#276 うつ病発症207~209日目・発症後421日目 ~寝つきが悪い=調子悪い,本当?~

さて,今日でうつ病発症から421日目ですが(2019年7月10日~),引き続き,スマホのGPS記録をもとに,うつ病の経過を記録していきます。

昨晩は久しぶりにかなり寝つきが悪く(後ほど詳しく書きます),午前2時20分頃まで眠れませんでしたが,今日もぼちぼち続けます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)

ちょうど1年前(2019年9月2日)頃のうつ病経過はこちら

この1年間でだいぶ回復していることを見てもらえたら嬉しいです。

【過去のこと・思い出したこと(発症207~209日目)】

こちらでこれまでの経緯を結構きれいにまとめられたと思っているので,ご覧くださるとうれしいです。

さて,昨日からの続きです。

・2月1日㈯:この日で,うつ病発症から207日目,実家療養を終えて一人暮らしを再スタートさせてからは126日目です(2019年9月27日~)。一人暮らし再スタートから126日が経過し,ひとりでの暮らしにもだいぶ慣れてきています。

2019年11月7日から「午前中の散歩」を始めていて,これがうつ病の回復を大きく後押ししています。(こちら

そして,2019年12月3日から毎日ブログを始めています。(こちら

この日(2020年2月1日)でブログを始めて62日目ということになります。この日のブログはこちら

さて,この日の「SleepCycle」を見ると(「SleepCycle」についてはこちら),睡眠が記録されていないので,睡眠の質はわからないのですが,この日は日中に結構活動できているので,睡眠の質はそこまで悪くはなかったと思われます。

(なお,僕のうつ病の主な症状は「不眠(寝つきの悪さ・中途覚醒)」と「不眠を理由とする不安・恐怖(このままずっと眠れないならどうしよう)」です。そのため,僕の場合,うつ病の回復度合いが眠りの質に最も端的に表れます。こういった理由で,日々の睡眠の質を逐一記録しています。)

この日は午前10時39分から散歩に出かけ,ドラッグストアに寄り,スーパーを経由して11時31分に自宅に戻っています。そこから午後4時17分まで自宅で過ごし,そこから再び散歩に出かけ,午後5時17分に帰宅しています。散歩が多めの1日でした(笑)。現にこの日の歩数は9103歩でした。全体的に調子は良さそうです。

・2月2日㈰:この日のSleepCycleを見ると,午前0時33分に布団に入っていますが,なかなか寝つくことができず,午前1時30分頃にやっと深い眠りに入ることができています。寝つきが悪くても,時間が経つと深い眠りに入ることができるようになったのは,回復の証しだと思っています。そのまま午前10時8分までぐっすり眠れています。睡眠点数も89点/100点で,高得点です。

この日は,午前11時18分に自宅を出て,近くのコメダ珈琲店でお茶しています。12時33分にはコメダ珈琲から出発して,散歩に出ています。午後1時12分には散歩から自宅に戻ってきています。この日の歩数は4288歩で,活動量はそこまで多くはありませんが,充分な睡眠もとれていますし,調子は悪くなさそうです。

この日のブログはこちら

・2月3日㈪:この日のSleepCycleを見ると,前日の午後11時21分には布団に入っていますが,なかなか寝つけず,午前0時30分頃にやっと深い眠りに入ることができています。そこからは,朝の8時40分までぐっすり眠れています。前日に引き続き,寝つきは悪いにもかかわらず,いったん深い眠りに入った後は,きちんとぐっすり眠れています。睡眠点数も94点/100点とかなりの高得点です。この点数を踏まえると,寝つきの悪さが原因で,睡眠の質が低下してはいないように見えます。

この2日間のSleepCycleを考慮すると,寝つきの悪い日に,「寝つきが悪いよぉ。眠れないよぉ」と悶々と苦しんだ後に,深い眠りがやってくる傾向があるようです。

そうなると,寝つきが良いことが必ずしも良い傾向ではないという可能性が出てきました。布団に入った途端に意識がとんでしまうよりは,布団に入ってある程度の時間,深い眠りに入らないままでいたほうが,その後に,質の良い睡眠をとることができるのかもしれません。

