改札脇の 背もたれのないベンチ 目深に被った帽子の前に立ち 声をかける 君の顔は知っているはずなのに マスクをずらし 「はじめまして」と動いた唇が やけに熱く ゆっ…
一つも正しくないのに あなたを思って 溢れた涙は 今唯一 すがることのできる 紛れもない真実 #詩 #恋愛 #言葉の添え木 #恋愛詩
稀に見る大雪の夜 あなたから送られてくる 人気のない街の写真には しんと静けさが漂う 「これ、桜が咲いてた」 一言添えられた一枚には ふっくらと新雪をたたえた 雪化…
夜空を見上げれば そこにある月と星が 俺達を繋いでいると あなたは言った 無限に広がる 空の色は しっとりとした漆黒 あなたが見えない 大好きな笑い声は 暖かな掌は …
かかる半端な長さの髪 お揃いの斜めがけの鞄 あなたの吐息と 唇の感触 全て捨てられたら 今よりずっと軽やかで でもきっと悲しくて あらゆる重さに負けないように 今日…
甘いのが苦手と言いながらも 私のお皿に視線を落として 小さく口を開けるあなた なるべく苦い所を選んで そっと口元へ運ぶ 唇に付いた 僅かなチョコソースが 甘く私を誘…
あと何回 あなたからのおやすみを この耳に 頬に 瞼に 落としてもらえるのだろう くしゃりと髪の毛をこする 少し冷たい指先を 静かに唇でとらえる 輪郭をなぞる手のひら…
隣に腰掛けた君の声が 今夜も眠気を誘う 途切れた会話の隙間の 心地よさに身を任せて 君の小指に触れる ぴくりと肩を揺らし 見上げた瞳は 信頼と戸惑いの狭間で揺れてい…
週末は嫌い あなたの手元から 自分の存在が消えるから あなたのいない夜は嫌い 長くて 永くて 与えられた響きが より恋しく 不意にもたらされた優しさが 忘れられなく…
小さなヤキモチが ぐずぐずな嫉妬に わずかな意地悪が 消えないケロイドに その傷痕に口付けをする時 手に入らない君の一部分が 僕のものだと錯覚する #詩 #恋愛詩 #言 …
午前4時 冷え切ったサンダルに足を入れ 西の満月を眺める 耳元にはどこか知らない場所を走る エンジン音と君の声 君の吸い込む空気が 一瞬凍る息となり やがて甘く暖かい…
「嫌いじゃないよ。」 素直になれない僕たちの 二人ぼっちの合言葉。
佐藤まひろ
2024年5月22日 10:24
改札脇の背もたれのないベンチ目深に被った帽子の前に立ち声をかける君の顔は知っているはずなのにマスクをずらし「はじめまして」と動いた唇がやけに熱くゆっくりに見えて左肩に届かない頭の位置小さめの歩幅そのリアルに呼吸を合わせた #詩 #散文 #恋愛詩 #待ち合わせ #恋愛
2024年5月15日 19:25
一つも正しくないのにあなたを思って溢れた涙は今唯一すがることのできる紛れもない真実 #詩 #恋愛 #言葉の添え木 #恋愛詩
2024年2月11日 19:02
稀に見る大雪の夜あなたから送られてくる人気のない街の写真にはしんと静けさが漂う「これ、桜が咲いてた」一言添えられた一枚にはふっくらと新雪をたたえた雪化粧の枯れ木が佇んでいてシャッターを切るあなたの吐息は春風に似て首筋を甘くくすぐっていった #一かけらの今 #恋愛詩 #詩 #散文 #雪
2024年2月8日 19:32
夜空を見上げればそこにある月と星が俺達を繋いでいるとあなたは言った無限に広がる空の色はしっとりとした漆黒あなたが見えない大好きな笑い声は暖かな掌は通わせた心は本当にそこにあるのでしょうかか弱く白い一筋の光が頬伝う涙と重なった #一かけらの今 #恋愛詩 #詩
2024年2月3日 20:30
かかる半端な長さの髪お揃いの斜めがけの鞄あなたの吐息と唇の感触全て捨てられたら今よりずっと軽やかででもきっと悲しくてあらゆる重さに負けないように今日も私はひっそりと月に向かって背筋を伸ばす #一かけらの今 #恋愛詩 #詩
2024年1月31日 19:16
甘いのが苦手と言いながらも私のお皿に視線を落として小さく口を開けるあなたなるべく苦い所を選んでそっと口元へ運ぶ唇に付いた僅かなチョコソースが甘く私を誘う「おかわり。」は同じ香りの吐息が混じる魔法の言葉どうぞゆったりお召しになりませ
2024年1月30日 17:24
あと何回あなたからのおやすみをこの耳に頬に瞼に落としてもらえるのだろうくしゃりと髪の毛をこする少し冷たい指先を静かに唇でとらえる輪郭をなぞる手のひらのそのぬくもりがどうしようもなく胸を締め付けてどうか明日もあなたのそばに #一かけらの今 #恋愛詩 #詩
2024年1月29日 07:58
隣に腰掛けた君の声が今夜も眠気を誘う途切れた会話の隙間の心地よさに身を任せて君の小指に触れるぴくりと肩を揺らし見上げた瞳は信頼と戸惑いの狭間で揺れていて絡め返された小指から伝わるか細い愛情を手繰り寄せその柔らかな黒髪に静かに口付けた #一かけらの今 #恋愛詩 #詩 #散文
2024年1月28日 10:38
週末は嫌いあなたの手元から自分の存在が消えるからあなたのいない夜は嫌い長くて 永くて与えられた響きが より恋しく不意にもたらされた優しさが忘れられなくてさらり ざわり永響 共鳴涙の境界が近付いて明けの明星がかすかに滲んだ #ことばおもい #詩 #恋愛詩 #散文
2024年1月26日 14:39
小さなヤキモチがぐずぐずな嫉妬にわずかな意地悪が消えないケロイドにその傷痕に口付けをする時手に入らない君の一部分が僕のものだと錯覚する #詩 #恋愛詩 #言葉の添え木 #散文
2024年1月25日 18:29
午前4時冷え切ったサンダルに足を入れ西の満月を眺める耳元にはどこか知らない場所を走るエンジン音と君の声君の吸い込む空気が一瞬凍る息となりやがて甘く暖かい囁きに変わるもっと欲しいと伝えたら終わってしまうと今夜も一人夜風を飲み込む #詩 #恋愛詩 #言葉の添え木
2024年1月24日 22:02
「嫌いじゃないよ。」素直になれない僕たちの二人ぼっちの合言葉。
2024年1月23日 23:11
寂しい夜は、声を届けて。途切れた会話の合間に聞こえたあなたの息遣いが、私をまた、恋に落とす。