#228 うつ病発症75~77日目・発症後373日目 ~一人暮らしに戻ろうと決意した~

ちょっと前に考えたことです。

ある日,Amazonで買い物をして,郵便局の配達で商品を届けてもらいました。Amazonでは,Amazonプライムに登録していると,注文時に配達日時が指定できて便利なのは有名ですが,この「注文時の配達日時指定」を使わなくても,僕宛の荷物の配達を担当する郵便局又はヤマト運輸が,↑の日時指定とは別に,,ヤマト運輸または郵便局が受け取った時点で,「配達日時いつにしますか?」的なメールが届きます。

だから,結局,Amazonプライムに登録しなくても,郵便局またはヤマト運輸が無料で提供している配達日時指定サービスによって,期日指定ができているわけなんです。

(なので,Amazonプライムの期日指定には魅力を感じないんですよねぇ・・・。お急ぎ便が使えるというメリットがあるのはわかりますが,現状でもかなり配達が早いので,これ以上に配達を早める必要性を感じない・・・)

で,ある日僕は,いつもの通り,Amazonで商品を注文し,その数日後,商品を受け取った郵便局から配達日時指定メールが送られてきて,そのメールに貼られたリンクから,配達日時を直近日曜日の午前中に指定しました。

そして,配達予定日当日,朝から配達を待っていたところ,「午前中」という時間指定なので,112時までに配達が完了しなければならなかったのですが,12時5分頃に配達がやってきました。5分ほど遅れただけなので,僕自身は,この遅延に対して何もイラ立ちませんでしたが,配達員さんから「遅れてすみません」と謝罪されたので,「別に構いませんよ」と返答しました。

(5分くらいの遅れは充分許容範囲です。配達量が日々増えているので,配達にちょっとした滞りが起こるのは避けられないでしょう)

僕の返答を聞いた配達員さんは,去り際に「1分遅れただけでキレられたこともありますよ」とおっしゃっていました。

こんなちょっとしたやりとりですが,少し考えてみました。

そもそも,配達員さんというのは,配達先の名前も住所もバッチリ把握しているわけで,そんな人に対して,「配達が1分遅れただけでキレる」という理不尽な態度をとるのは,結局,「○○に住んでいる××という人は理不尽に怒り出す」という自分にとって全くプラスにならない事実を自ら進んで作り上げることになるわけで,全く意味がわからない行為です(;^_^A

なんか,ネット通販で商品が運ばれてくるという現象が,社会に浸透しすぎて当たり前になっていますが,その当たり前の過程には,自分の住所と名前を一言一句正確に把握している配達員さん(と配達員さんを雇用する運送会社)が介在しています。その人に,自分の理不尽さをアピールすることにプラスがないのはもちろんですが,もう少し考えを進めると,大きなマイナスがあることも見えてきます。

そもそも,現代社会では,ネット通販なんて,もはや公共インフラみたいになっていると思います。ガスや水道や電気が使えないと現代社会が営めなくなるように,インターネット通販で商品が買えないのであれば,現代社会の利便性が大きく損なわれてしまうからです。

電気やガスや水道が,歴史の中で,社会の発展と共に,「インフラ」という地位を確立してきたように,インターネット・スマートフォン,そしてネット通販も,今後の社会の発展が進んでいくと,電気と同じような「インフラ」と認識されるようになるでしょう。

とはいえ,今の時点では,まだまだ電気・ガス・水道と同じくらいには,「不可欠なインフラ」とは思われていないでしょう。「インターネット通販がなくても暮らせる」と思っている人が大多数だと思います(僕はネット通販がないと暮らせないと思っていますが)。

だから,電気・ガス・水道のように,「公共インフラ」として,あまねく平等に利便性を享受するべきという段階には至っていません。

これが何を意味するかというと,インフラを提供する側(ネット通販でいえば,「Amazon」という会社)が,取引を拒否できるということです。

例えば,電気・ガス・水道の場合は,電気会社やガス会社,そして水道局が,取引を拒否して,「電気は通さない!」「ガスは供給しない!」「水道から水は出さない!下水も使わせない!」なんてことはできません。料金を払っていないなら,止めることはできますが,料金をきちんと支払っている限り,取引を拒否するのは難しいです。

しかし,そもそも,契約というのは,誰と契約するか自由に選べます。どの会社も,誰と契約するかどうかを自由に選ぶことができるわけで,その「自由」の意味するところは,「この人とは契約しない」という判断も「自由」ということです。

(例えば,僕ら弁護士も,誰からの依頼を受け,誰からの依頼は受けないかを,自由に選ぶことができるわけで,実際に,その時の自分の忙しさ具合や,売上に困っているか困っていないか,お客さんとの相性などを考慮して,依頼を受けたり,受けなかったりしています)

「Amazon」ほどの独占企業でも,電気・ガス・水道ほどの「公共インフラ」とはなっていないので,「契約自由」という基本原則のもと,誰と取引するか(誰と取引しないか)を自由に選ぶことができます。

Amazonから取引を拒否されたらめちゃくちゃ不便ですが,とはいえ,Amazonから,何らかの理由で取引を拒否されたら,「契約自由」なので,それは受け入れるしかないのです。

(そもそも,「契約自由」の原則では,誰と取引するか,誰との取引を拒否するか,あえて理由が必要なわけでもありません。「契約自由」というのは,「契約自由」というそれだけの理由で契約を拒否できることを意味しているのです)。

