子どもの質問に困ったら
こんにちは。
牧 菜々子です。
下の子は、イヤイヤ期真っ最中。
まだ話せないので、身振り手振りでイヤイヤやります。
バナナを「いらない!」ってやるので、「あれ?嫌いになった?」と思っていたら…。
牛乳を飲んだ後に、おもむろにバナナを要求するのです。
順番がイヤだっただけなのね…。
これから3才を過ぎたら、質問期がやってくるのでしょう。
「これはなに?」「あれはなに?」から始まって、「なんで?」「どうして?」が続くんですよね。
親のほうは、またあれが来ると思うだけで、疲れちゃいます。
しかも、こんな衝撃的なタイトルの本まであるのです。
『子どもは40000回質問する』!!
好奇心格差が広がっている
子どもは5才までに40000回質問するんですって。
そういわれると、諦めもつきますよね。
質問をやめさせようとしても無理ということです。
しかも、「この好奇心を大人になっても持っているかどうかで、好奇心格差が広がっていく。それが経済格差にもなっていくだろう。」という内容なのです。
なぜなら、好奇心は人工知能が持っていないものだから(p21)。
それを持っている人間の価値がこれから高まるということです。
確かに、夫は、子どもが興味を持ったことにはすかさず対応します。
子どもの教育にお金はかけませんが、時間をかけますし、子どものちょっとした一言を聞き逃しません。
好奇心の重要性を、言われなくてもわかっているのかもしれません。
好奇心を持たせる子育て
将来の子どもの経済力のためなら、いま質問攻めにあっても、我慢できるかも。
子どもが好奇心を持ち続けられるような子育てをするには、どうしたら良いのでしょうか?
まず、親自身が好奇心を鍛えなければいけません。
幸いにも、「好奇心は個性ではなく状態だ」(p25)とあります。
好奇心のあるなしは、生まれついた性質ではない。
自分で環境を整えれば、鍛えられるということです。
ヒントがありました。
「少しだけ知っていることが好奇心に火をつける」(p82)んですって。
取っ掛かりとしての知識があることが大事なんですね。
確かに、まったく知らないことに対しては、興味の持ちようがないですから…。
少しだけ知っていれば、もっと知りたくなる、それが「好奇心に火をつけ」られた状態。
ネット上で知識を手軽に得られる時代ですから、これを活用しない手はありません。
ネットで初めて知ったことに、「なぜ?」と思うことで、好奇心が鍛えられるということです。
そして、親が子どもにたくさん質問をすること(p161)。
これも心掛けたいですね。
子どもも質問を発しやすくなりますし、考えるきっかけにもなります。
あれもだめ、これもだめと言うより、「どうしたいの?」とか、「どうしてだめだと思う?」とか質問したほうが、好奇心の芽をつまない子育てにつながるということでしょう。
価値のある大人に育てるために
子どもが「なんで?」「どうして?」を連発する、質問期。
また来ると思うだけで、疲れてしまいます。
でも、子どもの質問に困ったら、このことを思い出そうと思います。
「これからの時代に価値のある大人に育てるために、役立つ時期なんだ」って。
そう思うと、無理のない範囲で、ちょっと多めにつきあってあげようかな、と思えてきました。
『子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』イアン・レズリー著(光文社)