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子育てが敬遠された後の豊かな社会

こんにちは。

牧 菜々子です。

子育てをしていると、忍耐力を問われます。

人間も動物ですから、子孫を残すということには他の生物と同じように身を削られるのですよね。

そもそも、「人と関わる」というのは、深く疲労する営みです。

人と関わることが敬遠されるのは、理に適ったことなのです。

妊娠中は寝る時に仰向けにもうつ伏せにもなれず睡眠不足ですし、子どもの人数が増えるにつれて自分の清潔も後回しになります。

文字通り不摂生な時期が、数年単位で続く。

そこで発症した不調が原因で、健康寿命が短くなる場合もあります。

子育てというのは、他の生物がそうであるように、身を削る営みであることは、あらゆる人たちが知っておくと良いことだと感じます。

と同時に、出生率が低下していても、その分忍耐や不摂生を人々は避けることができるのですから、出生率が高かった頃と同じくらい色とりどりの豊かさに包まれるだろうと、一部の人たちはもう気づいているのだと思います。

出生率は下がって、人材確保が難しいため例えば飲食店などは今後70年ほどかけて時給が上がり、ランチも将来は3000円くらいになり、お客さんも外食以外の食事スタイルを定着させていくのでお店側もうまく機能するようになるというように変わっていくと考えられます。

子育てをする人が減ることで起こる不都合も、まとまった年数が経過すれば静かに消失します。

子育ても婚活も恋愛も、今の人権感覚にそぐわない面があるのは否めません。

ですが、出生率低下によって社会制度が機能不全に陥っている間にも、人は何歳からでも変われるし成長するので、「人と関わる営み」をうまく敬遠しながら豊かな社会を築くはずです。