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MTGプロ茂里憲之 一般TCG理論ととりとめのないエッセイ

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    「こんなすごいことやったぜ」よりも「こんなことが技術で簡単にできるんだぜ」という気持ちの記事たち

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    MTGの話は環境依存性の高いものが多いので、そうでない普遍性の高い過去記事をここにまとめます。

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    マジックがわからなくてもカードゲーマーになら面白がってもらえる、一般的でマジックの例が少な目の記事をまとめています

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    経歴や考えたことなど比較的個人的な記事のまとめ

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    • 7本

    クソデッキがなくてTier1しかない世界なら――私はこんな世界滅んでもいい。 だから、いままでもこれからもクソデッキと共に。

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一般TCG理論を始めます

はじめましてはじめまして、元MTGプロの茂里憲之(もりのりゆき)です。 私は小学生のときからTCGが得意で大好きでした。ずっとカードのことを考えていました。カードを続けてそのままプロカードゲーマーになって…なんてことはありませんでした。 18のときです、揉めて友達がいなくなりました。とてもつらかったのですが、しかし当然だと思いました。勉強とか一般に評価されることは頑張らないし、自分の辛さを言い訳にちゃんと人間関係を作らずに悪口ばかり言っているし。自分は本当にクソみたいな人

    • カードゲーム基礎力をつける・おすすめ読書リスト

      #一般TCG理論 参考文献集ということで、過去記事で引用したもの中心にカードゲーマーの基礎力に繋がっていると私が感じているものを挙げていきます。多分ぱっと出ないだけでもっとあるので、思い出しながら適宜追加します。 図書の推薦も大歓迎です。私にメッセージしてくれてもいいですし、 #カードゲーマー読書 タグでおすすめのものを発信してみてください。 以下の順番でまとめます ①ゲーム理解系 我々がプレイしているゲームの性質や現れる数字はどういうものなのか ↓ ②判断系 実際そこで

      • 俺たちはゆでエビと違って人間だし生きている

        先日友人の家でドラフト(MTGの遊び方のひとつ)をして遊んだ。昼は寿司をとった。 8人でシェアして寿司を食うと、ウニ、中トロ、いくらのような人気かつ高額なネタは「〇〇食べるね」と、親しき中にも礼儀ありという感じの会話が発生する。さて、そんなとき、だれもが無言で了承を取ることなく食べる不人気なネタがあり、その中にゆでエビは含まれるだろう。少数のゆでエビがすごく好きな人もいるだろうが、そういう人が「ゆでエビ大好きだから全部食っていい?」と言ったら私なら快諾するし、なんなら積極的

        • 不確定性と多様性のポートフォリオ

          三年前、MTGプロプレイヤーとして世界選手権に出場、世界トップ16人の戦いに出て敗れ、次こそはといつか優勝することを胸に燃え…たりは別にせず、まあそんなもんかと頂が見えたからいいやと登り切らずに結構満足して山を下りてきた。 とはいえ、やり残したことがないかというとそうではない。いやあるいは仮に優勝しても疑問に思い続けていたであろうことがある。それは見積もり不可能な量の扱いについてである。 一生晴れないかもしれないと思っていた疑問のそれらしい答えに最近出会ったので書いてみよ

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        メンバー特典記事

          競技的デッキビルダー論、強くなるというよりは弱いまま勝つ方法

          「自分は対戦よりもデッキを作ることが好きなんだ」 そういうと、競技勢とかガチ勢みたいなものより、カジュアルに好きなデッキを作ることが好きなんだと勘違いされることがある。 違う。私の中でデッキは勝つために作るもので、最高に楽しい。達成感もある上に簡単だ。Tier1のコピーで勝つのは難しくて面白くない。 この記事の目的は勝つためにデッキを作る、考え方やその方法論を伝えることだ。 断っておくと、私は随分カードゲームに対する捉え方が変わっているようだから、そのまま参考にできる部

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          競技的デッキビルダー論、強くなるというよりは弱いまま勝つ方法

          ボロスピア・ナラーの誤謬と真実(ほぼ無料)

          マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2023のチームデッキについて 初めて使ったのが提出日前日だったので、強さに気づいて、急いで共有して、チームメンバーとのすり合わせもいまいちで終わってから改善点も出た。反映した最終版がこちら。 ボロスピア・ナラーもとい、徳目アグロコントロールというデッキについてこのデッキの最大の誤解は軽量カードがたくさん入っているのでアグロであるということ。実態はミッドレンジ~コントロールぐらいのデッキでコントロールっぽいゲームメイクをすること

