「にこにこしていてくれればいい」
こんにちは。
牧 菜々子です。
夫と結婚して、しばらく経った頃。
生活も落ち着いたし、慣れてきた。
安堵感があると、むしろ不安が湧いて出る気質の私。
「良い妻、良いパートナーでいられているのだろうか…?」
夫は頭が良く、すでに収入も高かったので、私は、自分が理想の妻の水準に達しているのかどうか、プレッシャーに感じていたのです。
ある日、夫に聞いてみました。
「私には、どんな奥さんでいてほしい?」
すると、夫の答えは、こうでした。
「にこにこしていてくれればいい。」
もう、拍子抜けです。
勝手にハードルを上げていた
きっと、有益な議論ができて、仕事の話も理解できて、賢く倹約できて、料理上手で、いつもきれいにしていて…。
と、夫にふさわしい妻の姿を求めているのだと思っていたのに…。
「にこにこ笑っていてほしい」という思いがあったとは、知りませんでした。
それだけでいいの…?
勝手にハードルを上げていたのは、私のほうだったのです。
一周回って一番大事
もちろん、夫だって、欲を言えばたくさん要望はあるはずです。
それでも、「どんな奥さんでいてほしい?」と聞かれたら、「にこにこしていてくれればいい」という答えになる。
一人の女性として、対等なパートナーとして、それはどうなんだという考えがあることもわかります。
それでも、一周回って、一番求められているのは、そこなのです。
有能な人ほど、パートナーの笑顔を求める。
ということなのかもしれません。
一番身近な人がニコニコしていることが癒しになる
物事がわかってしまう人ほど、何でもできてしまう人ほど、話が合う人が少なくなります。
嫉妬されたり、敵意を向けられたりすることもある。
かといって、誰にでも相談できるわけでもない…。
そうなってくると、「一番身近な人がにこにこしている」というだけで、癒しになるのです。
「夫にふさわしい妻になる」ことにばかり捉われていたら、一番求められているものを見失ってしまう。
何より求められているものは、笑顔なのです。