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「してあげている」のだろうか?

『地域社会には高齢者と子供と障がい者しか要らない』

 この間、お世話になっている言語聴覚士さんに教えて頂いた言葉です。
 なかなかパンチありますよね(笑)


してあげている、という発想をやめよう 

 この言葉、どういうことかというと、
 いわゆる、自分の生活をするのに、自分だけの力でなんとかなってしまう"健常"(……まあ、1-10までそんな人実際いるかどうかは置いておいて…)の方は、どこへでも好きな所で生きていけばよいわけです。

 逆に考えれば、私たちの言うところの「地域」とか「コミュニティ」、そういった繋がりは全て、高齢者・子供・障がいのある方によって作られると捉える考え方です。
 私たちは彼らによって地域に入れてもらっています。

 例えば地元に友達がいる方。挙手!はーい!♪( ´θ`)ノ
 あなたのその大切なあたたかいつながりは、学校という子供の場で生まれた輪です。それが、究極的には地域とあなたをつないでいます。

 例えば地域の花火大会
 その運営団体が、高齢者・子供・障がいのある方の属する町内会である場合は少なくないんじゃないでしょうか?

 例えば、個人経営の八百屋さんが「今日は〇〇安いよー!」「おばちゃん△△いくつちょうだい」という場面。
 あたたかい町の象徴のような景色には、そこに主婦の奥さんやお使いを頼まれた高校生が登場しがちです。

 この3つに該当しないと、地域に入るのって難しいです。

 

障がいのある方から広がる輪


 
障がいのある方も、人々を結びつけます。
 ダウン症の方とかですと、検査の事情で、赤ちゃんの頃からのお付き合いがあるお友達でね、なんて言うお母さまも少なくありません。

 LapizMOGAの活動でも、彼らにご縁を広げてもらっているな〜!と日々実感します。

5.1イベントの様子 平成生まれがにじみ出てしまう加工

 今まで知り合ったことのない大学の子、ちょっと疎遠になっていた高校時代の友人、興味を持ってくださる他の地域の障がい福祉関連の事業所さん、大学のボランティアセンターのコーディネーターさん…

 きっと、障がいのある彼らがいなければ今頃結びつきがなかったご縁です。
 面白い活動をされている方、熱い志のある方、優しい方、沢山の知らなかった素敵な人に出会わせてもらって、私の世界は広がっています。 


支援の連携≒地域に根付くこと


 メイクから一歩離れますが、障がいのある方が就職する時のサポートを、就労支援と言います。

彼らを中心に輪が広がっている、とも見れる

 そこではお一人お一人「支援計画」と呼ばれるものを立てて、企業さん・就労支援機関・行政・学校…etcそれぞれがどうやってその方のサポートに入るか?という部分を具体化するのですが、

 逆に考えましょう。それって、障がいのある方が、企業と地域を結びつけていると考えることはできないでしょうか?
 
障がいのある方がその企業の門を叩かなければ、広がらなかったご縁でしょう。



 障がいではなく高齢者の例だと、米ペンシルベニア州マクドナルドで働く100歳の女性が、その人柄と働く姿でお客さんを元気づけ、地元地域で話題になって愛される超人気クルーになった記事があります。

 支援機関などの仲介機関ではなく、もっと直接的に地域を結びつけていらっしゃる例ですが、
 
 私が知らないだけで日本のどこかには障がいのある方で、一生懸命なその姿が地元の人気者になっている店員さんがいらっしゃると信じてやみません。
 誰にでも分け隔てない態度で接客がとーっても得意な特性の方もいますし、裏方でも丁寧な仕事ぶりで見ている人の胸を打つ方もいらっしゃいます。

2021.10.17 ピープルデザイン研究所主催就労体験イベントに参加する妹 
かわいい(シスコン)


 今、会社でいちばん大切なものは、お金ではありません。
 お腹が満たされたあとは、心です。
 地域社会や地域住民・・・の心に響く経営をしている会社、心が満たされるような経営をしている会社、それがいちばん大切にしたい会社なのです。

『日本でいちばん大切にしたい会社』p.36 経営学者 坂本光司

 坂本さんの著書からの引用ですが、地域に愛される会社は強いです。会社の評価は業績以外にも、継続性も重要な指標だからです。

 だからこそ障がい者雇用やその他色々の支援機関も、"ご縁を広げる""繋がれる"こんな捉え方ができたら素敵だなと思います。


全部1人でできる人なんていないじゃん!助け合お?

 「でも地域とかだるそう」

そうだよね

 ぶっちゃけそう思うあなた。わかります。
 だって、つながるって時間がかかるしお互いに迷惑を掛け合うことだから。 
 

 でもよく考えれば、ご飯食べるにも自分で全部食材育ててるわけじゃないし、出かけるときは誰かが運転してくれる電車に乗ってるし、

 それにシンプルに、知り合いが増えると将来への悩みが薄れます。
 いざとなった時、「お互い様」で頼れる人が増えるのは心強いです。
 目下多くの若者が心配している、収入とか、年金とか、病気とか色々も、周りの人間関係が状況をカバーしてくれる場合って少なくないと思います。

不安をシェアしよう


 何より、「全部自分でできなくていいんだよ」「誰かを頼って当たり前だよ」という安心空間に自分が1つでも入っていると、精神的に安定します。される側でも、する側でも、それは状況次第ですから実は同じことです。

 LapizMOGA、数多あるボランティア活動の中ではたぶん驚異の短時間、1時間でボランティアに参加できます。事前準備とか持ち物も特にないです。

3.31イベント お友達同士コンビ×お友達同士スタッフ


 ぜひ、沢山の方にお気軽にご連絡頂きたいですし、足を運んでいただけれとってもとってもとーってもうれしいです。
 お互い迷惑かけあって明日も生きていこーーーー!\\\\٩( 'ω' )و ////

LapizMOGA  ことこ




 


  


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