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“地元の魅力”を魅力的に伝えるには/「chuu!」高知の未来を想うインスタマガジン

2021年の新企画として《 “地元の魅力”を魅力的に伝えているメディア 》をピックアップする「ローカルナナメヨミ」をスタートします。

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【注目するポイント】
①支点(視点/始点):どのような視点で地元を見つめ、どのようなコンセプトでメディアを立ち上げ運営をしているか
②力点:コンテンツをどうデザイン(設計)し、どんなアプローチ(写真や文章)で伝えているか
③作用点:メディア運営により、どのような反響があるか


#1/高知のインスタマガジン「chuu!」

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第1回目は、高知県の魅力を発信するインスタマガジン「chuu!」をピックアップします。

画像2https://www.instagram.com/chuu_kochi/

「chuu!」というメディアは、LOCO&MARKを立ち上げる際に、知り合いのデザイナーさんから教えてもらいました。
雑誌のようなおしゃれなデザインと、熱量や空気感が伝わってくる写真と文章。観光サイトでは知りえないような、スポットや人にページをめくるたび出会えます!

ナナメヨミnote

このメディアは高知県出身・在住の編集者とデザイナーのお二人で運営されていて、毎週木曜の21時に更新されています。(LOCO&MARKも普段の業務の合間をぬって記事を制作していますが、毎週更新には頭が下がります…!)

今回は「chuu!」について、立ち上げたきっかけや、メディア運営、周囲の反響などについてお聞きしました。


①メディアの支点/地元の課題とコンセプト

ー 「chuu!」は、どういったきっかけで立ち上げたんでしょうか?

お互い高知にUターンしてから知り合ったのですが、地元で自分のメディアを立ち上げたいと思っていたかずさと、地域デザイナーとしてやっていきたいと思っていた溝渕、二人で意気投合したのがきっかけです。
「高知を若い人に好きになってほしい」という想いから、2019年10月に「chuu!」を立ち上げました。

当時の「高知」に対する印象と、それをどのようにしたいと思いましたか?

課題としては…19歳と22歳、大学進学と就職のタイミングでの県外への転出率が非常に高いという実態がありました。若い人の地元離れは少子高齢化をはじめ問題が大きく、「高知の未来」を考えたときに何かできることはないかと思っていました。

ー どんなコンセプトで、メディアを立ち上げたのでしょうか?

特に読んでいただきたい層は、22〜27歳。県内在住に限らず、高知県出身の若い人です。
東京など都会に憧れるのは、テレビや雑誌などのメディアの表現力の影響もあると思います。反対に私たちがメディアとして、デザインや写真で若い人の目を惹くことができれば、高知にも関心を持ってもらい、地元が好きになったり、誇りに思ってもらえるきっかけを作れると思い、運営しています。

ー 「chuu!(ちゅう)」という名前はどんな由来なんですか?

「chuu!」は「~しちゅう」の土佐弁の語尾です。
日本語では珍しく現在進行形の意味合いで使える方言で、「過去を踏まえて、現在を考え、未来へ繋ぐ現在進行形の媒体」でありたいと思っています。


②メディアの力点/デザインと伝えるアプローチ

ー 一つ一つの記事が雑誌のようで、写真や温度感を生かすデザインが本当に素敵です!

高知県自体がシンプルなかっこよさよりも、「元気で明るい」イメージなので、構成やデザインでもそれを感じられたら嬉しいなと思っています。

それに、全体で見たときの統一感があるというのもポイントです。

ー 全体のバランス、隣合う記事のカラーの組み合わせもすごくかわいいですね!

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ー コンテンツの中身については、取材対象や特集内容などどのように決められているんですか? 個人的には、「チェアリング」の記事がすごくおもしろかったです。

企画会議を定期的に行っていて、気になったところや実際に行ってよかったところをそれぞれ出し合っています。
チェアリングは、コロナ禍でお店の取材が難しいタイミングに知りまして、高知ほどチェアリングが適した場所はないと思い、企画しました。

ー 本業とは別での運営・制作は大変ではないですか…?

二人ともフリーランスなので、仕事の調整がしやすく、平日も動けるのいい点だと思います。デザインと編集・写真がそれぞれの仕事なので、仕事で使っているスキルを自分たちの楽しいことに使っているという感覚ですね!
最近では、高知県出身のクリエイターの方とのコラボもしています。

ー 写真にイラストが組み合わされると“物語の中のシーン”のようで、違った高知の魅力を感じますね。


③メディアの作用点/chuu!がもたらす反響

ー chuu!の運営を1年以上続けてきて、まわりの反響はいかがですか?

応援していただけることが多いです!
取材のお願いも、最初は「インスタマガジン」の説明からでしたが、最近ではすでに「chuu!」のことを知ってくださっている方も増えてきて、とてもありがたいです。

一番最初に取材をさせていただいたGOOD FIVEさんとは、クラフトコーラ「sawachina」のトータルディレクションの仕事でつながったので、すごくご縁を感じています。

ー 取材からつながりが生まれて、仕事になって…。メディアを続ける大きなやりがいになりますね!

ー 今後は、どのように高知の魅力を発信していきたいか…豊富をぜひお聞きしたいです。

「chuu!」の運営・制作は、高知の素敵な人たちとの新しい出会いが多く、私たち自身とても楽しんでいます。
これからも高知を楽しみながら、それを「共有する」というカタチで、自分たちが高知を楽しむ心を忘れず続けていきたいです!


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- 編集後記 -

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雑誌のページをめくるような「chuu!」の記事は、高知のことを知らない人でも、その魅力に浸って楽しめるのが、すごいところだと常々感じています。その秘訣は、制作・運営するお二人自身が何より高知を楽しんでいるから…。「高知の魅力を伝える」ために毎週更新というスタンスからも、強い想いが伝わってきます。

高知のことを知りたい人はもちろん、地元の魅力を伝えるメディアを立ち上げたい…という人にとっても、非常に参考になるメディアです。
ぜひ注目してみてください!


【chuu!(ちゅう)】
高知県在住の編集者とデザイナーが、高知の魅力を発信するインスタマガジン(木曜21時に更新)。新店情報だけではなく、若い人たちに知ってほしい地元で長く愛されてきたお店や、高知の食材や環境に想いのある人たちを中心に取材しています。
https://www.chuu-kochi.com/
Instagram:@chuu_kochi

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