こう考えると,「GAFA」(Google,Amazon,Facebook,Apple)という独占企業がサービスを供給することで成り立っている現代社会の利便性は,常に,「契約自由」の大原則のもと,「取引を拒否されることによって利便性が失われてしまうかもしれない」というリスクにさらされていることになります。

GAFAの独占は,途方も無いほど大規模になっていますが,その独占状態を提供しているのは,あくまで,営利企業としての会社です。Googleだろうが,Amazonだろうが,株主の利益を最大化するために,存在しているのは否定できません。

(とはいえ,金儲けばかりを目指すことが「株主の利益」かどうかは,きちんと考えなきゃいけません。「株主の利益」というワードを見てお金のことしか想像できないのは,かなり時代遅れだと言わざるを得ないと思います)

例えば,Googleが,誰か1人との取引を,狙いうち的に拒否するなんてこともありうるわけです。「契約自由」ですから。Googleが提供する検索サービスや,androidというスマートフォンOSを,「古田博大には提供しない!」という判断を下したとして,それは「契約自由」の原則のもと,尊重されて然るべきなのです。

もちろん,そういう場合には,「不平等だ!」とか「不正義だ!」と主張して,取引拒否が違法となりうる余地はあると思います。しかし,それはあくまで,「契約自由」の例外として位置づけられてしまうのです。「例外」だからこそ,契約を拒否された側が,拒否が許されないことを立証し,「契約自由」を覆して初めて,契約してもらえるようになるわけです。

こう考えると,既に始まっているテクノロジー社会では,契約を拒否されない「優しい人」であることが重要です。

ほとんど間違いなく,これから先の将来,GAFAのような会社がイノベーションを起こし,めちゃくちゃ便利な「スタンダード」を作ってくれるはずです。これからも,営利企業でしかない存在が,新たなイノベーションを起こしまくって,僕らの日常をより便利にしてくれます。

でも,あくまで,便利さを提供するのは1つの営利企業なわけで,「契約自由」の原則が当てはまってしまいます。会社がサービスを提供したくないと思ったら,その人には提供しなくてよいのです。「契約自由」ですから。

そうやって,「サービスを提供したくない」と会社に思われ,取引を拒否されてしまうと,せっかくの利便性の恩恵を受けられなくなってしまいます。

つまり,便利さを手に入れられるのは,やさしい人だけなんです。

自分のことばかり考えていたら,せっかく2020年に生きているのに,日々進歩する利便性を享受できない。

だから,優しくなりましょうということです。

優しくないと,これから先も生まれてくる最新テクノロジーが使えなくなってしまいます。

優しくあると,自分の幸せにもつながります。いつまでも優しい気持ちで生きていたいです。

前置きはこれくらいにして,今日もうつ病の経過を記録していきます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)

【過去のこと・思い出したこと(発症75日目)】

ちょっとこれまでのことをまとめます

7月10日㈫にうつ病発症し(こちら),

7月15日㈪に実家に戻って療養を開始し(こちら),

7月21日㈰にいったん一人暮らしの自宅に戻ったものの,途端に不眠の症状が再発し(こちら),

翌日の7月22日㈪に実家にとんぼ返りしました(こちら)。

発症から75日目の9月21日㈯は,とんぼ返り後の実家療養としては62日目になります。とんぼ返り前の,7月15日から始まった実家療養と通算すると,9月21日で,実家療養69日目となっていました。

この日は,前日の午後10時30分~午前6時50分までの睡眠が記録されています。珍しく眠るのが早いです。前日あまり眠れていなかったから疲れがたまっていて,それが良い方向に働いて,睡眠が改善されたと思われます。

起床後は,いつものルーティーン(朝ごはん→午前中ゆっくり過ごす→昼ごはん→ぶどう出荷作業手伝い→午後から外出(買い物など)→夕ご飯準備手伝い→米研ぎ)をこなしました。よく眠れているので,調子は上向いています。

・9月22日㈰:この日は午前0時30分~8時50分の睡眠が記録されています。よく眠れています。↑に書いたルーティーンをこなして,1日が過ぎていきました。

・9月23日㈪:さて,この日は午前3時50分~8時20分の睡眠が記録されています。午前3時50分まで寝つけていないので,この日は調子が最悪です。確か,この日は台風がやってきていました。「低気圧で調子を崩す」という現実に直面しました(笑)。しかも,眠れなかった夜中に,両親とケンカしています。最悪の日ですな(笑)。

この日の出来事が,一人暮らしの実家になるべく早く戻ろうと決意した大きなきっかけだったと思います。実家でも大きく調子を崩してしまうという現実に直面し,なおかつ,両親とのケンカも起きてしまうことが判明したので,実家療養を続けるよりも,一人暮らしに戻ったほうが,回復すると思ったのです。

大きく調子を崩したこの日は,↑のルーティーンもこなせていません。

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症373日目)】

・今日できた仕事・勉強

今日は出勤しました。午前9時~午後6時30分まで滞在しました。今日は『マシュマロ・テスト:成功する子・しない子』を読み終えました(こちら)。そして,『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』を読み終え(こちら),『仕事のストレスが笑いに変わる! サラリーマン大喜利』を読み終えました(こちら)。

どれもおもしろかった!

・仕事・勉強以外に今日やったこと

特にありません!

【今日のうつ病】

昨晩は午後11時に布団に入り,すぐに寝つけました。朝は6時30分に目が覚めました。もう少し寝ていたかったのですが,目が覚めてしまいました。とはいえ,睡眠時間が8時間未満にしては,調子も悪くなく,朝からバーピージャンプ20秒×1回できました。今週は月曜日から4日連続フルタイムで出勤することができましたし,調子は良いと思います。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!

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