読書感想文★攻略術【3】読書感想文に書くネタ10選
読書感想文に困ったら!
☑️感想文に書くネタ10選
連載している読書感想文アドバイスシリーズ。前回は「どう読むか」をお届けしました。今回はズバリ、何を書くか! 困ったときのヒントにしてね。これ保存版ですよ☆ ↓図解ページもあるよ。
① この本を読んだきっかけ
どういうところに惹かれた? なんで手に取った? 表紙のイラストが好きだからとか、課題図書だから仕方なくとか、友達や親にすすめられてとか、こういうお話(動物・スポーツ・小学生が主人公のお話etc)が好きだからとか、きっと理由があったよね。それを書こう。
② 主人公はどんな人か
本には中心となる人物(物だったり動物だったりもする)がいるよね。その人に注目してみよう。登場人物全員を説明すると文字数が足りないけれど、主人公に絞ればぐっと書きやすい。どういう性格なのか、周りとの関係、何に悩んでいて、何をしたいのか…みんなと同じ生きている存在として見てみよう。
③ あらすじは一言で
「読書感想文にあらすじを書いてはいけません」と言われたことないかな? たしかに細かく書きすぎるとあらすじだけで作文用紙が埋まって、肝心の感想が書けなくなってしまうからね。でも、君がどういう本を読んで感想を書くのか、それは説明が必要なんだ。キーワードは「要約」! ぎゅっと短くまとめたらOKだよ。
④ お気に入りの場面
たくさんの出来事が積み重なって、1冊の本になっているよ。なかでも、どの部分を「いいなぁ」と思った? そこだけは何度でも読み返したい気持ちになったり、わくわくする展開だから最高~ってなったり、自分の気持ちを捕まえてみてね。逆に「なんかもやもやする」というふうに、いやだけど気になる…そういう気持ちも、ある意味“お気に入り”と言えるんだ。
⑤ 心に残ったセリフ
登場人物が話したセリフのほかに、セリフじゃない地の文でもOKだよ。印象的だったフレーズを紹介しよう。だれがどういう意味で発したのか、なんでその言葉が心に残っているのか、詳しくかけたらばっちりだね。
⑥ 自分の体験談
感想文のメインにしたい項目はこれ。本を読みながら、自分の場合は…と考えたり、身近で似たようなことがあったな…と思いだしたり、すごくわかるなぁと共感したり。読んだことを自分に引き付けて考えられるって、とっても素敵な“読書体験”なんだ。大人が子供に感想文を書かせるのは、そういう読書体験を味わってほしいって意味もあるんだよ。逆に、自分とかけ離れていてまったく自分と重ならない、そういう場合もあるよね。それもまたすごくいい“読書体験”だ。知らない世界を知れたってすごいこと☆
⑦ 発見したこと&疑問に思ったこと
読んでいて「へ―――そうなんだ!」「これって実はこういうこと?」「なんかおかしくない?」って気になるところがあったら、ぜひそれも書いてほしいな。そういう発見や疑問を別の言葉では“気づき”っていうよ。人は気づきを誰かに伝えたくなるもの。それは大人も子供も一緒。だから思い切り、大胆に、書いちゃって大丈夫! 「作者の考えと違うこと書いていいの?」と迷う子もいるけど、問題ないよ。だってこれは自分の作文なんだから。
⑧ 自分ならどうする?
「もっと別の方法があるのに!」「自分ならそんなふうにはならない」って、読みながら“ツッコミ”入れたくなったところ、ある? あったらそれも感想文に盛り込もう。理由も添えることができたら、説得力ばつぐん! 登場人物へのお手紙みたいになるかもしれないけど、それも面白いよね。
⑨ この本を紹介したい人
「〇〇さんも気に入ってくれそうだな」「お父さんお母さんにも読んでほしい」「××好きな人におすすめ」「今悩みごとがある人に読んでほしい」そんなふうに、この本を紹介したい人が思い浮かんだら、それも立派な感想だよ。この本が、誰に向けてどんなメッセージを届けたいかを、君がしっかりキャッチできた証拠ともいえるんだ。
⑩ 次に読みたい本
この本を読み終わって、次に読みたい本が出てきたら、そのこともぜひ感想文に書いてほしいな。シリーズものの続編、同じジャンルの本、同じ作者の別の作品、伝記だったら別の人物、などなど。この本はこれで満足だから、次は全然違うタイプの本を読んでみようかな、というのもいいね。これからのことに気持ちが向かうって素敵なことだよね。
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