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命を燃やして

命を燃やして

生きて

生きて

まっとうして

誇らしげに

眠りについた

あなたの表情は柔らかくて

つい触れてしまいたくなる

冷たいほっぺ

柔らかさは失われて

白くなってしまった皮膚のあちこち

骨ばった体つき

結ばれたクチビル

乾かない様に

水で湿らせたガーゼで

時折拭ってあげて

一人だと寂しいから

話しかけてあげて

一人じゃないのだと

涙を流して

思い出に触れては

懐かしい声が

聞こえてくる気がして、、

あぁ命を燃やし続けて

生きてきたあなたの手や顔に

刻まれたシワシワに

愛情を感じながら

僕は今しばらく

寄り添っていたい

離れたくないが

別れではない

旅立っていくだけで

またいつか出会えるのだから

寂しくないと言ったら

嘘になるけれど

胸を張って見送って

あげなければ

きっとあなたは不安がって

いつまでも天国には

いけないだろうから、、

くしゃくしゃの涙で

どろどろの笑顔でもって

あなたに伝えたい

ありがとう

あなたのことを考えて

僕は目を瞑る

静かに眠るあなたは

僕の幸せそのものだ

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