美容(エクソソームやプラセンタ)の医師から見た安全性

おはようございます☀


美容、永遠の美、不老……


誰もが夢見るのでしょうか?


私が10代前半の時に知人が美容整形をしたいと言い出した時には、全身全霊で猛反対しました。「え!?キレイだよ!?なんで!?もって生まれた顔は〜」と色々言ったと思います。(彼女は結局整形していませんが幸せそうに生活しています😌ホッ)


しかし、いざ私が若くして卵巣機能が治療でダメージを喰らうと、皮膚やら血管やらの老化を心底嫌ってしまいました…… あらら…… 


しかしならば、美容クリニックで色々な物を注射や点滴で入れれば良いのでしょうか?


最近話題のエクソソーム……これ、何か知っていますか?


生物学で細胞から外に出るカプセルのような物をエクソソーム(exosome)、細胞内に入るカプセルのような物をエンドソーム(endosome)と呼びます。

ex - は、exitのexと同じで出るという意味です。
en -は、入るという意味ですね。


だから、エクソソームとは専門用語で細胞から外に出る全てのカプセル様の物の総称に他ならないのです。細胞内の色々な物質が入っている、昔から知られている膜小胞ですね。


ここで、重要な補足です。


血液と細胞内の液は行き来があります。

すなわち、エクソソームは細胞内の液や遺伝情報、タンパク質等を含んだカプセルのような物で、これは血中から細胞内に取り込まれた物質も含むというのが生物学的(医学的)知識ですね。(マイクロRNAやメッセンジャーRNAなども含まれます。コロナワクチンは嫌だという人は、同じ類の物質を投与することを念頭に置いてくださいね。当然、MHC(HLA)やCDなどの免疫に関わるタンパク質も含まれるとされています。)


ここで、質問です。

あなたは、輸血をしたいですか?
(ハ? と思うかもしれませんが、何故この質問をするかは先を読むと分かると思います。)


カタカナでエクソソームというと、なんだかカッコイイですし、新発見された物質のように聞こえるかもしれません。しかし、要は昔から知られる細胞内液やタンパク質、遺伝情報を含むカプセルのような膜小胞です。(繰り返しですが……)


ウィルスの増殖は、細胞内で行われます。その細胞をウィルスが殺して、ワッと周囲の組織や血液に散布されることもあれば、細胞から細胞へと伝搬していくウィルスもあります。


別の病気で、タンパク質が異常な形になってしまう病気に狂牛病(BSE)のようなプリオン病があります。


狂牛病(BSE)は牛が牛を食べることで生まれてしまった病気です。


実は、人間にも同じ機序のクールーという病気があります。これは、人肉を食べる一部地域でのみ存在する病気で、人間が人間を食べなければ罹りません。


生物はどうやら、共喰いを拒絶するようですね。


注射は、共喰いとは違いますか?


輸血も、様々な合併症の可能性の説明を受けて、未知の感染症の伝搬の可能性なども理解し、ベネフィットがリスクを上回ることを理解し、同意書にサインして初めて投薬を受けられるのです。(命を救ってくれる輸血、見た目以上に奥が深い!)

献血で救われる命が沢山あるので、献血に行ってくださる方々や自身は献血できずとも、周囲に呼びかけてくれる方々にこの場で心から御礼申し上げます。


安全や健康に細心の注意を払っているからこそ、美容クリニックで様々な注射薬の投薬を受けたいと願うのだと想像します。


だからこそ、今一度安全性を慎重に考えても良いのではないでしょうか?


実際の現場(クリニック)で、どの生物のどの細胞(組織)を用いているのかは分かりません。特に規制があるのかも私は知りません。


でも、一旦立ち止まって考えてみませんか?


先ずは、一体何が投与されているのか、それが実際のところどういうものなのか、どういうことが解明されており、何が未解明なのかな、そしてどういうリスクも含まれるのか。


情報収集をして、吟味した上で慎重に投薬を選びたいか判断しても大丈夫でしょう。


今を大切に生きよう。


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