短編小説「お笑いジャッジマン」
僕は売れないお笑い芸人である。
とあるお笑い劇場を中心に活動をしている。
その劇場は若手メインでまだ売れてない芸人が集う。
今日もいつも通り、自分のネタを披露するため、舞台袖へと向かう。
芸人が舞台に立ってる時、舞台袖には順番待ちをする芸人やスタッフなどがいるが、その日は普段見かけない男がいた。
白のタキシード姿で、その手にはマルとバツが書かれたクイズプレートを持っている。その人の芸風なのだろうか。
不思議に思いつつも、新人なのだと理解し、いつも通り舞台でネタをし