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パズル教室の現場から

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運営しているパズル教室の現場で考えていること・考えたことの記録です。
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2020年10月の記事一覧

続・子どもたちが、さまざまな「道具」を使いこなせるようになるまで。

続・子どもたちが、さまざまな「道具」を使いこなせるようになるまで。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.5~

先週、子どもたちが、ハサミやのり、鉛筆などの「道具」を、「使いこなせる」ようになるまで見守ることが、幼児期~小学校低学年期の認知機能向上のために極めて重要であることについて書きました。今日はその話の続きです。

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鉛筆という「道具」が使いこなせれば、自由に絵や文字が書けるようになります。
ハサミという「道具」が使いこなせれ

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子どもたちが、さまざまな「道具」を、使いこなせるようになるまで。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.4~

私の運営するパズル教室の教材の大半は、積み木やマグネットによるパズル課題なのですが……

どさくさに紛れて、小学受験の世界で言うところの「巧徴性」に当たる課題も混じっています。

・鉛筆で線を引く
・クーピーで色を塗る
・ハサミで紙を切る
・手で紙を折る

などなど。

これらは、小学受験生のみならず、多くの子どもたちに、習得しておいて欲しい技能で

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学びの順番って、大人が勝手に決めていいの?ほんとにいいの?

学びの順番って、大人が勝手に決めていいの?ほんとにいいの?

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.3~

学校には、学習指導要領があり、教科書があり、「○年生でこれを習う」「これを習ったあとに、これを習う」など、学びの順番はキッチリかっちり決まっています。

学習塾にも、それぞれ独自のカリキュラムがあり、それを無視して授業を進めると月例テストの範囲とずれて、親からクレームくるわ、子どもから恨まれるわ、散々なことになります(塾講師リアル体験談)。

公文

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子どもたちの「何となく聞いたことある言葉」の蓄えを増やしたい。

子どもたちの「何となく聞いたことある言葉」の蓄えを増やしたい。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.2~

例えば、ですが。

「スリジャヤワルダナプラコッテ」

という言葉を、ふいに聞いたとして。

「何これ、何かの呪文?」
と、思った方は、この言葉を「全く聞いたことがない」人。

「えっと…何だっけ…どっかの地名?…だったような…違うような……」
と、思った方は、この言葉を「何となく聞いたことがある」人。

「え?なに?スリランカで何かあったの?」

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パズル教室の時間中、私はこんな台詞を喉が渇れるまで繰り返し言う。

パズル教室の時間中、私はこんな台詞を喉が渇れるまで繰り返し言う。

シリーズ「パズル教室の現場から」
~No.1~

私が現在運営しているパズル教室、対象年齢は4歳から小学生。無学年制で1回あたりの定員は5~6人。その日にやることは、子どもたちが自分で選んで決めて各自のペースで取り組む形式。
今日はそのパズル教室の現場で、私がよく言う台詞をピックアップしてみたいと思います。

【パズル教室開始時】
・こんにちは!
・今日は何やる?
・やるもの決まったら教えて~

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