小説|赤いバトン[改訂版]|第7話 尾張が始まり(語り:ユカリ)
妹リカコから、
「ウチらの地元の中学校も、このエピソードを参考にしたみたいやに」
そう聞かされて、リカコよろしく「おったまげー!」だった。
「ラジオで紹介されたことがあるみたいやに」とリカコ。
「どういうことなん?」とわたし。
「あるラジオ番組に、赤いバトンの現物が届いたらしくて」
「じゃあ、ウチらの地元がパクったってことなん?」
「パクったじゃなくて、参考にしたみたい、が正解やわ」とリカコ。
「放送後に、クミコ先生が勤めていたその中学校に電話があって」
「その電話って、ウ