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自分が描くわけじゃないけど、手に汗が出た。 そういえばハルは一年ぶりに人を描くよね。 …
いやいや、ハルさん、私、バイクの後ろに乗るなんて初めてですけど。 ハルはそんな怖がる…
家に入るのを私が躊躇するとわかっていたようだ。 家に着くと、ハルはさっさと先に入って…
私達は電車に乗った。 三百二十円の切符を片手に、揃って座席に腰をおろした。 この三…
「よろしく、俺ゴンちゃん」 握手をした時、口元にピアスが四つあるのが見えた。この人はど…
酒だ、酒。 呑まないとやっていられない。 「トレインスポッティング」にはまともな人が…
私はハルに申し訳がなかった。 きっと、まだみんなと一緒にお酒を呑んでいたかったと思う。それが、私のせいで、途中で離脱するはめにになった。私がハルなら、つまらない女、空気の読めない女って思うに違いない。 ハルはバイクで送ってくれると言った。 私はそれに甘えた。ハルとバイクが置いてあるタカシの家まで歩いた。 まだ夜ではないから、駅前は人もたくさんいる。 私には、彼らがみんな幸せに満ち溢れているように映った。 どうして私なのだろう。 笑いながら歩く前のカップルじゃな
夏休みはただ早かった。 寝て、寝て、寝ていたらもう新学期。 もちろん学校への足は相変…
学校はクソつまらない。 クソなんて言葉、口には出さないけど。 ココロのなかでだけ思っ…
ハルの単車でタカシの家までワープ。 道中、バイクのことを単車って呼ぶということを教え…
今日は待ちに待ったハルとテートの日。 楽しみにしていた癖に、約束の時間ぎりぎりに着い…
しばらく進むと一軒の古ぼけたレストランがあり、ハルに連れられて中に吸い込まれた。 店…
痩せているハルが言うから、まあ説得力はある。 けど、こういうストレートに語るかな。 …
そこは、おかまバー、じゃなかった、ゲイバーだった。 いきなり濃いキャラのおかま、じゃなかった、濃いキャラのゲイに迎えられた。 濃いキャラのゲイはついでに髭も濃かった。 ま、どうでもいいけど。 なんか、最近こうやって人を観察する癖がついてしまっている。 それもゴンちゃんに会ってからだ。 髭のゲイにも驚いたけど、席に着いた時、もっと驚いた。 あの写真の男の子がいた。 あの写真展の作品のなかのとくに気になっていた、あの彼だ。 どうして?髭のゲイは名前をユウだと、