「失敗した理由」よりも「うまくいった理由」のほうが大事
こんにちは。
牧 菜々子です。
入試を控え、受験カウンセリングに通っていた頃のこと。
勉強や、生活のことを、いろいろと話しました。
カウンセラーの方は、相づちを打ちながら、とにかく聞いてくれる。
ある時、珍しく、「それはどうして?どうしてなのか、教えてもらえる?」と食いつかれたことがありました。
えっ?
聞かれたままに答えつつも、怪訝に思った私。
そんなに聞いて来るなんて、何か大事なこと…?
そう思って振り返ったその話題は、「うまくいった理由」でした。
うまくいかないことを愚痴った時は、「うまくいかなかった理由」なんて、聞かれたことがなかった。
「うん、うん」と、相づちを打たれただけ。
ところが、珍しくうまくいったことを話したら、「どうしてなのか教えて」と言われた。
その時、思いました。
目標を達成するには、失敗した理由よりも、うまくいった理由のほうが大事なのだ、と。
本当に優秀な人は「好調の理由」を言える
ビジネスでもそうです。
経営者のインタビューを聞いても、苦労話はあっても「好調の理由」を自分でわかっている人は意外と少なく、貴重なのです。
普通、好調な時は、好調なのですから、理由なんて考えません。
ところが、カウンセラーや、優秀な経営者は、好調の理由に着目します。
そこに、長期的な大きな目線で見て大事なことが、しかと存在しているのです。
失敗した理由ばかり考えるのは良くない
うまくいかない時や、失敗した時は、イヤでも理由を考えてしまいます。
場合によっては、悶々と悩んだりもする。
それなのに、失敗した理由がわからなかったり、正しくなかったり。
気持ちの上でも、マイナス要素が多いのです。
失敗した理由を考えてしまう時間を、「うまくいった理由」を考える時間に充てることができたら…。
そちらのほうが、大きな目標を達成するためには有益です。
うまくいった理由のパターン
「うまくいった理由」にも、ある程度パターンがあります。
1つは、絞り込むこと。
受験なら、過去問に集中する。
ビジネスなら、重要な顧客を重点的にフォローする。
結婚相手を見つけるなら、譲れない条件を1つに決める。
私自身の婚活では、譲れない条件を「自分の父親の身体的特徴と同じものを持っている人」と決めて、紹介を頼み、夫に出会いました。
絞り込むことは、他を切り捨てるということ。
つまり、リスクを伴うので、リターンも大きいのです。
もう1つは、外的要因の変化。
時間の経過とともに、自分をとりまく環境が変わる。
条件が変わる。
自分が何一つ変わらなくても、ライバルのほうが変わるということもあります。
懸案事項が、むしろ有利に働くこともある。
「うまくいった理由」の中でも、見落としがちなポイントです。
だからこそ、これをわかっている人は、強いのです。
自分に成功を許す
「うまくいった理由」をニヤニヤと考え続けるなんて、気持ち悪いかもしれません。
でも、それができるということは、「自分に成功を許している」ということ。
自分の成功に、抵抗感がない。
そういう状態を保っていないと、好調の理由をいくら考えても見つからないのです。
うまくいったことや、成功したこと、好調なことで、頭がいっぱい。
そんな人こそが、より大きな目標を達成できるのです。