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ただダベるだけの会話劇『生徒会の一存』感想

生徒会。

漫画やアニメで、よく登場する組織ですよね。

学校の運営を任されたり。

作品によっては。

教師以上の権力を持っていたりと。

さまざまですが。

実際の所。

日本では、そこまでの権力は持っていないということなので。

ちょっぴり残念かつ。

まあ、そこまでの権力を持っていたら。

非常に面倒だよなと思う。

今日この頃だったりします。

皆様は、生徒会といえば、何を連想しますか?


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、葵せきな先生の『生徒会の一存』(2008年1月刊行)です。アニメ化も二度されておりますね。

また、私が前に感想文を書いた作品、『ぼくのゆうしゃ』(※)の作者様の作品でもあります。

今日は、ゆっくりとそれでいてまったりとお送りいたします。


※『ぼくのゆうしゃ』の感想は、こちらから。




あらすじをどうぞ

今回は、「紀伊國屋書店ウェブストア」さんより、あらすじを引用させていただきます。

私立碧陽学園生徒会室―そこは、選ばれし者だけが入室を許される聖域にして楽園。
生徒会メンバー中、唯一の男性である副会長・杉崎鍵は、今日も生徒会室の中心で愛を叫ぶ。
「俺は美少女ハーレムを作る!」と(ただし、扱いは空気以下)。
そして、お子サマ生徒会長・桜野くりむは、今日も生徒会室の中心で身勝手を叫ぶ。
「ただの人間には興味あ(自主規制)」
日々くり広げられる、ゆるすぎる会話。日々費やされる、青すぎる青春。
いざ行かん少年少女よ、妄想という名の大海原を!
これは、ユカイツーカイついでにちょっぴり秘密アリな碧陽学園生徒会メンバーたちの、愛すべき日常をつづった記録の一端である。

生徒会の一存 / 葵 せきな【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)


というわけで。

今回のテーマは、「生徒会」です。



とはいっても……

ただですね。

この作品。

特徴といえる特徴が。

あるにはあるのですが。

それを一言で書くと。

「ハーレムを夢見る男子学生と、四人の個性豊かな女子学生とが、生徒会室で、ただダベる話」

となっております。

「いや待ってよ! ダベるってなに!?」

そんな声が聞こえてきそうです。

ですが、真実です。

ただ、一人の男子と。

四人の女子とが。

いろんなテーマで、ただ会話するだけ。

そんな作品となっております。



では何故、感想を書くのか

この作品。

本編だけで、十巻。

外伝を含めると、全十一巻。

合わせて、二十一巻という。

とんでもない物量を誇る作品となっております。

しかも内容が、ただ「男子が美少女とダベるだけ」というものであり。

私としては。

よくここまでネタが続いたな、と。

思う所存であったりもします。

その上、シリーズ発行部数は、2012年時点で600万部(※)の作品のため。

ここで取り上げることにしました。

※以下のHPより引用。

シリーズ累計発行部数 - ラノベニュースオンライン (ln-news.com)



この作品の良いところ

会話劇が非常に面白い所です。

ボケとツッコミが非常にあふれており。

また、ネタもネタで沢山あり。

それだけでもカオスとも言える作品となっております。

また、本編の前半と後半の合間で。

シリアスな展開が挟んでいるため。

それが、ただの会話劇に良い塩梅となって。

効果が発せられています。

とにかく、頭を空っぽにして。

楽しく読んでみたい。

そんな人にとっては。

うってつけのライトノベルではないかと思います。



この作品の欠点について

今から見ると。

元ネタとなるものが古く。

何がネタなのかが分からないところです。

上記のあらすじでもあった。

「ただの人間には興味あ(自主規制)」

という文言。

分かる人には分かるネタなのですが。

逆に分からない人にとっては。

あまり楽しめないのではないかなと思います。

まあ、なんと言っても。

2008年ですからね。最初の巻が出たのって。

そう考えると。

それだけ元ネタとなっている、「あの」作品の勢いは凄かったことが。

わかるのですが。

皆さんは、いかがでしょうか?



最後に

とはいうものの。

やはり沢山のライトノベルを読んでいると。

適度に軽い作品を読みたくなるものです。

そうした時には。

この作品は良い選択だと思いますので。

読んでいただけると、ありがたいです。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。


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