記事一覧
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【小説】一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。#004
#004 君はそのうち死ぬだろう 「じゃあ、あんた、いったい毎日何をして暮らしてるわけ?」とその医者は言った。 精神科医というおごそかな肩書きには、およそ似つかわ…
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【小説】一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。#003
#003 雨も降り出した 年が明け、十一月から行われていた入社試験の結果、さらに六名ほどの新入社員の入社が決まった。公にはされてなかったが、電球頭の上司は編集局…
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【小説】一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。#002
#002 九月になったのに その日は土曜日で、正午を過ぎると社内にはいつものように競馬中継のファンファーレが鳴り響いていた。特に仕事は与えられていなかったので、自…
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【小説】一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。#001
#001 新宿通りはもう秋なのさ 一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。時給四二〇円のアルバイト待遇である。大学を卒業して約半年後のことだった。あの頃のことを思…
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【小説】一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。#000
#000 introduction 二〇分泣いた 二〇〇九年五月二日の夜、僕は自宅アパートのある国立へと向かう中央線の中にいた。 その日は実家のある川崎市の小田急線新百合ヶ丘…