【随想】半沢直樹 第4話「雀蜂」

第二シーズン前半戦完
とにかくよく分からないまま終わってしまった
第三話でほぼ決着はついていたといってもいい
特に駆け引きもどんでん返しもなく、敷かれたレールの上をただ走っていってしまった印象
それだけじゃ面白くないから、顔芸と大声で見せ場を作るが、どうにもおさまりが悪い
それもそのはず、第一話からのロケットスタートで、すでに半沢の濃い味付けに慣れてきてしまっているのだ
このままだと、後半戦に物足りなさを感じてしまうに違いない
もっと薄味の展開で引っ張って、最終話の爆発力を上げてもらいたいところだが・・・
大和田常務の小物感がどんどん増していってしまっている
このまま引き立て役になり下がってしまうのか
そして、最後の半沢直樹の大演説
さすがにこのメッセージは唐突すぎてとってつけた感がある
随所にこのメッセージが散りばめられていればまだしも(あったはあったけれども)、
圧倒的に目立っていたのは「人を刺すときは念入りに準備を、仕留めるときは一瞬で」の方であった
これではメッセージがチグハグだ
過剰な味付けで舌が馬鹿になってきてしまっている
後半戦も、柄本明、段田安則、江口のりこ、錚々たる顔ぶれだ
現代役者界のラスボスたちのお出ましでさらに大味の様相
段田さんの抑制のきいた演技に期待します

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