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【Withコロナ時代】面接で新卒採用担当者が学生に伝えるべき内容3選~その3~

こんにちは!ルーチェの工藤です。

今回も元新卒採用担当だった私が、この時期だからこそ考える就活生の悩みを採用担当官が解消できるような方法をご紹介するnote第三弾目の最終回です!
第一弾は、「内々定出しの時期はどうなるの?」という悩みに対して、第二弾である前回は「面接で面接官と直に接することができないため、企業の雰囲気や人柄がつかみづらい」という不安を解消できるようなツールをご紹介しました。
第一弾と第二弾の内容はこちらになります⇓


今回は、

「入社後に感染症が収束していなかったら、働き方はどうなるの?」

という就活生の悩みを少しでも採用担当官が解消できるような方法をご紹介いたします!今回の内容も新卒採用だけではなく、直近の中途採用でも活かすことのできるコンテンツとなっておりますのでぜひご参考にしていただけますと幸いです!

【1】予想されるアフターコロナの世界

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新型コロナ感染症拡大の影響から、2020年4月6日に政府から緊急事態宣言が発令されました。このことから、説明会・選考日程の後ろ倒しや秋採用のみに絞って採用活動を行う企業も増えてまいりました。また、専門家の中からは新型コロナウイルスが1年程で収束することは難しいのではないかという声もあがっており、感染症対策の長期化が予想される状況です。
そんなメディアやニュースからの情報もあり、就活生の中では「自身が入社するタイミングまでに、新型コロナウイルスがもし収束していなかったらどうなるのか」という不安を感じている方も多いでしょう。それもそのはず、会社説明会の内容に関しても、21卒が入社する頃には収束していることを想定とした内容が多く、Withコロナ時代である現在の会社状況については多く語っていない会社も多いのでしょう。
また、仮に新型コロナウイルス感染症が収束したとしても、多くの会社ではWithコロナ時代に取り組まれていることとして変わらないのではないかと言われている施策がいくつかあります。

(1) 時差出勤制度の継続
(2) テレワーク制度の継続
(3) オンライン面談・商談の利用継続
(4) オフィスの縮小・解約

既に、オフィスを解約し緊急事態措置が解除されても全社員フルリモートで働くことを決定した企業名も多く聞きます。こういった企業に入社する方は、入社前の準備や、入社後の会社との関わり方も想定していたものと大きく変わってくるのではないでしょうか。例えば、地方在住の方が東京の支店に配属となった場合、従来は入社前に引っ越しをし、生活できる準備を整え、毎日出勤をするといったフローを想定していました。しかし、オフィスが解約され、フルリモート制度になった場合、その方はわざわざ入社前に東京に引っ越しをしなくて済むようになるかもしれません。生まれ育った土地で、東京にオフィスを構えるクライアントとオンラインで仕事を行うということもあるでしょう。
よって、21卒の就活生に対しては先を見据えた会社情報を提示する必要があると考えています。では、どんなことを伝えていけば良いか、ご紹介いたします。

【2】現状の働き方

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まず今現在社員はどのような働き方をしているか、また感染症のリスク対策としてどんな措置をとっているかを伝える必要があると考えます。
緊急事態宣言が発令されてから、以下のような制度を導入し始めた企業も多いかと思います。

(1) テレワーク制度
(2) 時差出勤制度
(3) フレックス勤務制度

また、政府からは7都道府県の企業に対して出勤者を7割減らすよう要請していることもあり、自粛期間中のみシフト勤務制度を導入している企業もあります。
就活生が知りたいのは、「新たな制度を導入してから働き方としてはどう変わったか」「現状の制度で良い部分と課題点は何か」というかなりリアルな部分。
もちろんオンライン説明会・面接で伝えていくことも効果的ですが、こういうセンシティブな内容ほどコンテンツとして形に残し、就活生に見せられる方が説得力もあり読んだ後に納得感を得てもらうことにもつながります。
自粛期間中の会社としての考え方、働き方や現状についてブログにまとめて発信されている企業をいくつかご紹介いたします。

ギャプライズさんでは現在全社員在宅勤務で業務を行っていらっしゃるそうです。完全在宅勤務制度は会社としても初の試みであったため、移行段階で甲斐社長から全社員に対してギャプライズとしてどうこの状況と向き合っていくか、考え方や価値観を記した「全メンバーへのメッセージ」を発信されたそうです。その内容も全て記載されています。
こういったメンバーに対しての発信内容や会社としての考え方は、就活生にとって「企業の価値観・ビジョン」を知る上でとても参考になる内容だと思います。

Sansanさんでは、インサイドセールス部門内での状況について赤裸々に書かれていらっしゃいます。クラウドや自社サービス等を用いて通常業務にあたっていらっしゃる点や、代表電話にかかってきた電話もインサイドセールスメンバーに振り分けされているようになっている点など、通常業務にはほぼ支障がない状態で回されていることが内容から伺えますね。
また、リモートワークを支える制度や、福利厚生サービスを使うことでメンバー間でのコミュニケーションUPをとる施策なども紹介されており、入社を検討している就活生が安心して入社できるような内容になっています。

