タイムレスプレイ録(前)

前書き

散々見たはずのウーロのエフェクトが懐かしい。

そういえばいつからだ、レアや神話レアにエフェクトがつかなくなったのは。どうしちまったんだ、MTG ARENAの公式サイトトップでもカードを出したときのエフェクトを明らかにアピールしてるのに、今となってはである。プロ制度解体とともに競技シーンは紙に戻り、アリーナ関係のWotCの予算は減ったように感じる。いや、違うか?オンライン専用フォーマットのアルケミーができているから減っていないかもしれない。そう、アルケミー。アルケミーだよ。

オンラインプレイヤーの私としてはアルケミー発表時は大いに興奮したとも。紙とオンラインのプレイヤーの利益は相反する部分があるからいい感じに切り離してくれるんだろう!頼むぜ!と興奮した。「MTGにオンライン専用カードはいらない」?知るかよ、お前向きじゃないんだ。「MTGに」じゃなくて「お前に」だろう。いちいちでかい主語でしゃべるな。人間、新しいものには抵抗するもので、一部既存ファンからの批判はあるものだと思う。でも、デジタルを好む世代に受け入れられればそれはいいのだ。しかし、結果はあんたも知ってるだろう、散々なものだ。

アルケミーが流行らない理由は様々にあるが、一つに下方修正、いわゆるナーフの際にそのカードを持っていたプレイヤーにワイルドカードが配られないことは、大きな理由として認識されているだろう。(持っているカードが禁止になったときはワイルドカードが所持枚数だけ配られる。)配れ、配ってくれ。ここで本来は禁止改定に対して肯定的なデジタルプレイヤーの支持を逃したのは痛かったのではないかと思う。いや、でもそうなんでもかんでも外から文句言ってもしょうがないじゃんか。開発さんにも事情があるのさ。生粋のオンラインプレイヤーとしては本当は文句なんか言いたくないんだよ。愛したいんだよ。

アルケミーの変遷を見ながら禁止傾向を考察したところ、なんだかんだでナーフ後のカードも活躍する水準を保っているカードが大半であった。そうだよ!開発さんも慎重にしてるんだ!持ってるカードがアンプレゴミクズにならないように慎重にしてくれているんだ!だからちょっと抵抗あるかもしれないが、やってみないか、アルケミー?

公式記事から見るも無残な姿になって発見されたオーク

いやそうなことは全くなかった。すみませんでした。オークの弓使いにかかった登場時誘発が消えたナーフ、これはもう完全に擁護の余地のないアンプレイアブル・トラッシュ(プレイに耐える水準にないゴミ)だ。

さすがに配れよこれは!ワイルドカード!

おお、配るか!やっとその気になったか!ありがとう!!今からでも流行れアルケミー、頑張れ!俺はお前を見捨てたくない、愛したいんだ、愛させてくれ!!!

こうしてエフェクト付きで公開されたのはワイルドカードではなくナーフされたオークと指輪だった。あなたのカードはこんな風に弱くなりました!!さすがに煽っている。

アルケミーとタイムレスの間にエクスプローラーという別フォーマットも発表された。これは端的に言うとパイオニアへの導線である。パイオニアに近づけていくと明言されている。パイオニアは競技シーンのファーカスがアリーナから紙へと戻るとともにプッシュされたフォーマットで筆者としては施策としてもゲーム性としても大変not for meなのであるが、好みを抜きにしても、最新のエクスプローラーアンソロジーはひどかった。パックからは出ないジェムで直接購入する25枚のカードであるが、半分以上がほとんど使われないカード。(死儀礼のシャーマンはフェッチのあるタイムレスではとんでもなく強いため今となっては所持する意味が増したが…)未だ多くのパイオニアで使用率の高いカードがエクスプローラーアンソロジー未実装の状況でこれはアンソロジーを今後も出し続けて課金させたい意図が見える。いや、営利目的の組織なのはわかっているが、それでもここまでアンプレが多すぎるとどうも…。

エクスプローラーでパイオニアをプッシュする傍ら、いつプッシュ(致命的な一押し)されてもおかしくないアルケミー。そんな状況で発表されたのはタイムレスという新フォーマット。そんな、思ってないですよ?リミテッドのために動作確認済みのカードを使って楽な実装(おそらく毎週やっているミッドウィークマジックの特殊フォーマットと実装コストは変わらない)でワイルドカードを楽に切らせられるからだろうななんて。こっちでも焼き畑はじめたのか、あるいはもうはじまっていたのかなんて、私は全く思っておりません。

タイムレスでアリーナを盛り上げてアルケミーともども最高のゲームにしてくれるんだろって信じてるからよ、信じてるからな!!!!

ということで前置きが長くなったがタイムレスを少しプレイした。MTGというゲーム内で全く情報のない新ファーマットをプレイする機会は限られているから、思考過程なんかを書いてシェアしたい。

前書きを書いていたらもう2000字、長くなったので後編につづく。前は前後の前じゃなくて前書きの全だったわけだ。前書きアンソロジーである。無料だから許してくれ。ではまた明日か明後日ぐらいには。

できた


おもろいこと書くやんけ、ちょっと金投げたるわというあなたの気持ちが最大の報酬 今日という日に彩りをくれてありがとう