2022年4月に読んだ小説TOP3
こんにちは。2022年から読書(主に小説)にはまっています。
4月は10冊読みました。
その中から、特におすすめの3冊を紹介します。
ちなみに私が4月に読んだ本はこちらです。↓
それでは、この中からTOP3を紹介します。
1. 逢坂冬馬 「同志少女よ、敵を撃て」
2022年本屋大賞受賞の作品です!
さらに、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作!
第二次世界大戦のソ連とドイツの戦争のお話。
ソ連の女性の兵士が主人公です。
あらすじ
独ソ戦が激化する1942年、母をドイツ軍に惨殺され、赤軍の女性兵士に救われた少女セラフィマは、復讐のため、訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。訓練を重ねた彼女は、やがてスターリングラードの前線へ…。
感想
思っていたより読みやすくて、戦場のシーンは、周りの音にも気づかないほど没頭して読んでいました。心臓バクバクの臨場感!
「侵略してきたナチ・ドイツを復讐する」という主人公達のソ連側に感情移入して読んでいたら、
途中ドイツ兵側の視点でも描かれて、ドイツ兵もソ連の人たちと同じように、戦争から逃げることも許されず、敵に仲間や家族を殺された復讐心をモチベーションにして戦っていて本当に虚しかった。
そして、戦争での女性の立場は敵味方関係なく酷くて、女性兵士の視点で描かれた戦争の話は初めて読んだので衝撃でした…。
敵味方関係なく治療する看護師のターニャの台詞が一番心に残りました。
この本を読んでいる時、ロシアとウクライナの戦争が現実に起こっていて、このような戦争が過去の歴史上の話だけではなく、現在も存在するんだと思うとつらすぎました。
ぜひ、多くの人に読んでもらいたい作品です。
2. 町田そのこ 「星を掬う」
2022年本屋大賞10位の作品です。
私の中では1位か2位かで迷うくらい刺さった作品でした。
主人公は、幼い頃に母親が家を出て行ってしまい、「母親に捨てられた」と思って育ちます。しかし大人になって、母親に再会することができるのですが、その母親は若年認知症を患っていて…というお話です。
あらすじ
千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。4人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎え…。
感想
親になるのが怖いと思っている、まだ子供がいない私にとって、今読みたいテーマの小説でした。
私は主人公の母親に共感するところが多くて、自由に生きたいし、自分の子供を縛りたくないし、縛られたくもないと思ってしまいます。
母親のセリフで、
っていうところが、すごく共感したし、好きだなと思いました。
だけど、子供は親を求めてしまうし期待するし、自分の不幸を親のせいにもしてしまいがち…。
だから、親になる責任が重すぎて、特にこの本を読んでいると母親の責任が重たすぎて、なかなか親になる勇気が持てないでいる、まだ未熟な自分を感じてしまいました。
いろいろな要素が入りながら、最後は母親の子供達への愛を感じて、ちょっと泣いてしまうくらい良いお話でした。
読み終わった後に、「星を掬う」というタイトルも素敵だなと思いました。
私はこの本で、すっかり町田そのこさんにハマってしまい、他の本も全部読みたいなと思っています。
3. 知念実希人 「硝子の塔の殺人」
こちらも2022年本屋大賞、第8位の作品です。
やはり本屋大賞ノミネート作品ばかり上位に入ってきました。
あらすじ
雪深き森で、燦然と輝く硝子の塔。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。この館で次々と惨劇が起こる。謎を追うのは名探偵と医師-。
感想
雪山にある豪華な硝子の塔に招かれた登場人物たち。その中で殺人事件が起きてしまうというお話で、雪で警察が来れなくなったり電話が繋がらなかったりというお決まりのクローズド・サークル。
登場人物はミステリマニアが多くて、シャーロック・ホームズや、日本のミステリ小説が沢山出てきます。
私はシャーロック・ホームズも読んだことないし、ミステリ小説も詳しくないのですが、ミステリマニアが集まっている感じが、もう名探偵コナンの映画みたいですごく楽しかったです。(コナン大好き)
硝子の塔の豪華な造りも、コナンの映画っぽい。笑
結構分厚い本ですが、面白いのですぐ読めました!
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