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デンマークの幸福度

こんにちは。
最近は、こくちーずというサイトからオンライン交流会に出ることが多くなりました。その中で、特に印象に残ったものがあったので、シェアさせてください。

フォルケ・ホイスコーレとは

その前に、フォルケ・ホイスコーレという言葉に馴染みがないかもしれませんので、少しご説明いたします。フォルケ・ホイスコーレとは、北欧独自の教育機関のことで、特徴としては、試験や成績が一切ないこと。民主主義を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。以下は省略しますが、この言葉で、検索すれば同じようなことが出てきますので、ご興味の湧かれた方は一度検索してみて下さい。

フォルケ・ホイスコーレに留学した人の話を聞く交流会

私が最近出た交流会は、人脈を広げるためのものがほとんどですが、そんな中に、この言葉があって、最初は何だろう?位にしか思っていなかったのですが、幸せについて語る会などのサブタイトルを見ていくうちに気になって仕方がなくなってしまい、この無料の交流会に参加してみることにしたのでした。

世界水準の幸福度

その方は、アラ還で元自衛隊員だったという方でした。世界水準で見るデンマークの幸福度は第2位。それに対して、日本は47位と相当低いということの説明がなされました。私くらいの年齢の人しか分からないかも知れませんが、昔ポン酢しょうゆのテレビCMで、明石家さんまさんが出ていて、『しあわせーって、なんだっけ?なんだっけ?』と歌うのがあったと、その方は話の冒頭に紹介していたのが印象に残っています。

この交流会の時間は2時間で、前半1時間で主催の方の挨拶、フォルケ・ホイスコーレを体験してきた方のお話があり、後半1時間で、3人か4人のブレイクアウトルームに分かれて40分という長い時間、『幸せとは何か』について議論するという流れになりました。私が割り当てられたルームは私を含め3人で話し合うことになりました。

幸せとは何かについて語る

 最初に軽く自己紹介をする中で、私はうつ病で病院に通っていること、生活保護受給者であることを明かしました。デンマークでは、寝たきりのお年を召した方がいないと言うことや、老若男女に関係なく、政治や宗教の議論がそこここに見られるということ、アイムオーケー・ユーアーオーケーの精神で、人と違うということは悪ではないということ、人と意見が違っても尊重し合える関係づくりがあるということなどの話がなされたことを確認しました。

 日本での幸せについて

 会話の全部は流石に覚えてはいませんが、日本では、政治の話や宗教の話はどちらかというとタブー視されているということ。みんながみんなそうだとは限らないですが、天気の話や、人の悪口・陰口などが話されている内容として多いのではないかと仮定してみたり、出る杭は打たれるという言葉があるほどに、目立ったら痛い目に遭うような格言めいたものまであります。また教育現場や子育ての環境にまで話は及び、日本では、個性を押し殺すのが善のように考えられていること。義務教育の現場では、戦後からもう何十年と経っているにも関わらず依然として、受け身体制の授業が行われていることなどが問題点として挙げられました。また、子育ての現場でも個性を伸ばそうとせず、(世間体を気にしてか)平均的な水準に育てるのが慣習のようになっており、こんなにも問題があるのに、政治に無関心な国民も問題だという意見まで出ました。

また成人したらしたで、個性を押し殺されて育てられた日本人は、自己肯定感がとても低い傾向にあり、巷では自己肯定感を上げようとするビジネスまで展開されている始末だということも問題だということも提言されました。また日本人は白黒思考であること。いいかダメかどちらかしか考えない傾向にあるかもしれないという意見も出たように記憶していて、例えば、あなたは障害者だから駄目だねとか、生活保護だから駄目だという風に他人の置かれている環境を善し悪しで判断する傾向があり、そんなところに障害を持った人たちが弱い立場のようになってしまいがちなことも問題なのではないかと思いました。

私の感想

ここからは私の生きてきた中での経験や体験談になりますが、たしかに前職のでも、あなたの意見聞かせて とか、どんな風に考えているの?と訊いた時に黙り込んでしまう人が多かったというのも頷けますし、人のことばかり言ってきましたが、自分もそういうところがあるということは否めません。このフォルケ・ホイスコーレの交流会を経て、少し海外に対しての視野が広がったのは言うまでもありません。長くなってしまいましたが、お読み頂きありがとうございます。

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