【随想】半沢直樹 第3話「花道」

今回は宿敵黒崎の登場
証券取引検査官という第三の勢力
東京中央銀行側の人間ではないが、自身の職務に忠実で冷酷で頭の切れるもっともやっかいな男
プリズンブレイクでいうところのマホーンである
再び半沢の前に現れる
その現れ方が憎たらしい
そう簡単には黒崎を登場させない
まず、大量の部下たちが半沢の職場に押しかける
危険が迫ってることを暗に視聴者に知らせた後、
モブキャラ(部下)が半沢に「もう少しで到着する」ともったいぶる
半沢の表情が強張り、すると突如人の海がパッカーンと割れ、
その奥に不敵にほくそ笑む黒崎が立っている
これこそ映像表現の醍醐味だ
時間と空間を最大限に使い、わざと黒崎の到着を遅らせ、わざと人だかりを作り、一人の男の登場をこれでもかと大袈裟にする
黒崎は即席の花道を待ってましたと言わんばかりに進軍
そして、半沢の前に着き一言
「お久しぶり、ね♪」
それにしても
どんどん味付けが濃くなっているのが心配だ
節度は保ってもらいたい

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