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キャリアチェンジのときに用心したい人と情報

前回は実際に自分が公務員からの独立という、大きめのキャリアチェンジを決意するまでのいきさつを書いてみました。

文字にするとあっさりとした感じになりますが、実際はとても書ききれない色々な葛藤があった気がします。(もう喉元過ぎて忘却気味ですが…)

その中で、やっぱり色々な情報に触れることと、「人との関わり」がとても大事でした。前回は私にとって納得感のあるキャリアチェンジへの後押しをしてくれた方々のことをメインに書いてますが、今回は逆に、「キャリアを変える!」という時に気をつけておきたい情報や人との関わり方を書いてみます。


「金になる」という言葉には要注意

以前の記事にも書いたのですが、例えばコーチングの資格は取得=仕事や金、というようにはなりません。世の中の多くの資格は民間資格と言って、誰でも自由に発行できるからです。

もちろん公的な資格でも、取得即ち雇用・満足な報酬が約束されているものなんてごく少数の難関資格くらいのものです。

それにも関わらず、「この資格を取ると(講座を受けると)金になるよ」というようなメッセージがあふれていますね。これは何なのかというと、そう匂わせた方が売れるからです。良い悪いはさておき、要はマーケティング戦略ですね。

この時に数字がバシっと示されていると、私たちはすごくリアリティを感じがちです。「卒業後◯割の人が××万稼ぐ!」とか「◯◯への内定率××パーセント!」など。特に統計っぽいやつは信じたくなるのですが、数字なんていかようにも"合法的に"加工可能であるということは知っておきたいですね。

世の中は「金」や「数字」が前提にないと決断されないケースが多いので、みんな仕方なく一生懸命にそれにあわせて表現しているということです。

ちなみに私にとって金銭的な費用対効果の高かった資格などで、何一つ事前に「稼げます」みたいなことをうたってるものはありませんでした。そんなもんですね。

「あなたのため星人」のアドバイスにご用心

これは人間である以上難しいことなんですが、私たちは良かれと思って自分の価値観を相手に押し付けてしまいがちです。

「あなたのためよ」なんて言いながら、「他者の役に立つ自分像」を作り上げたりと、無意識的に自分の内面の埋まらない何かの償いを相手にさせているんですね。これが「あなたのため星人」です。(誰もが心のどこかで多かれ少なかれはこの星人を持っているとは思います。)

なので基本的に、「あなたのため」と言いながらアドバイスをくれる人には用心をした方がよいです。それは自分のためにしている行為の可能性があります。

同様に、自分がアドバイスをするときにも、「あなたのために」みたいな気持ちが湧き上がってきたら要注意です。自分の世界観を押し付けたい欲求が顔を出しているサインかもしれません。

このあたりは例えば企業内メンター制度なんかの隠れた落とし穴になっている気もしていて、「誰かを支援したい」という気持ちは「あなたのため星人」と紙一重だったりもします。

そして基本的には特定の世界観が絶対的に正しいと考えている人からのアドバイスはほどほどに。「ひとつの大企業に勤めあげるサラリーマンであることが素晴らしい人生」と信じている人にキャリアチェンジの相談をしても無駄です。同様に、例えば「独立しないやつは根性なしだー!!」と考えている人も然りですね。

複数人からのアドバイスを参考に

ということで、そんな相手を避けながら適切な相手からのアドバイスを得ていくことが大事です。もちろん自分がどうしたいのかが大前提ですが、それぞれ関連性のない3人くらいのアドバイスが聞けると立体的に物事が見えてくるかもしれません。

実際に目指す先にいる人が、どのような体験をしているのかをリサーチするのも大切です。自分のイメージとの乖離がないかも確認できます。

ちなみにコーチングでは基本的にはアドバイスやメンタリングは行いません。あくまで自分の本心がどこにあるのか、自分の価値観からどんな行動が最も納得感があるのか、どんな不安が行動を止めてしまっているのか…といったことを紐解きながら日々の体験に落とし込んでいきます。

知識や理屈など、いわゆるより左脳的な支援が必要なときは、コンサルティングなどを選択した方が有益です。

それでもコーチングが役に立ちそうだな、というときはぜひ試してみてくださいね!


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