あなたの苦手な人も実は困っている
こんにちは。
牧 菜々子です。
あの人、苦手…。
顔を合わせるのも、憂鬱…。
誰にだって、そんな相手というのはいるものです。
その、あなたの苦手な人。
その人も、実は困っているということもあるのです。
悪い方へ考えると良好な関係が築けない
何かにつけて、嫌なことを言ってくる。
言い方がキツい。
今度は、何を言われるのか…?
そう思うと、顔を合わせるのも憂鬱になってしまいます。
きっとあの人は、私のことを嫌いに違いない。
そんなふうに、思い込んでしまう。
一度そう思ってしまうと、どんどん悪い方向へ考えてしまいます。
それだと、良好な関係は築けない。
そのことだけは、わかるのです。
発散する場を探しているだけ
嫌なことを言ってきたり、キツい言葉を使ったりする人は、心のどこかで、あなたにそう言うことで発散している部分があります。
何か発散したいものを持っていて、その行き場を探している。
だから、そういう意味では、その人も困っているのです。
あなたを嫌いなわけではない。
困った末に、「この人になら、言っても大丈夫」と思っているだけです。
解決策は2通りある
だとしたら、こちらができることは、2つあります。
1つは、手を差し伸べて、助けてあげる。
その人があなたに対して何か言うことで発散するのを、受け止めてあげる。
何に困っているのかを聞いて、一緒に解決してあげるのです。
そこまでしたくない場合は、2つ目です。
2つ目は、もうこちらに言ってこないように、手を打つ。
それまでのあなたとちょっと違うところを見せるのです。
言われるがままに黙っていたり、いつも言われたことに対して「はい」と言っていたのなら、そうではない対応を一度でいいからする。
「え!?」と返すとか、「すいませんもう一回お願いします」と言うとか、逆に、言われる前に、「何かあった?」と言う。
これを不自然な感じで言えば言うほど、相手は「あれ?ちょっと違うな」と気づきます。
あなたで発散していたことを自覚するまでは行かないかもしれませんが、無意識に別の人を探し始めるはずです。
もう、あなたには言ってこない。
困っていることを一緒に解決してあげることはしていないですが、あなたが「この人苦手だな」とか「顔を合わせるのも憂鬱だな」と思っていた苦手意識は、徐々になくなっていきます。
練習あるのみ
これも、コミュニケーションの1つです。
コミュニケーションスキルを上げるためだと思って、練習するのがおすすめです。
それまで、相手の話を黙って聞いていたり、「はい」と言っていた人が、勢いよく「え!?」と返すのは、練習しないとできません。
「もう一回言ってもらっていいですか?」とか、向こうから言われる前に「何かあった?」と言うのもそうです。
練習するのです。
その後の展開は、考える必要はありません。
何でもいいからです。
一度今までと違った対応をすることに意義があるので、「え!?」とか、「もう一回言ってもらっていいですか?」とかは、言いっぱなしでOKなのです。
それだけ全力で言えば、あとは何でもいい。
不自然であればあるほど、もう言ってこなくなります。
「急にそんな今までと違うこと言えないよ」と思われるかもしれません。
そうなのですが、失礼なことは一言も言っていません。
言い方を変えるだけです。
こういう言い方をしている人は、世の中に数えきれないほどいます。
だから、おかしくありません。
こういう言い方をしている人が、嫌なことを言われずに済んでいるのです。
一度違うところを見せておけば、またすぐ元に戻してもいい。
言ってこなくなるので、元に戻しても大丈夫なのです。
一度違った面を見せる
長く生きていると、いろいろなことがあります。
その分、経験値が上がっていく。
コミュニケーションスキルも、練習して、やってみたら、上がっていきます。
誰にでも、苦手な人というのはいるものです。
嫌なことを言ってきたり、こちらに何かを言うことで発散したりしてくる。
そんなことをするのも、その人が、別の人のことで困っていたりするからなのです。
手を差し伸べて、助けるか。
そこまでしないのなら、こちらにもう言ってこないように、一度違った面を見せるか。
やってみるとわかりますが、あっけなく良好な関係に変わります。
険悪になることはありません。
どうしてかというと、事の性質上、そういうことじゃないからです。
経験することで、コミュニケーションスキルも上がるのなら、歳を重ねるのも悪いことばかりではないものです。