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『凍る息』

午前4時
冷え切ったサンダルに足を入れ
西の満月を眺める

耳元にはどこか知らない場所を走る
エンジン音と君の声

君の吸い込む空気が
一瞬凍る息となり
やがて甘く暖かい
囁きに変わる

もっと欲しいと伝えたら
終わってしまうと
今夜も一人
夜風を飲み込む

#詩 #恋愛詩 #言葉の添え木

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