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人気キャラクターが事件を解決!『魔術探偵・時崎狂三の事件簿』感想

「事件簿」といえば、金田一少年を連想します。

アニメやドラマにもなった、名作の推理漫画ですね。

その中に出てくる、様々なシーンがあるのですが。

私的には、学園で起きた殺人事件のシーンなんかが。

結構、印象に残っていたりもします。

七不思議とか、受験がどうこうといった話ですよね。

他の事件は、おぼろげですが。

やはり学園で起きるからこそ。

印象に残っているのではないかと思います。

皆さんは、印象に残るミステリーや推理物は、ありますか?


そういうわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、橘公司先生の『魔術探偵・時崎狂三の事件簿』(2023年10月刊行)です。

本日は、ライトなミステリーでお送りいたします。



あらすじです

今回は、「紀伊國屋書店ウェブストア」さんより、あらすじを引用させていただきます。

時崎狂三―人には言えない過去を持つ女子大生。
そして、魔術工芸品犯罪を専門に扱う探偵。
狙撃不可能な場所から放たれ、探偵の胸を撃ち抜く『魔弾』。
原因不明の連続昏睡事件に巻き込まれたドール愛好家たちが噂する『生きた人形』。
会員制の高級レストランで提供される一食五〇〇万円の『若返りの料理』。
自殺未遂事件が起きた女学園で目撃されたという『もう一人の自分』。
魔術工芸品によって引き起こされる常識では測れない不可思議な事件の数々を前に、狂三の推理の時が刻まれる!
さあ―わたくしたちの推理を始めましょう。

魔術探偵・時崎狂三の事件簿 / 橘 公司【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)


というわけで。

本日のテーマは、「ライトミステリー」となっております。



概要と致しまして

この作品。

私が前に感想を書いた、『蒼穹のカルマ』(※)の作者様の作品でもあります。


※前に書いた、『蒼穹のカルマ』の感想は、こちら。


その上で、この作品は。

五回目のアニメ化が予定されている作品、『デート・ア・ライブ』での。

人気キャラクターである。

「時崎狂三(ときさき くるみ)」を主人公にしています。

そんな彼女が、ひょんな事から出会った大学の同級生、「栖空辺茉莉花(すからべ まつりか)」からの依頼で。

様々な事件に絡んでいきます。

しかし、その事件は普通ではなく。

魔術工芸品(アーティファクト)と呼ばれる。

魔術的な道具が絡んでいる、特殊な事件だったのです。

果たして、狂三は事件を解くことが出来るのか――。

また、それを裏で操る黒幕の正体はいかに――。

といった話となっております。



お話としての注意点

この作品は。

狂三の出てくる作品、『デート・ア・アライブ』を見ていなくても、問題なく読める構成になっております。

ただ、注意して欲しいことがあります。

この作品のジャンルは。

あくまでも、「ミステリー」ではなく。

「ライトミステリー」であるということです。

どういうことか。

端的に言えば。

事件そのものに、魔術工芸品(アーティファクト)が絡んでいるため。

事件の解答が。

非常に突拍子のないものになっているためです。

そのため。

本格ミステリーでもなく。

ミステリーでもない。

言わば、ミステリーの雰囲気を着飾った、ファンタジーといえる作品となっております。

その点を踏まえて、以下、書かせていただきますね。



この作品の良いところ

『デート・ア・アライブ』の外伝的な作品もあって。

ファンにとっては、たまらない物語となっております。

とりわけ、人気キャラクターを主軸にしているため。

時崎狂三ファンにとっても、非常に面白いものとなっております。

また、物語は短編構成となっているため。

事件ごとに物語を見ていくことが出来るのも、高ポイント。

その上、最後の事件において。

ちゃんと黒幕が明かされる上。

私個人としては。

「なるほど、そうきたか!」と思った次第であります。

そういった意味では。

非常に、物語を作ることが上手い作家様なのだなと感じました。



この作品の欠点について

ミステリーとして見れば、正直な話。

あまりオススメできる作品ではないことです。

雑人事件もない上。

人が死ぬ描写もない。

そう考えると。

ミステリーの雰囲気を楽しみたい人にとっては。

良いのかもしれませんが。

本格的なミステリーを読みたい人にとっては。

あまり勧められる作品ではないことは、確かです。



最後に

私としては。

『デート・ア・アライブ』を結構、追っかけて読んできたので。

非常に楽しめました。

様々な経緯はあったみたいですが。

こうして。

外伝的とは言え。

また、『デート・ア・アライブ』関連作品に巡り会えたことは。

素直に嬉しかったりもします。

『デート・ア・アライブ』の感想については、後日書きたいと思いますので。

お楽しみにしていてくださいね。


さて。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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