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          RCF TOP4脂牙デッキメモ

          https://twitter.com/PlayMTG/status/1672835359757987841 せっかくイベントに出て勝ったので簡易メモ 千葉の魅力とか、参加レポートは簡易メモではなく、改めてちゃんと記事にする予定。これは本当にメモだがサブスク限で質問に対しては可能な限り回答や追記などで対応するつもり。200字以内で答えられることなら基本何でも答えるし長くなりそうでも善処する。コミュに入って気軽に質問ください。 デッキ選択理由:借りれたから https:

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          ヒストリック予選ウィークエンド調整録

          ジャンドヨーグモスとアルカニストの調整録。 悔しかったアリーナCSの後のヒストリック予選 勝ちたいよね、アリーナの王だし とりあえずベンチマークになるのはアリーナCSの順位 いいと思ったデッキはアルカニストとマルドゥリアニ これらがいいと思った理由を含めて主要なデッキの評価 ①イゼットウィザード 評価:弱い 対策:必須 優勝デッキではあるが、全員がガードを下げすぎたところを疾走していったという印象で、評価は変わらず。《ナヒリの戦争術》で天敵の《黙示録、シェオルドレ

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          競技的デッキビルダー論、強くなるというよりは弱いまま勝つ方法

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          TCGの上達、あるいは永遠に上級者に追いつけない中級者について

          中級者が上級者になれない理由私たちはすさまじい偉業を成し遂げたことがある。言語の習得である。生まれてからわずか数年で母国語(おそらくは日本語)を独学で短期間で習得した。数年で言葉を学びネイティブレベルの能力を獲得するのが困難なことは、英語学習で苦心して嫌と言うほどわかっているのは私だけではないはずである。さて、我々は二歳から五歳にかけての言語の習得において極めて優れたパフェーマンスを発揮したが、それに比べて20歳から23歳ではどうだろうか。人生経験が多少増えてちょっと含蓄のあ

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          たまくつ独創力調整録

          イクサラン:失われし洞窟(以降ILC)で、発見コンボ、アマリア(探検)コンボという新たなコンボデッキが追加され、発見コンボから禁止が出るもアマリアコンボが猛威を振るうパイオニア/エクスプローラー。 多様だったメタゲームはいずこへ、そこに残るはアマリアコンボとそれをメタったデッキ、アマリアに勝てないものは駆逐された新次元… なんなんだ… これはもう… 最高じゃないか!!! いや素晴らしい、とても私好みのフォーマットになったじゃないか。何を隠そう《荒野の再生》が一番面白

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          勝てるTCG調整チームをつくる

          はじめて私が調整チームのようなものに入ったのは4年前の2019年だ。その後、2021年プロになる。彼らとわいわいと楽しくプレイしてこられたことが大きなものであったことは間違いない。年に数回のイベントの招待権を得て、自分が作る側になりまた一年。目的が先んじてありそれに向けて人を集めて協力する難しさや面白さがわかった。今年、MTGの競技シーンの変化から自分は一線でプレイしないながらもなんだかんだでチーム調整に参加していたら、友人が世界2位になったりした。気づけば結構チームというも

          勝てるTCG調整チームをつくる

          大好きな配信者の話をする!

          孤独と鬱憤とインターネット小学生の頃、チャーリーとチョコレート工場を観てひどく嫌な気持ちになった。最後、家族と引き換えにチョコレート工場をあげようと言われたチャーリーはそれを断って「家族最高」みたいなことを言って終わった…と思う。 私は家族仲が悪かった。両親が別居し、離婚し、父親と絶縁状態となることで問題が解決というよりは消滅するまでずっと悪かった。 虐待されていたとか、食べるものがなかったとかいうような飛び抜けた不幸ではないが、幸せに眠る日より嫌な気持ちで眠る日の方が多

          大好きな配信者の話をする!

