マガジンのカバー画像

学校の裏側

19
教員から見た学校のあれこれをまとめています。学校のいいところ、悪いところ、先生たちの裏の顔も。
運営しているクリエイター

#仕事

教材の共有について思うこと

教材の共有について思うこと

学校の先生は、それぞれ教材について勉強し、それぞれ授業を作ります。

学年で進度を合わせたり、テストが共通の場合は内容の擦り合わせをしたりするときはありますが、
僕の知る限り、少なくとも高校では、
教材研究はソロプレーです。

僕は、常々思うのです。

共有したらいいのに、と。

これ、一見簡単なことに見えますが、
現実はものすごく難しいのです。

僕が共有したいと思うのは、

①各教材に対する考

もっとみる
定時で帰れない先生の実態

定時で帰れない先生の実態

悲しいことに、教員がブラックだということは今更言う必要もないほど知れ渡っています。
過酷な長時間労働で、心身を病んでしまう人も少なくありません。
小・中学校がよく注目されますが、高校だってそれなりにひどいものです。
今回は、長時間労働について、定時で帰れない(もしくは帰らない)先生の実態を、僕の経験に照らして考察してみました。

定時で帰れない先生①忙しすぎる

マジで忙しい人は各学校に必ずいます

もっとみる
「いい先生」の正体

「いい先生」の正体

どの学校にも、「いい先生」「悪い先生」はいます。この「いい」「悪い」の厄介さについて。

僕がこれを「厄介」と言うのは、「いい」「悪い」の意味が視点の違いによって変わるがゆえです。今回は、これらの言葉が持つ意味を、視点別に考えてみます。

生徒にとって「いい先生」

条件の例を挙げてみます。

数ある要素の中で、僕が特に問題に感じているのは、「授業がわかりやすい」です。

現代の教員が授業でやるべ

もっとみる
教員×長期育休=最強

教員×長期育休=最強

現在、二度目の育休(一年半)中の男です。
タイトルの通りですが、軽く補足しておきます。

まず、学校における仕事の分担は年度ごと、一年単位で決まります。
そして、ほとんどの仕事が「繰り返し」です。

つまり、
年度単位であれば、一年間(もしくは二年間)まるまる育休を取ったとしても、次年度、何事もなかったかのように仕事に戻れるということです。そこに男女差はありません。

たとえば、前年度に一年生の担

もっとみる