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Hint(まどろみ文庫)

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2020年8月の記事一覧

【随想】半沢直樹 第6話「人狼」

紀本と大和田
裏切り者は誰?
的な展開は、まさに人狼バトル
半沢直樹は、狼を見破って追放できるのか?

半沢は前回
占い師で
大和田が人狼と知りながら
一人戦った

役員会議室での討論が追放会議
銀行という村を守るために、
大和田と岸川が人狼であることを、半沢が暴露した

にもかかわらず、
半沢は、会議終了後、出向を命じられ、
銀行を追われる身となる

それはつまり、
半沢が実は残りの人狼を見つけ

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【随想】半沢直樹 第5話「逆転裁判」

よかった
ちょっと全体トーンダウンし見やすくなっていた
役者たちの人間の迫力が画面からビリビリと伝わってくる
ユーチューバー構図で画面の向こうの視聴者に直接訴えかける

構成は課題解決のプロセスと事件解決のプロセスが並行して進む法廷ドラマ方式
課題→ピンチ→挽回→倍返し
挽回中に苦戦すればするほど倍返しが効いてくる

ピンチからのタイトルイン、永田との舌戦からのCMイン
そしてラスト半沢の大見得か

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【随想】8日で死んだ怪獣の12日の物語

なんだか懐かしい気持ちになった
『Jam Films(2002)』や『initialイニシャル(1991~1994)』を思い出した
なんとなくだが、覚えているのは『殺しに来た男(initialイニシャル)』
マヤ・デレンの『午後の網目(1943)』ような話だった気がする
円城塔の『Self-Reference ENGINE(2007)』にもこんな話があったような
白昼夢、蜃気楼のようなストーリーで

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【随想】三体Ⅰ・Ⅱ

三体Ⅰ・Ⅱ読了
ずっと暗黒森林と思っていたが、黒暗森林だった

時間のスケール、空間のスケールが大きくなると、
歴史の教科書を読んでいるみたいに登場人物たちに感情移入することが難しくなる

感情移入ができない文字列は、情報の要素が高まるため、
自分なりの接合点を見つけないと、なかなかページをめくる手が進まない

しかし、この三体は、適度にキャッチーな接合点を用意してくれるため読みやすく
例えば、科

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【随想】半沢直樹 第4話「雀蜂」

第二シーズン前半戦完
とにかくよく分からないまま終わってしまった
第三話でほぼ決着はついていたといってもいい
特に駆け引きもどんでん返しもなく、敷かれたレールの上をただ走っていってしまった印象
それだけじゃ面白くないから、顔芸と大声で見せ場を作るが、どうにもおさまりが悪い
それもそのはず、第一話からのロケットスタートで、すでに半沢の濃い味付けに慣れてきてしまっているのだ
このままだと、後半戦に物足

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【随想】半沢直樹 第3話「花道」

今回は宿敵黒崎の登場
証券取引検査官という第三の勢力
東京中央銀行側の人間ではないが、自身の職務に忠実で冷酷で頭の切れるもっともやっかいな男
プリズンブレイクでいうところのマホーンである
再び半沢の前に現れる
その現れ方が憎たらしい
そう簡単には黒崎を登場させない
まず、大量の部下たちが半沢の職場に押しかける
危険が迫ってることを暗に視聴者に知らせた後、
モブキャラ(部下)が半沢に「もう少しで到着

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