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タテ軸の自己肯定感と育み方

学校教育やいたるところで、自己肯定感という言葉を耳にします。

私もよくこれを使います。ただ私の中では、自己肯定感に定義があります。

私が思う自己肯定感は、誰かから無条件に愛されてるという感覚です。

現代は核家族化やひとり親家庭の増加により人同士のつながりが希薄化しています。だからこそ今の子どもたちは無条件に愛されたり認められたりした体験が少ないと思います。人間は社会的動物だからこそ繋がりが多ければ多いほど私は良いと思っています。学校ではよく仲間づくりに使えるエクササイズやグループワークが活用されていますね。それはそれでいいんですが、私はこれだけじゃ足りないと最近になって思うようになりました。

教育現場で言われる自己肯定感は大体ヨコ軸です。タテ軸があまり無いんです。私はこのタテ軸も育む必要があると思います。なぜならヨコ軸って自分の環境とともに変化するし、他の人もそれぞれ変化するからです。タテ軸は変わりません。

私自身、4年前真剣に自殺しようと思ったことがあります。自分の人生をかけた挑戦に失敗。練習ではうまくいっていたのに。自暴自棄になりました本当に。なんで自分はこんなにも不器用なんだと。鬱々としていたときに母から連絡が。

「時間あるならおばあちゃんのお見舞いに行ってくれ」と。

自暴自棄状態でしたが、なんとか車を運転し、無事病院に到着。

祖母は一切動けず寝たきりになっていました。開口一番に、

「いやぁ~よう来てくれた。おばあちゃん嬉しいわぁ。」

と言いい、そこからひたすらマシンガンのように嬉しい言葉を浴びせてくれました。何も動けない祖母が全力で私を抱きしめてくれた、そんな感覚でした。失敗しても、不器用でも、そんなことは関係なく、何もない素の私を愛してくれているんだ、と実感しました。

このおかげでもう一度立ち直り、新たな道へ挑戦する決意ができました。私はもう自殺することはないでしょう。たとえ孤独に生きていくとしても多分大丈夫です。

この祖母の言葉があるからです。

この祖母からの愛は私の中で本当に大きいです。祖母もきっと、私の知らない先祖様たちからの愛情を受けてきたと思います。私たちは愛のバトンを先祖から受け継いでここにいるはず。

先祖からの愛のバトンをどうやって学校で伝えるか。

歴史教育です。

これに尽きます。私たちのご先祖は、それぞれの時代で大きな決断をし、時には自分の家族や子孫のために命をかけてきました。そのようなエピソードが本当にたくさんあります。

人間に100%完成された人がいないように、歴史も100%良い話ではありません。不器用ながらも愛のために命をかけてきたことも事実。

私は最近知りましたが、斎藤武夫先生というさいたま県の元教員による歴史授業の実践が本当に素晴らしく、子どもたちの自己肯定感を上げるものにもなると思っています。

https://www.gstrategy.jp/blog/blog-cat/season04-12/

↑のリンクからどのような授業か見れますので良ければご覧ください。


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