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あなたに紹介されるくらいなら会わない方が良い!失敗談から学ぶ、人脈を広げる際の注意点

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今回はフリーランス、起業家、誰にとっても大切な人脈に関して書いてみたいと思います。(個人的には人脈という言葉そのものが、とても打算的な文脈で使われることが多くなってきたので好きではありません・・・要するにこういう文章を自分程度の人間が書くのも恥ずかしいんです。でも大切なことなので書きたい気持ちが勝ちました。)

憧れの人に会えるチャンス!でも、ちょっと待った!


尊敬する先輩、憧れの経営者、いつか共演したい大先輩の俳優、などなど

いつか是非お会いしたい!という憧れの人は誰にでもいるはずです。

そんな時に

「俺○○さんと仲良いから紹介しようか?」

なんて声をかけられたら、思わず

「え!?本当ですか!!ぜひお願いします!!」

と言って狂喜乱舞してしまいそうですが、、、

ちょっと待ってください!!!!!

どんなに会いたい人に出会うチャンスが巡ってきたとしても、会わない方が良い場合もあることを知っておきましょう。

会いたい人に会う、そのこと自体は喜ばしいことに間違いありませんし、会えるならば会いたいに決まっています。

じゃあ、何が問題なのか。

誰に紹介してもらうかが超重要


誰に紹介してもらうかが超重要なのです。

紹介してくれる人次第で、尊敬する人と素晴らしい関係を築ける場合もあれば、逆のパターンもあり得るということです。

立場を入れ替えて、誰かがあなたに紹介したい人がいるのだと言ってくるケースを考えてみるとわかりやすいと思います。

あなたがとても信頼している友人から、

「お前にぜひ紹介したい人がいるんだけど。素晴らしい人だし、きっとフィーリング合うと思うよ!」

と言われたら喜んで会う気になるでしょうし、実際に会ったらそれなりに真っ直ぐに向かい合って話そうと思うはずです。

しかし、2、3回パーティや異業種交流会などで名刺を交換した程度の人で、プライベートで遊んだこともなく、それほどフィーリングも合わない人から

「あなたに是非会いたいと言っている人がいるので、今度一緒にお食事でもどうでしょうか?きっと良い出会いになると思いますよ」

なんて言われたらどうでしょうか?

「いやいやいや、あなた、そもそも自分の何を知ってるの??あなたのことすら知らないのに、いきなりさらに知らない人と会わされても。。。なんだか断りづらいし、、、困ったなもう。。。」

そう思いませんか??

もらった名刺の数を武器に暗躍する人脈商人たち


ただ、世の中にはこういう紹介魔がたくさん暗躍しています。

とにかく色々なところに顔を出して名刺交換をして、それが「人脈」だと勘違いしている方々。

そして、行く先々で色々な人の名刺をチラつかせ、

「この前パーティで◯◯さんと飲んだんだけど、会いたい?あ、そういえば役者の◯◯さんともこの前一緒だったな。本気で会いたいなら、食事セッティングできるかも」

なんて言って回る人々。

パーティや交流会で名刺交換をするのは礼儀であって、決してお友達になったわけでもなければ、知り合いとすら言えない関係です。

憧れの人に会った当の本人は相手のことを忘れるわけはありませんが、相手にとっては社交辞令の儀式としてたくさん名刺交換するうちの一人であって、漫画でいうと脇役どころかモブ(背景にいるその他大勢で、ちゃんと顔なども描き込まれていない人)の一人に過ぎません。