こういう,経験に基づく知見を根拠にして,自分なりの理論を持っておくと,いざ寝つきが悪くなったときに不安にならなくて済むのでとても助かります(笑)。昨晩もそうでしたが,寝つきが悪いと,非常に不安になります。「こんなに疲れているのに眠れないなんておかしい」「どうしよう」と,自ら必要以上に不安と恐怖を煽ってしまいます。必要以上に不安になってはいけないことは頭では理解しているのですが,そんなことお構いなしに,不安をあおるワードをどんどん頭の中で作り出してしまうんです。

この現象は自分でもとても不思議です(笑)。自分には何の利益にもならないのに,自分で自分の不安と恐怖を駆り立ててしまうんです(笑)。

そういったときに効果的なのが「理論武装」だと思うのです。もちろん,理論武装していれば必ずすぐに寝つくことができて不安から解放されるなんてことはありませんが,不安や恐怖を自ら作り出してしまっているときに,知識と経験に基づいて論理的に思考することができると,少しだけ不安を解消することができると思います(僕は実際に解消できました。少しだけですが笑)。

しかし,こういった論理的思考ができるだけのエネルギーすら残っていない方もいるでしょう。去年の僕もそうでした。論理的な思考には,衝動的・感情的な思考を制御しながら冷静に頭を働かせることが必要ですが,このためには,ある程度のエネルギーが必要です。しかし,そもそも,エネルギー不足に陥ってその回復が追いついていないのがうつ病です。慢性的なエネルギー不足に陥っているうつ病患者に,「論理的に考えるといいよ」なんてアドバイスしても,さらにエネルギー不足を発生させるだけで,逆効果です。そんなことしたらうつ病が悪化してしまうでしょう。

だから,エネルギーの循環が追いついておらず,慢性的なエネルギー不足に陥っているうつ病者の方は,素直に眠剤や抗うつ剤を飲んだほうがいいと思います。こういった薬で強制的にエネルギー循環を回せるように調整しながら,それで,循環が回るようになったら,「論理的な思考」という,エネルギーが必要な対処法に切り替えればよいと思います。

で,「論理的な思考(理論武装)」についてですが,論理的な思考を巡らせるうえで,毎日ブログを書いていることが非常に役に立ちました。これまで毎日ブログを書いていたおかげで,↓のような知見を自ら生み出すことができていたからです。

・1晩中全然眠れなくても僕は生きていける

・調子悪い日→調子良い→調子悪い,というループを繰り返しているんだから,調子悪い日があっても調子の良いが必ずやってくるから心配する必要はない

・そもそも,寝つきが悪くて眠れない場合,その瞬間は大きな不安に襲われるけれども,結果的に朝までに数時間は眠れている場合がほとんどで,本当に朝まで一睡もできなかった日は数回しかない

こういった知見をもとに,論理的な思考をめぐらすと,不安解消に役立ちます。自分の中に漠然と浮かんだ不安に根拠がないということが明らかになるからです。

とはいえ,やっぱりムクムクと不安が執拗に浮かんでくることはありますよ(笑)。こんな風に,考え方を変えるだけで不眠が解消できるなら,眠剤なんて必要なくなりますからね(笑)。ただ,論理的な思考(理論武装)によって,漠然と浮かんできた不安の内実を詳らかにするのは,かなり効果的だと思います。

そして,今日また,ブログを書いたおかげで,「寝つきの悪い日こそ,むしろ深い眠りにつくことができる傾向にあるのかも」ということが判明しました。SleepCycleも,寝つきの悪い日に,必ずしも低い点数をはじき出しているわけではないので,この点も踏まえると,寝つきの悪さ=睡眠の質が低下する=調子が悪い,という僕の心の奥底にこびりついた固定観念そのものを変更する必要が出てきているような気もします。

そうすると,「寝つきが悪い」という状態に陥ったその瞬間は確かに気分の良いものではありませんが(「眠りたい」という欲求が叶えられていないため),しかし,それ以上に「眠れなくて大丈夫だろうか」と不安に思う必要はないことになります。というのも,寝つきが悪い日は,大抵の場合,そのうち深い眠りに入ることができ,なおかつ,そういった,寝つきが悪かった「後の」深い眠りによって,質の良い睡眠がとれることが多く,むしろ調子の改善につながるかもしれない(少なくとも,調子を大きく崩す可能性は思ったほど高くない)からです。

