見出し画像

私たちは「努力」が苦手で楽したがるが、社会の仕組みに原因があった話

現代社会では、結果が喜び・楽しみになっている。

会社のシステムは、成果主義の昇任・昇給。
学校の勉強は、テストの点数や成績。
どちらも結果を求めた行為。

結果が出ない、もしくは出る見通しが立たないと途端に、私たちは努力したくなくなる

『モチベーション脳 「やる気」が起きるメカニズム』は、脳の仕組みからやる気を説明してくれる。

「やる気」の出し方と努力の続け方について、
本書を参考に私見を交えて解説します。


テーマと読んでほしい人

テーマ
「努力そのもの」を喜びや楽しみにすると、やる気が高まって努力を維持できる。

読んでほしい人
✅努力が長続きしない方
✅結果や成果を追いかけることに疲れた方

脳の仕組みからみたやる気

脳がやる気スイッチを入れたためにやる気を「実感」して行動できる。

やる気スイッチは、以下の2つ

不確実性を下げたい欲求
  ⇒結果や成果を求めるときのスイッチ
不確実性をもとめる欲求
 ⇒行動や努力そのものを楽しんでいるときのスイッチ

やる気は無意識下の判断の結果で生じている

実は、脳の無意識的な判断に影響を受けているため、「やる気」というものは存在しません。(笑)

「やる気」出ないって理由があると便利ですからね。

無意識的な判断は、意識的な判断よりも前から脳の中で起こっている。
1983年にアメリカの神経科学者ベンジャミン・リベットによる「自由意志」実験によって示されています。

日常生活でも無意識に判断していることは多いはず。
例えば、勘や直感で「なんだかわからないけど◯◯した方が良い気がする」と思ったことはないでしょうか。
これも過去の経験に基づいて脳が無意識に判断した結果が、
意識や行動に影響を及ぼしてるんです。

やる気があるから行動できるのではなく、
脳がやる気スイッチを入れたためにやる気を「実感」して行動できる。

脳の無意識的なやる気が上がると、
意識的な思考や行動(私たちが日常で感じるやる気)も変わります。

では、脳の無意識的なやる気の仕組みを見てみましょう。

結果を動機にすると、続かない

脳は無意識下で不確実性を下げたい欲求と不確実性をもとめる欲求を持ち、そのせめぎあいが意識に現れてきます。

結果を求める時は、不確実性が低い情報に目を向けやすくなる。

無駄なことを減らして、最短で目標を達成したいと考えるから、
リスクのあることをしなくなる。

すると、不確実性を下げたい欲がはたらかなくなる。

結果や成果を追い求める努力は、脳の仕組みから見ても継続し辛い。

「努力そのもの」を喜びや楽しみにする

努力や行動そのものが楽しい状況は、不確実性の高い情報に興味を持ちやすい。
脳の不確実性を求める欲求がはたらいている状態。
目標を達しても長く、やる気を維持することが可能。

「努力そのもの」が楽しいといつまでも頑張れる。

「結果や成果」から「努力そのもの」へ

とはいえ、いきなり「努力そのもの」を楽しめる人はほぼいないでしょう。

「結果や成果」で不確実性を下げたい欲求
「行為や努力そのもの」で不確実性をもとめる欲求を刺激するといい。

『仕事の思想』で出てきたエピソードがわかりやすいです。

仕事を頑張る動機が以下のように変化している。

①給料 ▶ ②能力 ▶ ③仕事 ▶ ④成長

最初は給料や能力などを求めて取り組んでいたが、
経験を積んで仕事そのものを楽しむようになっている。

①給料
仕事はお金を稼ぐ手段

②能力
できなかったことができるようになる。
それが楽しいと思えている。

③仕事
能力がついてきたことによって、魅力的な仕事を担当できるようになった
それ自体が仕事の喜びになっている。

④成長
人間性として素晴らしくなること、成熟することが報酬になっている。

まとめ

脳のやる気はスイッチは2つある。

結果や成果を喜びにした場合、不確実性を下げたい欲求がはたらく。
時間とともに不確実性が少なくなるため継続が困難。

一方、「努力そのもの」を喜びや楽しみにすると、
不確実性をもとめる欲求を刺激し続けることになる。
脳のやる気スイッチが働き、努力を続けやすい。

一足飛びに「努力そのもの」を楽しみにすることは難しいので、
結果や成果との抱き合わせで脳のやる気スイッチを刺激しましょう。


サイトマップはこちら
気になる記事があれば、読んでみてください。

幼少期からの紹介記事はこちら


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

今後も精進致しますのでスキ・コメント・フォローなど頂けるとめちゃめちゃ喜びます。
フォローは100%返します。

今後とも有益な情報発信していきますので、
応援よろしくお願いします!

#note大学新入生 #note大学 #毎日note #毎日更新 #毎日投稿 #note初心者
#フォロバ100 #フォローしてみて #相互フォロー #読書 #和風


この記事が参加している募集

読書感想文

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?