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異形博物館【オカルト・ホラー】
2024年9月20日 18:40
【キョンシー】中国を代表する生ける屍中国に伝わる甦った死体。キョンシーの愛称はあるが「僵戸(きょうし)」というのが本来の名前である。キョンシーには2説あり、死んでいるにも関わらず生きているように動き、生きている人間と変わらない。ただし、動くのは夜だけで昼は棺に隠れている。もう一方は、血に飢えた人食いという説だ。後者に関しては性格も凶悪で、長い年月が経つと空も飛べるという。映画で登場するキ
2023年4月20日 21:59
【キュクロプス】 鎩治仕事の名人?それとも…?ギリシャ神話に登場する巨人族。英語読みだとファンタジーを題材にしたゲームや物語でもおなじみの「サイクロプス」となる。巨大な額の中央にひとつの眼を持ち、大きな身体は筋肉が盛り上がっている。腰には布を巻いている。伝承では鎩治仕事の名人で、ゼウスの武器「雷霆 (らいてい)」や海の神ポセイドンの「三叉の銛」を作ったという。シチリアのエトナ山の地下に仕事場
2023年4月7日 08:43
【キリム】怪物の腹と目玉から大部族が誕生ザイール共和国の山岳地帯に住む少数民族、ニャンガ族の間に伝わる怪物。森に棲息し、7つの頭に7本の角、7つの目を持つ。普段は森に入り込んだ人間や動物を捕らえて食糧としているが、獲物が見つからないと村々を襲い、人間を喰うという。キリムの腹に収まった人間はなぜか消化されず、腹の中で生きているらしい。かつてムウィンドという勇者がキリムを退治し、その腹を切
2023年4月6日 07:39
【窮奇】ひねくれた性格の人喰い虎古代中国の地理書『山海経』を始めとする、古い文献に現れる怪物。中国の西方に棲んでいたとされる4つの邪悪な怪物のひとつで、ハリネズミの毛が生えた牛の姿をしており、犬が吠えるような声を上げていたという。一方、「海内北経』では前脚の付け根に翼を持つ虎として紹介されている。文献によって容姿は異なるが、人喰いの怪物であるという点は共通している。「海内北経」では「人
2023年4月5日 21:08
【キマイラ】複数の獣が合わさった姿の怪物ギリシャ神話に登場する怪物で、キメラとも呼ばれる。獅子の頭と雄山羊の胴、大蛇の尾を持ち、口から火災を吐く。棲家であるリュキアの火山の頂周辺に獅子が、中腹に山羊が、ふもとに蛇が棲んでいたために、奇妙な姿をしているのだという。巨人族最強との呼び声高いテュポーンと半人半蛇の美女エキドナの子として生まれたキマイラは、火災によって人間が住む土地を荒らしていた
2023年4月3日 18:40
【ガーゴイル】悪霊を追い払う怪物の像ヨーロッパの寺院の屋根、噴水の出口などに取りつけられた、怪物の姿をした像。名前の由来は古いフランス語で「ガルグイユ(の意)」だとされる。醜悪な姿によって悪霊を追い払うと言われるが、信仰心の薄い者は怪物に喰われる、という戒めを与える役目を果たしているとも。かつては大量の水を吐き出して津波を起こすなど、数々の悪行で人々を苦しめていたが、大司教に退治されて火
2023年3月28日 17:22
【エキドナ】神話に名を残す怪物たちの母下半身が蛇、上半身が美しい女性の姿をした怪物で、「テュポーエウスの洞産」に棲んでいたとされる。古代ギリシャの叙事詩『神統記』ではペガサスの兄弟であるクリュサオルの子として、『ギリシャ神話』では奈落そのものの存在タルタロスと、大地の母神ガイアの間に生まれた子とされており、その出自ははっきりしていない。美しい上半身に誘惑された旅人や、家畜を引きずり込んで
2023年3月28日 09:39
【ウンゴリアント】賞欲なクモの怪物が辿った末路映画の原作となったイギリスの人気小説『指輪物語』に登場するクモの怪物。太陽も月もない暗黒の世界で生きていたため、光を渇望し、ついには周囲の光を喰い尽くしてしまった。さらには闇の国を支配していたモルゴスと共に神の国を襲撃し、光る二本の木の樹液を吸い尽くして枯死させる。その後、モルゴスが所持していた宝をすべて喰らった怪物は、モルゴスを殺そうとする
2023年3月27日 19:08
【海坊主】世界中に伝承を残す禿頭の巨人世界各国の海に棲むと言われ、日本では妖怪に分類される。大半は禿頭の巨人という姿で伝えられており、数メートルから数10メートルの巨躯を持つという。日本の伝承に見られる海坊主は、船を転覆させたり、目撃した漁師たちに不漁を招いたりと、災いをもたらすものというイメージが強い。美女に化けて男を溺死させる、座頭に化けて女を殺す.....といった話も存在する。逆
2023年3月26日 13:25
【ヴクス・カキシュ】人間の支配を目論んだ巨人マヤ神話に現れる巨人で、エメラルドの輝く歯と金銀の身体を持つ。山々の向こうに横たわる地平線を眺めるほどの巨体であるが、ナンセの木になるサクランボの実を食べて生きていると言われる。巨人ではなく、怪鳥の姿で描かれることもある。神々が人間を創造しようとした時、支配者になろうと目論んだが、フンアフプー、イシュバランケの二人の神が仕組んだ罠により計画は頓
2023年3月25日 12:37
【アヤカシ】船乗りを驚かせた巨躯の海蛇妖怪を多く描いた江戸中期の絵師・鳥山石燕が、『今昔百鬼抬遺』にて紹介している巨大な海蛇。「あやかし」の名がつけられているが、その特徴から、茨城県沖に出現した妖怪イクチのことだと思われる。この海蛇は数キロメートルにも及ぶ長い身体を有しており、船に遭遇すると、上をまたいで通り過ぎることもあった。だが通過するまでには数時間から数日もかかるうえ、蛇の全身から
2023年3月25日 10:43
【アーヴァンク】湖底に棲む怪物の意外な弱点イギリスはウェールズの伝承に現れる、湖底に棲む怪物。名前の由来はアル・アーヴァンク湖であり、この湖に発生する渦の正体は怪物アーヴァンクであるとされた。怪物は鋭い爪と牙を持っており、近くを通りがかった者を水中に引きずり込んで貪り喰らうという。だが、美しい乙女には弱く、かどわかした乙女の膝枕で眠っているところを、村人と牡牛によって捕らえられたという逸