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人々を魅了してやまないカツオ

先日はカツオについて話しました~。

吉池で急いで買ってきゃのちゃんに渡したのがカツオじゃなくてマルソウダガツオの加工品だったのが痛恨のミス!!!

渡したのは2種類だけど、いろんな味があるみたい。おいしそうだし、サラダチキンやプロテインバー感覚で体にも良さそう!常温で扱える魚製品いいよね。

かつてのととけん勉強ノート

マルソウダガツオは、ヒラソウダガツオと共に「宗田節」として出汁や麺類のつゆによく使われています。

自分用メモなので悪しからず、、、

以下番組で話したことの振り返りにプチ豆知識(と心の声)を加えてまとめておきます。


カツオおさらい

カツオは今の時期が旬の初ガツオと、秋が旬の戻りガツオがあります。

初ガツオは太平洋側を北へ向かって、戻りガツオは三陸あたりで栄養を摂って折り返し南下してきます。余談ですが三陸・金華山沖は世界三大漁場のひとつ。他にも金華サバなどこの地域のおいしい水産物がたくさんあります。

たまに迷いガツオと言って日本海側に迷子になってしまう子もいます。希少価値が高く高値が付くみたい。私はまだ食べたことがないです。

時鮭もそうだけど、決まったルーティンの群れから逸脱する個体ってどの界隈にもいるよね。私もそのタイプ。

初ガツオはさっぱり、戻りガツオは脂が乗っているので、どちらがいいとかじゃなくてこればっかりは好み。

ちなみに脂質含有量が全然違って、カロリーは1.5倍くらい違います。まぁあんまり気にしなくていいんじゃないですかね。ちょっとお酒飲んだりポテチ食べたりご飯大盛り食べれば誤差の範囲。

たんぱく質と鉄分が豊富だから積極的に食べたい食材。いろんな薬味があるけれど、からし醤油もおすすめ!

初物好きな江戸っ子

ちなみにかつての江戸っ子は初物が大好き。初物を食べると寿命が75日延びると言われていたそうですが医学的根拠はないようです。が、旬の食材を心待ちにして楽しみに過ごしていると生きる気力がわくような気がするのはわからないでもないです。

初物の中でも江戸っ子は特に初ガツオに熱狂していました。「女房を質に入れても初鰹」という句があります。ジェンダー論争が盛んな現代だと大炎上しそう。

まぁ大抵は仲間の手前かっこつけて口だけで、実際は女房に尻に敷かれてるんでしょうけれど。

色々調べているうちにイマジネーションが湧いてきちゃって、そんな豪語を繰り返す男に愛想を尽かした女性が、戻りガツオの頃にはあなたひとりぼっちね・・・と別れを告げる歌を作ろうと思っています。

当時の初ガツオがどれくらいの価値だったかというと、諸説ありますがこちらのサイトでは魚河岸で1本9万円くらい、魚屋で1本24万円くらいとのことです。ひぇ。

ちなみにこのサイトによると鮭も初物認定されていたみたい。カツオムーブには到底及ばないようですが。

武士社会

昔は今のように生で流通しておらずカツオを固く干して保存していたそうで、硬魚(カタウオ)→カツオというのが名前の由来です。

硬魚が作られていたのは弥生~古墳時代頃、さらにそれ以前の約8000年前の縄文時代遺跡からカツオの骨が発見されているそうです。日本人のDNAに刻み込まれていると思うと感慨深いです。

江戸でカツオが盛り上がった理由のひとつに当時の武士社会があります。おせち料理などでもよく見られる食べ物縁起物駄洒落あるあるですが、「勝魚」という漢字が当てられて戦いに勝てる縁起のいい魚であり、カツオ節=カツオ"武士"として、武士を象徴していたようです。

また新興の江戸が、古くから経済・文化の中心である上方(関西)をライバル視して「そっちじゃ”カツオ武士”獲れないでしょ」とマウントを取って(カツオは主に太平洋側で揚がる)積極的に食べようぜ!という流れも拍車をかけていたようです。

カツオの産地は多々あれど、江戸時代を偲び東京でこそカツオフェスやりたいやりたい(例によって思い付き発言でノープラン)。

カツオの産地・枕崎

カツオの産地のひとつに鹿児島県の枕崎があります。

枕崎の学校では、毎年転入してくる先生にビンタと呼ばれるカツオの頭を使った料理を振る舞うイベントがあるとか。

先生たちは、実際のカツオの皮で作られたかぶりものを装着します。

えええええ何でかぶりもの?しかも本物のカツオ???

しかしそう、私こういう情報が大好物なんです・・・。

観光地で誰が訪れてもアクセスが良くて簡単に辿り着けておいしいものがある良さも、地域活性化としての必要性も、十分理解しているつもりなんです。

が、大々的に知られていないけど地元にずっと根付いている郷土文化、何ていうかこう人によってはドン引きしそうな地域独特の行事、それらをリサーチしていると胸が高鳴ります。

ここに紹介したのは一部ですが、他の水産物とはまた違ったぶっ飛んだ独自の魅力に溢れたカツオ。一体カツオの何が人々をここまで熱狂させるのか、とても興味深いです。





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