しかし、この記事を見ていただいている採用担当者様の中には、自粛期間中であっても電車に乗って出勤せざるを得ない方や、政府からの要請で休業中の方もいて、中々現状の働き方に関して就活生に情報を伝えることが難しいという方もいらっしゃるかと思います。
静岡県に本社を構えるゲームアクセサリー(任天堂Switchのアクセサリーなど)を作成されているキーズファクトリーさんの人事ブログでは、4月15日時点で下記のような内容が書かれていました。

社内で取り組んでいる感染予防や拡大防止の取り組み、その管理体制などかなり細かく記載されていらっしゃいます。この内容は企業HP上だけではなく人事ブログで就活生にしっかり伝えられているため、入社を検討している就活生としては非常に安心感が持てるコンテンツだと思います。

【3】サポート体制

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新卒採用活動を先送りにする企業数も昨年と比べ多い状況もあり、まずは内々定取得に関する不安が先行する就活生が多い中、内々定を取得後の入社した後の自身の働き方について不安を感じる就活生も一定層はいるでしょう。
下記結果が21卒就活生の1つ上の代である、20新卒新入社員からの回答で明らかになっています。

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こちらは株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)が2020年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)のうち就職先企業が決まっている者を対象に、新型コロナウイルスの流行拡大を受け入社式などへの影響について緊急調査を行った結果になります。(調査期間:2020年3月16日~19日、回答数:399人)
入社にあたり、新型コロナウイルス流行の影響による中止や延期など変更が生じているものを尋ねたところ「入社式」(36.6%)「新入社員研修」(38.1%)がそれぞれ4割近くに上っています。詳しくはこちらをご覧ください。
この結果からも、今年度の新入社員の受け入れに関してはオフラインを避け、オンライン化を進めた企業も多いことが分かります。
では、実際オンラインでの受け入れに関して新入社員の方は実際どう思っているのか、オフライン時と比べて困難なことはないか、など1つ上の先輩の様子を見ていても正直気になる部分ではあるかと思います。
そういった今の就活生が気になる部分は、実際に研修を受けた新卒社員に語ってもらおう、ということでネットビジョンシステムズ社は新入社員にインタビュー形式で質問した内容をオウンドメディアにアップしています。

研修の感想や自宅でオンライン研修を受けている際の過ごし方など、かなりリアルな声が書かれている点と最後に現在就職活動をしている方へのメッセージの中で自社を選んだ魅力も盛り込まれており、この記事を見た就活生は会社への安心感と共に入社意思のエンゲージメントを高めることにつながるのではないかと思いました。

また、テレワーク中の福利厚生に関する記事もございました。
ウォンテッドリー社では全社員に対してテレワーク推進中の期間、より生産性を高めてもらうべく一律3万円のテレワーク手当を支給されたそうです。
こちらの記事は新卒社員だけではなく全社員対象の内容になりますが、会社としてどんなサポート体制を整え、社員はそれをどのように活用して仕事をしているのかとても理解できる分かりやすい記事だと思います。

【4】まとめ

今回は「感染症が入社後に収束していなかったら、働き方はどうなるの?」という就活生の不安視する気持ちを解消できるようなコンテンツ・方法をご紹介いたしました。

① 現状の働き方について
    - 会社の価値観や思い
    - テレワーク時の業務・オフラインとの違い
 - 会社としての取り組みや施策
② サポート体制について
 - 新入社員研修の内容や受講した新入社員の感想
 - 福利厚生や手当に関して

上記コンテンツは一例ですが、就活生自身からは顕在化されない不安な部分を解消できるようなコンテンツではあると考えます。

私が見る限り、企業の採用ページや大手ナビ媒体の更新情報などを見ても、昨年の同時期と比べても説明会や選考会の延期・中止の記載がかなり目立ちます。しかし、そんな状況下でも今後採用をする見込みが立っているのであれば、少しでも就活生と接点を持てるようなコンテンツを企業側は発信していく必要があると思っています。いざ採用活動を再開するとなった際に、またゼロから潜在層を育てていく施策をとるか、それともある程度広報活動がなされている状態の中、入社意欲が高い方を採用していくか、どちらの方が「良い人材採用」ができるかはご理解いただけるかと思います。
「採用」がストップしているのであれば尚更、採用担当官としては採用活動の準備時間に充てられるチャンスと考えてください。
新しく何かを始められる良いタイミングと考えて、継続的にストックできるコンテンツ制作に取り組んでいただけると良いのではないでしょうか。

【5】最後に

今回記事の中でご紹介した他社の事例の中でいくつかあげたブログは『Wantedly Admin』という採用広報マーケティングツールで作成することができます!
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