食べられないママと食べすぎなボクとパパ
つわりのひどいお嫁ちゃんの助っ人として、息子の家に通い始めてもう2ヶ月が経つ。
ようやく3度の食事は少量ながらも摂れるようにはなってきたが、それでも吐気は未だにあり常に胃がムカムカしていて、加えて頭痛や腰痛、便秘もあると言うお嫁ちゃん。
明日でもう妊娠19週。
安定期に入ってもなおつわりは続く。
体重は6キロほど落ちてしまい、痩せ細った体とは逆にお腹はどんどん膨らみを増し、胎動ももうあり赤ちゃんはよく動いているらしい。
消化の良いものを主に食べるようにするものの、食べてる尻から胃がムカムカしてくるよう。
この4日間ほどはムカムカはあるものの、嘔吐することはなく過ごせていた。
それが昨日、再び吐いてしまった。
やっと治まってきたと期待していたからこそ、お嫁ちゃんの落ち込みがハンパない。
ここまで嘔気や嘔吐が続くと、もう闘いみたいな感じになっているのだろうか。
『吐いたら負け』みたいに思ってしまうと2〜3日前にも話していたお嫁ちゃん。
また吐いてしまったことに対して、悔しいとか悲しいとか、もうたぶんそんなものを通り越してしまったのかも知れない。
ずっと通い続けている私にも申し訳ないと、シクシク泣き出してしまった。
『私のことは気にしなくても大丈夫だよ』と慰めるしかない私。
ひとり目の子・ユーヤとあまり遊んであげられないこと、ご飯を作れないことや食べさせてあげられないこと(匂いがダメでどちらも出来ない)、買い物すら行けないこと、色々な出来ないことにもう限界を通り越してしまっているのだろう。
お嫁ちゃんにはもうなんて声を掛けていいのかも分からないが、私まで落ち込んでいる訳にはいかない。
長引くつわりのことをネットで調べてみると、〝少しの量を何回にも分けて食べる〟とか〝食べた後はすぐ横にならず、寝る時も出来るだけ上半身を高くした状態で寝た方が良い〟など、それくらいしか対処法はなく、なかには同じように安定期を過ぎても長くつわりが続いて苦しんでいる妊婦さんの書き込みをみつけたり。
そんな話をお嫁ちゃんに伝えると、『お母さんわざわざ調べてくれたんですか…?』と、またシクシク泣き出してしまった。
そんなまともに食事が出来ないお嫁ちゃんとは対照的に、1歳11ヶ月のユーヤくんの食欲が止まらない。
『ママが食べれない分、僕が食べるんだー』
と言っているかのように(そんなことは言っていない)、本当に本当に良く食べる。
あまりにも食べるので、テーブルに置いてある大人の分を隠してしまわないと、いつまでも『それたべたーい』と指をさして泣き出す始末。
ちなみに食後のユーヤのお腹は、妊娠5ヶ月のママのお腹と同じくらいポッコリだ。
1口2口食べるだけで気持ち悪くなっちゃうお嫁ちゃんは、そんなユーヤの姿を見るだけでお腹がいっぱいになると言う。
大人とあまり変わらない量を食べるユーヤくん。
君の将来はいったいどれほどの大食い少年になるのか。
散々おかわりしても『なんかたべたーい』と言うユーヤくん。
『いやいや、いっぱい食べたよねー』と私。
そういう我が息子(ユーヤのパパ)も小学生の時、同じようなことがあったなーと思い出す。
散々晩ご飯を食べ終わって間もない時間に彼は『あーお腹空いたー』と言って、私に吉本新喜劇さながらのズッコケをさせたことがあったのだ。
その息子もスクスクと育ち、体はスリムな方だが身長が186cmまで伸びたので、ユーヤも大きく育つのはたぶん間違いないだろう。
お粥メインにしか食べられないママの横で、大食いのふたりがモリモリ食べる。
『はぁ〜男の子だね〜』と感心しながらも、お嫁ちゃんに謝りながら寝る前にアイスやスナック菓子まで食べている息子に関しては『そろそろ気をつけないといけない年齢だよ』と忠告。
息子まで『奥さんが食べれない分、俺が食べてやるー』などと、反動?で食べていないかちょっぴり気になっているが…。
いずれにせよ、お嫁ちゃん本人はもちろん、もうみーんなちょっとおかしなことになってきているのは間違いない。
おまけにこの暑さとコロナ。
他にストレスを発散する術がないのだ。
つわりも1ヶ月を超えた辺りから、お嫁ちゃんが私によく〝元気になったらシリーズ〟を話してくれる。
〝元気になったら〇〇に行きたい〟
〝元気になったら〇〇を食べたい〟
〝元気になったら〇〇をしたい〟
『〇〇食べたいっ!!』
『お母さん、元気になったら必ず〇〇行きましょうね』
『あぁ〜〇〇に遊びに行きたいなぁ〜』
『みんなで〇〇食べに絶対行きましょ!!』
どうやら妄想が止まらないようだ。
うんうん、行こう行こう!
元気になったら全部叶えよう!
忙しくなるぞ〜〜♪♪
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