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余計なお世話

幸せ自分が決めるもの
他人が判断することじゃない

幸せなのに大変そうだ辛そうだと言われるのも嫌
別に幸せじゃないのに「幸せいっぱいだね」なんて言われるのも嫌
捻くれてるかもだけど幸せな人としてのプレッシャーもなかなかしんどい


「分からないもんだよ!私の友人で弁護士の人がいてさ大きな家を建てて子供にも恵まれているけど夫婦仲は悪く仕事も激務で会うたび暗い顔して辛そうにしている人もいれば30歳40歳になっても夢を諦められず役者を目指してその日暮らしの人もいるけどなんだかそっちの人の方がいつもニコニコしていてずっと幸せそうなんだよ他人から見ると弁護士の人の方が幸せそうなんだけどよーく見ると違うんだよね」

と職場の人が言っていたのを思い出した



他人の幸せは他人が判断することじゃない


ついつい「良いなー羨ましい」なんて思ったり

「辛そうだな・・・」なんて思って勝手に同情してしまったりするけど

本当のことはよく分からない

良い面悪い面が目立つだけ

よく知らないとその人にならないと分からない


イラスト3


高校二年生の終わり頃に仲良くなった女の子がいた

彼女は三姉妹の末っ子

姉達は華やかな世界にいてとてもお洒落
彼女はそんな姉たちをリスペクトしていた
休日は一緒にショッピングをしたりメイクやファッションを教えてもらったり
合宿に行った時も毎夜姉と電話をしていてとても仲が良いようだった

何でも話せる絆の強い姉妹
彼女にとっての姉はとてつもなく大きな存在のようだった

そんな姿を見て姉妹のいない私は姉という存在にちょっぴり憧れを持った


おっとりとしていて女の子らしく大人しくてマイペースな性格
姉がいるせいか大人っぽい面も末っ子らしい面もある子
甘え甘えられ居心地の良い子だった


イラスト2


彼女は好き嫌いがハッキリしていて自分というものをしっかりと持っていた

不必要な人間関係を作らない子だった


八方美人な私にとっては当時あまり理解できないものだったけど
ハッキリとしている分必要なものしか寄せ付けない

それって幸せへの最短ルート

嫌いな子には関わらないやりたくない事は無理してまではやらない

無駄な争いのない平和な世界に住んでいるこ


余計なものは気にせず攻撃を受けることも勿論攻撃することなんかもない

女子グループのしょーもないいざこざ
いっときの薄っぺらい友情などには彼女はそもそも興味を持たないのだ

今思うとこのあたりかなりクールで賢い

面倒ごとに巻き込まれがちで要らないものを集めまくってしまっていた私には彼女を見習う部分がたくさんあった


みんなともっと交流すれば良いのになんて私は思っていたけど余計なお世話である
彼女は何よりも姉の存在と地元の数名の友達そして最近仲良くなった私

それで十分だった


みんなの進路が決まった頃、彼女の進路はまだ決まっていなかった


とても焦っていた


彼女ではなく私が焦っていたのだ


「このまま卒業したらどうなっちゃうの!もう時間がないよどうしよう何か早く決めようよー」ってね


どうなったとしても私の問題ではないのに不安だった

頼まれてもいない彼女の進路について一生懸命考えていた

進学するか就職するかも曖昧で私も彼女の担任も焦っていた
放課後3人で学校のパンフレットや求人などを見た

服飾の専門学校や美容部員さん
彼女に向いていそうなものを勧めてみたけど

パンフレットをパラパラと見てみるもののどれもピンときていないようだった

本人は何を考えていたのか焦っている様子も全くなかった


イラスト4


放課後このようなことを何度かくり返した

日に日に私はこんなにやってあげているのに何で応えてくれないんだくらいに思ってしまっていたが余計なお世話


やってあげているだなんて図々しい
頼まれてもいないしきっと彼女は望んでいなかった


結局そのまま卒業してしまった


私は新しい環境で自分のことで精一杯になっておりしばらく連絡を取り合うことも会うこともなかった

少し落ち着いた頃久しぶりに二人で会うことになった

その後どうしているのだろうかと気にはなっていたが彼女は相変わらず何も決まっていなかった

それは毎日辛いだろうきっともがいて苦しんでいることだろうなと思ったけどそんなこともない様子だった


今もとっても幸せだけど〇〇ができるようになったらもっと幸せだと思う

彼女はこのように近況を話してくれた


きっと私がその状況だったら「どうしよう・・・どん底じゃないか」とひたすら悩んで泣いている

でも彼女は私じゃない
どん底なんかじゃない


今もとっても幸せ

そんなこと私は言ったことがないかもしれない


私からみて彼女を幸せそうだなんて思ったことはなかったし
毎日不安を感じてきっと辛いだろうとさえ思っていた
でもそれって他人から見たパッケージ

幸せに生きている人に対して

失礼なことだった


だって彼女は何も辛さを感じていない

マイペースに生き今ある幸せに感謝できるひと

他人に何と言われようとブレない
どうでも良い人からの評価など全く気にしていない
ポジティブに自分のペースで生きている


何もってことはないかもしれないし悩んでいなかったわけではないかもしれない
弱音を見せることもあり相談にのることもあった
でもポジティブに考えられる心の豊かさがある

どんな状況になろうと自分のペースで進める人なんだと思う

他人と比べることなく幸せを感じられる人

強がりでもなんでもなく本当に幸せ
そう思っているんだと感じた


本当の幸せってこういうことなのかな
本当は自分の中にしかない


いい学校を出ていい所に就職
バリバリ働く
たくさんの友達を作る
立派で素敵な人と結婚
大きなマイホーム
子供を授かるのもペットを飼うのも良い人生


たくさん手に入れて幸せそう


比率にすると真っ直ぐと手に入れてきている人の方が幸福度は高いのかもしれない

だけどこれをやっていれば必ず幸せが手に入るってわけでもない

絶対なんてない

手に入れた途端目的を失って虚しくなったり状況が変わって大変な思いをしたり

どこかで転んで一気に崩れることだってある


結局捉え方

自分の心が決める


幸せの価値観は人それぞれ

自分の心が豊かでないと幸せにはなれない

どんな状況にも満足しない


だから友人が幸せかどうかも私が決めることじゃなかった


幸せそう不幸そう


自分にとっての親切も時には他人にとっての迷惑にだってなる

私は反省している


とにかく他人がいろいろと勝手に決めてはいけないことだと思った


ついつい比べてしまう時もあるけど私も自分なりに進んで
自分なりにいろいろ手に入れていこう


いろんな出会いそれぞれの考え方
学ことがたくさんあるな


私スナフキンのように生きたいよ

























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