人間一つくらいは得意なことがある
【人間一つくらいは得意なことがある】
という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、私はあまり褒められた経験もなく、自分に自信のないスーパーネガティブマンなので、自分の得意なことなんてない…と本気で思って生きてきました。
特に就職活動中は、自己PRで話せるようなことなんてひとつもない…と思い、ネットに落ちている情報から似たようなエピソードを引っ張り出していたこともありました。
そんな「自分らしさ」が一つもないES・面接では、もちろんなかなか就職活動も上手く行きませんでした。
「働けたらどこでもいい…探すの面倒くさい」
そんな気持ちからあらゆる就活エージェントに登録していました。
就活エージェントについてはこちらを読んでみてください。
しかし、「働けたらどこでもいい」などと言っておきながら、私はとても頑固なので紹介されたところはほとんどしっくりこなかったし、辞退ばかりしていました。
それでも登録していたのは、話を聞いてほしかったからです。
21卒は特に共感してもらえると思いますが「これから就活だー!」と思っていたらコロナウィルスの影響でウェブに変わってしまい、先輩からの情報は役に立たず、友達や一緒に選考を受けている人たちの進捗具合もわからず(聞きづらい)、不安な気持ちでいっぱいでした。
親からは毎日「就活どうなの?まだ終わらないの?」「就職できないなんて言わないでね」と言われる…。
アルバイト先でもなんとなく就活の進捗具合を心配される…。
正直働きたくなんかないし、御社に行きたい理由なんかないよ、、、
と思っていたので、就職活動自体が苦痛でしかありませんでした。
また、不採用通知や採用中止の連絡が来るたびに自分の存在意義なんて0なんだから、明日このまま目覚めなければいいのに…そんな風にも思う日もあるくらいでした。
しかし、こんな時に少し前を向けるようなきっかけがありました。
ある人の言葉
ある人とは就活エージェントでお世話になった人のうちのAさんという方です。
Aさんは大変楽観的な方で、「大丈夫、大丈夫~!」「いける、いける~!」といつも励ましてくださる方でした。
その方と出会った頃の私は正直なところ、ESどころか自己分析すらほとんどできていませんでした。
就活をしなくてはならないという焦りから何もできない自分が嫌で、少しでも前に進みたいと思っていました。。
そんな私には決定的な弱みがありました。
それは挫折経験を消化できていないことでした。
私は幼いころからダンスを習い、留学まで経験しました。
その話はここで書いています!興味があれば読んでみてください。
しかし、自分の実力のなさやダンス界の本当の厳しさを目の当たりにし、心がぽきっと折れてしまったのです。
私はそんな諦めてしまった根性無しな自分を受け入れがたく、そしてダンスしかやってこなかったのにそれを辞めてしまった私に残っているものは何もないという虚無感から過去を思い出すだけで自然と涙が止まりませんでした。
ちょうどその時に書いていた記事がこれです。
Aさんはそんな私のくだらない話を最後まで聞いてくださいました。
そして、こう言ってくれました。
ダンスをやってきたことは無駄じゃないんじゃない?だって、見よう見まねで動きを覚えて踊れる人なんて、ダンスができない人からすればすごい事だよ。
それに、その力はダンスだけじゃなくて日常でも活かせたことがあるんじゃないかな?その観察眼と吸収力は多くの人が簡単に身に着けることができないような素晴らしい力だよ。
普段は褒められても「そんなわけない」と思い込み、嫌味の裏返しなのではないかと疑ってしまうことの方が多い私でしたが、この言葉をかけてもらえた時はすっと受け止めることができました。
そして、自分を認めてもらえたような気がして、自分にもできることがある、と思うことができました。
どんな些細なことも繋がっている
これまでダンスしかできないのに、それを手放してしまった自分には何にもできることなんてないと思っていました。
実際に面接で「それをどう活かすんですか?(笑)」と小ばかにされたこともありました。
でも、今まで積み重ねてきたこと全て活かせることなんて一つもないんじゃないでしょうか。それがスポーツであれ、勉強であれ。
しかし、それまで培ってきた根本的なところにある基礎の部分はどんなことにだって活かすことができます。
もし、自分に価値なんてない、自信がないと思って悩んでいる人がいれば、是非いろんな人と関わり自分を見つめなおしてみてください。
私はAさんの言葉によって、自分の得意を見つけることができました。
人は他人を知って初めて、自分というものに気づくことができる
時には他人にあって自分にないものばかり見つけて落ち込んでしまうかもしれません。
でも、見方を少し変えてみるだけで、見える世界は明るくなります。誰かの一言で、自分の嫌だった部分が好きになることだってあります。
逆にもし周りの人が自信を無くしていたら、その人の素晴らしいところを積極的に伝えてみてください。
その一言が誰かが前を向けるきっかけになるかもしれません。
どんな天才だってできないことはあるはずです。
その天才にできない部分で勝てるよう自分を磨くことができたらきっと人生勝ち組です!
私もまだまだポジティブ修業中の身ではありますが、たった一つでも得意なことを見つけられた今はあの頃よりも幸せです。
「幸せ」とは人によって異なります。
天才にならなくても、世に名前を知らしめなくても、たくさんのことができなくてもいい。私は私でいられれば幸せです。
これを読んでくださった皆さんの中で昔の私のように思っている人がいたら、一緒に前を向けるように頑張りましょう!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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