          未定義終末環境分析録

          MTG Arenaにタイムレスという新フォーマットが実装された。これはこれまでの実装カードがすべて使えるものであり、MTG最古のセットからのすべてが使えるヴィンテージでしか使えない、あるいはレガシーですら禁止の一部カードも使うことができる。このフォーマットに思うところがなくはない(前書き参照)が、少々遊んでみたので記事にする。 導入:初期環境で初めに試すべきこと私はデッキ構築を「世界のどこかにあるより勝てるデッキを見つける」ゲームだと思って楽しんでいる。「デッキを作ること」

          未定義終末環境分析録

          タイムレスプレイ録(前)

          前書き散々見たはずのウーロのエフェクトが懐かしい。 そういえばいつからだ、レアや神話レアにエフェクトがつかなくなったのは。どうしちまったんだ、MTG ARENAの公式サイトトップでもカードを出したときのエフェクトを明らかにアピールしてるのに、今となってはである。プロ制度解体とともに競技シーンは紙に戻り、アリーナ関係のWotCの予算は減ったように感じる。いや、違うか?オンライン専用フォーマットのアルケミーができているから減っていないかもしれない。そう、アルケミー。アルケミーだ

          タイムレスプレイ録(前)

          エッセイ:価値と常識、あるいはマジックプロやミシック一位、ホテルのロビーでカードをプレイすることについて

          私は小さい頃変な奴だった。いまでも結構変な奴だと思うが、もっと変な奴だった。「普通」とか「常識」がわからなかった。付け加えるならすごく変な奴なうえに嫌な奴だった。小学生の頃から「常識的に」とか「普通に考えて」、「お前が悪い」としょっちゅう否定されていた。 常識とか普通ってなんだ?わからない。いや、今は昔ほどわからなくはない。今の私の友達には「常識のない人は嫌い」という人もいるし、その人の中の「常識」から逸脱していない程度の変な奴で済んでいるのだろう。それに不思議で不思議で仕

          エッセイ:価値と常識、あるいはマジックプロやミシック一位、ホテルのロビーでカードをプレイすることについて

          ドラフトのデータをどう信用する?

          導入:データは使えるかじゃない17Landsのページでは、17Landsのトラッキングツールを導入したプレイヤーから集計したデータが公開されている。中でも、そのカードを引いたゲームの勝率であるGIH WRや、そのカードを引いたゲームでの引かなかったゲームに比べた勝率の変化であるIWDは議論の指標になる。 とはいえ、あくまで指標であり、その値により強さの全てを評価できるわけではない。完成したデッキの色ごとに分けることなどもできるが、それによりどのアーキタイプで力を発揮するか測

          ドラフトのデータをどう信用する?

          デッキ構築は『諦め』

          ▷デッキ構築はリソース配分60枚のカードを決める。その中から最初に7枚引いて、毎ターン1枚を追加で引く。 カードを引く「機会」があり、デッキ構築はその与えられる機会の確率を分配することである。デッキ構築は一種のリソース配分である。機会というリソースをカードという形で割り振る。 カードを選ぶこととは、それ以外のカードを選ばないことである。何かを選ぶことは、何かを諦めることである。 ▷強い奴が強いところで戦わない環境初期ならまだしも、ある程度解明が進んだ環境において、すでに

          デッキ構築は『諦め』

          【一般TCG理論】サバンナのカードゲーマー、数万年前から脳は変わっていない

          人はネガティブ?ポジティブ?以前、行動経済学の研究を根拠に、人間はポジティブなことよりネガティブなことを強く感じると書いた。 一方で私が気を付けているものに確証バイアスというものがある。確証バイアスは自分の考えを補強する根拠ばかりを集める人間の傾向である。これがあると間違った仮説をそのまま深く信じて、まだ気づいていないことや対立意見を軽視したゆがんだ判断につながる。 どちらも自分がした経験、人がやっているのを見た経験がある。しかし改めて合わせて考えると変な話ではないか?人

          【一般TCG理論】サバンナのカードゲーマー、数万年前から脳は変わっていない

          競技MTGは衰退したのか

          先日Xを見ていたら、シャドウバースにもプロツアーというイベントがあることを知りまして、ちょっと見に行ってみたら、これは… プロツアーが、プロのツアーだ!どうやらこのプロツアーはプロプレイヤーのイベントで、名前の通りプロツアーらしいです。 プロ制度を廃止してプロツアーを「再開」というのが全然しっくりこなかったのですが、プロツアーというイベントがあって、 公式もマジックプロという言葉を使い続けていて、正直かなりの違和感があったのですが、コロナ前のプロツアーに憧れていた人たち

          競技MTGは衰退したのか