さて,この日の話に戻りますが,この日は午前9時59分に自宅を出て,実家に戻る母を空港まで見送りに行っています。11時1分に,小牧空港横のエアポートウォークに到着し,早めの昼食をとり,母を見送った後,午後2時11分には自宅に戻っています。その後,午後3時から整体に行って,午後4時1分に帰宅し,この日はこれで終わりです。睡眠の質も良く,活動量も多めで(6301歩),全体的に調子は良さそうです。

この日のブログはこちら

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症421日目)】

・今日できた仕事・勉強

今日は出勤しました。午前9時~午後6時(定時)まで滞在予定です。今日は法律の専門書ですが,『数字でわかる会社法』を読んでいました。

著者の田中亘先生は,会社法の世界ではめちゃくちゃ有名な教授で,会社法業界ではかなりの権威を持っているんですが,この本は,数字を使うことで利害調整の内実をわかりやす理解しようね,という目的で書かれたものです。記述もわかりやすく,読みやすかったです。ただ,やっぱり専門書なので,一般書のようにスラスラとは読めませんけど(笑)。途中で,簿記の仕組み(複式簿記の仕訳方法など)についても解説されていたのですが,僕は既に簿記はある程度マスターしていたので,読み飛ばすことができました。

というか,会社法を扱う上で簿記の知識は必要不可欠なのに,法学部では一切学びません。もちろん,司法試験科目でもありません。この本に書かれている簿記に関する解説は,非常に基礎的な知識です。僕としては,ここ以外の部分は非常に高度な会社法に関する記載が続いているのに,簿記の部分だけガクッとレベルが落ちる印象です。僕は,休職を利用して簿記2級に合格できるほど,きちんと簿記の知識を得ることができましたが,こういった機会でもないと,弁護士が簿記の知識を得るチャンスは皆無に等しいでしょう。

弁護士が誰しも,簿記の知識が必要な事件を扱うわけではありませんが,事務所の経営を行ったりする上でも簿記の知識は不可欠なわけで,「借方・貸方も全然わからない」ではお話にならないと思います。

まあ,この点は,国民全体について言えることでもあります。みんな,お金に固執するくせに,とても優れたお金の管理システムである「複式簿記」について全然知りません。お金の多い少ないに大きな価値基準を置いているのに,そのお金について学ぼうとしていない。

僕自身は,お金に固執したせいでうつ病になった側面があると思っているので,お金をたくさん稼ごうとは思っていませんし,なおかつ,お金以外の喜びを知っているので,お金に固執することはありません。

しかしながら,いつまでも好きなことをやり続けたいからこそ,お金のことを理解していたいのです。やりたいことを続けながら,守りたい人を守るためにはお金が絶対に必要です。だから,お金が払われる仕組み(価値や信用を資本主義的に可視化したものがお金)や,優れたお金の管理方法である複式簿記について,この休職期間中に学ぶことができて本当によかったと思っています。

「お金以外に自分の幸せを見つけなきゃいけないけど,お金についてもきちんと理解する」

これが,現代人に求められている素養です。

・仕事・勉強以外に今日やったこと

特にありません!

【今日のうつ病】

さて,冒頭でも書きましたが,昨晩はかなり久しぶりに寝つきが悪かったです。ここ数か月は,寝つきが悪くても,首にマッサージ機をあてて耳栓を装着すれば寝つけていたのですが,昨晩はこの作戦が通用しませんでした。これは苦しかったなぁ(笑)。

でも,昨晩のSleepCycleを見ると,僕が感じた寝つきの悪さほどには,睡眠の質が悪くはなかったようなんです。そもそも,昨晩は午後11時29分に布団に入りました。午後11時に布団に入るという目標は達成できていませんが,それほど遅い時間ではありません。僕の体感としては,ここから午前2時20分頃まで寝つけずに悶々としていた感じなんですが,SleepCycleによれば,0時前頃にいったん深い睡眠に入って午前1時頃に目を覚まし,再び深い眠りに入って午前2時20分頃に目を覚まし,そこから朝7時までぐっすり眠った,ということになっています。睡眠点数も74点/100点で,それほど悪くはありません。

寝つきが悪かったので,昨晩から,「調子悪い→調子良い→調子悪い」というループのうち,「調子悪い」ゾーンに突入しているのは間違いないと思っていたのですが,先ほども書いたように,「寝つき悪い=調子悪い」という固定観念を変更する必要があるのかもしれません。現に,今日も,それほど調子は悪くありませんから。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!

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