そんなことには気づかず、せっせと名刺を集めては迷惑な紹介をしまくる人々。

こういう方からの紹介で出会ってしまうと、せっかく憧れの人に会えたとしてもその瞬間からいきなり煙たがれるという残念な展開が待っています。

相手にとって「出会う価値のある人」になるしかない


そんな出会い方をするくらいなら、もっと時間をかけて自分を磨き、相手にとっても自分に会う価値があるような存在になってから会えば良いのです。

「他人の力を利用してなんとか会いたい!」

というメンタリティから

「自分が然るべき存在になれば、自然に会うチャンスが来る」

というメンタリティにシフトできるかどうか。

実際、これは遠回りに違いありませんが、唯一の一番確実な方法です。

このことに関しては長くなりますので次回の記事にまとめて書こうと思います。


若いうちは気をつけた方が良いかもしれません


特に若くて人との関わり方がよくわからず、パーティやら異業種交流会やらでたまたま名刺交換をする機会を得ただけで

「大人の世界ってこんなに簡単に広がるんだ!こんな僕でもあの大企業の副社長の名刺をもらっちゃった!パーティってすごい!異業種交流会ってすごい!」

と、ワクワクしてしまう時期はくれぐれも気をつけてください。

「なんだ、名刺交換できただけで、やっぱり彼らと同じステージに立てたわけじゃないんだ。そりゃそうだよな。。。」

と自分が傷つくだけならまだ良いのですが、

「人脈ってこんなに簡単に広がるんだ!?この調子で人脈を広げまくってのし上がるぞ!」

などと勘違いしてしまった若者は、悪意がなくても自分も同じように紹介魔になってしまう可能性を秘めています。

なんせ、ぼくも一瞬そうなりかけてしまったことがありますので。笑

魔法つかいの恥ずかしい失敗談


ある時、パーティで紹介された有名人の方に魔法を披露したらとても喜んでくれて、

「いつかまた見せてね!」

と連絡先を頂戴しました。

その数ヶ月後に、たまたまいつかその方に会いたい!と言っている友人がいたので、

この前お会いした時、別れ際にまたマジック見せくださいね!って言ってたし、会わせてあげられる気がする!

と思い、さっそく彼にメールをしてみたのです。(恥ずかしい限りです。。。)

優しい彼は、わざわざ電話をかけてきてくれて、教えてくれました。

「たしかにマジックまた見たいって言ったし、きみにもまた会いたいとは思ってたけど、まだきみのこと何も知らないのにいきなり人を紹介されても困るな。きみのことをもっと知りたいとは思うけど、きみの友だちのことを知りたいとは、思っていないの。わかるでしょ?誰だか知らないんだから。まずぼくとの信頼関係を築いてから紹介してくれた方が、そのお友達のためにもなるよ。」

恥ずかしさのあまり、全身の血が顔にのぼりました。

ファンとお友達の境界線とは?


そして、彼はおまけの授業でこんなことも教えてくれました。

「ついでに言うと、僕は人前に立つ仕事でしょ?きみも僕とは違う世界で人前に立つ仕事でしょ?だから興味を持ったんだよ。」

「きみのお友達が僕のこと好きって言ってくれるのは嬉しいけど、それはファン心理だよね?そういう人とプライベートで会っても話すことってあんまりないんだよ。応援してます!ありがとう!それでおしまい。あとは質疑応答みたいになっちゃう。」

「もちろんファンがいてこそ僕の仕事が成立するわけだから、感謝をしているし大切に思う。でもぼくが一人の人間としてプライベートで会いたいと思う人は、相手がどんな仕事だろうと、ぼくのファンではなくてぼくのことを一人の人間として見てくれて、お互いに何かを目指している人。僕の努力や悩みを分かち合える人、お互い尊敬できる人。」

「そういうことなんだけど、伝わるかなぁ。なんだか偉そうに聞こえるかもしれないけど。限られた人生だから、どうしてもそうなっちゃう。」

衝撃的な恥ずかしさとともに、とても大切なことを教えていただいたのでした。感謝しかありません。

そして、あまりにもお粗末で未熟なぼくという人間をファンの側ではなく何かを目指している仲間だと認識してくれていたのだということに初めて気がつき、全身の細胞が震えるほどの感謝の気持ちがしました。

同時に、その日は恥ずかしさで頭に血が上りっぱなしでした。溢れ出るこの感情を、一体どこにぶつけるべきなのか、朝まで考えていました。



本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました✋✨

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