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人の役に立たない職業は、この世に存在しない。 〜 トイレの清掃員でも幸せ 〜

この世には、人の役に立たない仕事は存在しません。
ただ、"人の役に立っている"と感じやすい職業と、そうでない職業は存在します。

「そもそも、人はなぜ働くのか?」という問いについては、前回の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

上記の記事を簡単に要約すると、"人は、助け合いで作られているこの社会の一員になるために働く"というのが、「人はなぜ働くのか?」という問いに対する答えです。

つまり、助け合いで作られているこの社会で、私たちが働くことで生み出す成果は、必ず誰かの役に立っています。

しかし、その全ての成果が、直接的に誰かの役に立っている訳ではなく、間接的に役に立つ場合もあります。
そのため、働いていても"人の役に立っている感"が感じにくい職業はあります。

例えば、医者の場合を考えてみましょう。
医者は、何らかの病気を抱えて病院に訪れた患者に対して、薬や治療を施したりすることで、患者の健康の回復を支援します。
患者さんと直接関わる仕事のため、病気が治れば、患者さんから直接感謝の言葉を受け取ることができます。
また、それが命に関わる大きな病気であるほど、感謝の意味も大きくなり、仕事のやりがいや、「私は人々の大切な命を救うために働くんだ!」と仕事をする目的や使命感を強く感じると思います。

一方で、会社のトイレ掃除を仕事としている清掃員はどうでしょうか。
医者と比べると、どれだけ毎日、一生懸命トイレ掃除をしたとしても、誰かに直接感謝される機会は少ないかもしれません。
また、仕事にやりがいを見出すことができず、毎日作業のようのトイレ掃除をしている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、もっと視野を広げて考えることが重要です。

例えば、トイレの清掃員が、オフィスのトイレを毎日清潔に保つことで、"その会社で働くスタッフの病気や感染症の予防に貢献している"と言えます。

さらに、清潔な環境を維持することで、スタッフは安心して仕事することができ、会社に訪れたお客さんにも良い印象を与えることができます。

もっと抽象度を上げてみると、"清潔な環境を維持することは、スタッフの生産性を向上させ、企業の業績にプラスの影響を与える"とも言えると思います。

このように、人の役に立っていることを実感しにくいトイレの清掃員でも、視野を広げると、「私が清潔な環境を保っていることで、スタッフが健康で安心に働くことができている」と仕事に対して意味を見出せることができます。

つまり、誰かから直接感謝されたり、褒めてもらわなくても、自分で"仕事の意義"を見い出し、理解しておけば、自分自身がしている仕事に対して誇りを持つことができ、モチベーションも上がるでしょう。

そして、"自分は、人の役に立つ仕事をしている"と自分自身で自覚することが、自己肯定感を上げ、幸せで充実した生活を送る秘訣になるのではないでしょうか。


最後に余談ですが、この記事に共感してくださった方は、「Perfect Days(パーフェクトデイズ)」という映画をおすすめします。
ぜひ、感想等のコメントをいただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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