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キスマイ宮田くんの初ライトノベル作品!『境界のメロディ』感想

非常に申し訳ないことを、最初に書きます。

テレビで活躍している、男性・女性アイドルっているじゃないですか。

なにを隠そう、この私。

彼・彼女らのことが。

全然、分からないんですよね。
(ホント、申し訳ない)

彼・彼女らが番組に出ていると。

「えっと、誰がどのグループ?」と。

目が点になり、あわあわしてしまう。

そんなおじさんな私を、どうぞよろしくお願いします。(ぺこり)


さて。

というわけでもないのですが。

本日、ご紹介するライトノベルは、宮田俊哉先生の『境界のメロディ』(2024年5月刊行)です。

なんと!

今回は、あのアイドルグループのメンバーが書いた処女作ですよ!!




あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が贈る、少年たちの痛切な音楽×青春小説

 メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から2年。突然カイがキョウスケの前に現れる。
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
 生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。

 2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。

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というわけで。

今回のテーマは、「死んでしまった相方と、再生していく人々」となっております。



キスマイ宮田くん、ラノベを書く

さて、この作品。

私でも知っている、アイドルグループ。

Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)のメンバーの一人でもある。

宮田俊哉くんが書いた。

ライトノベルとなっております。


宮田くんの事をちょっと調べてみると。

かなりのアニメ好きでもあることが知られており。

さらに、この本の著者紹介によると。

2024年1月にスタートする。

テレビアニメの主演声優を務めるらしく。

言ってしまえば。

アイドルとは思えないくらいの、幅広い活躍をされている方です。


そんな彼が、書いたというラノベ。

ライトノベルの感想を書いてばかりの私にとっては。

とても気になる存在じゃないですか!

というわけで。

さくっと、内容を紹介していきたいと思います。



内容は、音楽を通して再生していく人達の物語

メジャーデビューを果たす前に。

相方・天野カイを交通事故で亡くしてしまった。

音楽デュオ「かにたま」の一人。

弦巻(つるまき)キョウスケという人物がいました。

相方がいなくなったことにより。

彼はピアノを弾かなくなり、どこか空っぽの生活をしていました。

そんな彼が、カイの三回忌を終え。

自宅でもある、安アパートに帰ると。

なんと、死んだはずのカイがいました。

驚くキョウスケを尻目に、彼は言います。

「忘れ物、取りにきた」と――。

その日を境に。

キョウスケは、幽霊となったカイと協力し。

心に葛藤を持った人達へ。

音楽を届けたり、セッションをしていく――。

と、そんなあらましとなっております。



この作品の面白い所について

なんといってもキャラクター達の葛藤と浄化が描かれている事でしょうね。

「かにたま」のファン第一号の女性。

ライバルであった、バンドメンバー。

そして、カイの父親と。

心にわだかまりを持ったキャラクター達が登場するのですが。

そこに。

お調子者のカイが介入し。

キョウスケがそれに協力していきます。

音楽によって。

そのわだかまりが解決していくシーンには。

グッとくるものがありましたね。


特に私が印象に残ったのは。

カイの父親が再生していくシーンでした。

父親と私の年齢層が近いせいでしょうか。

思わず、目頭が熱くなったのを覚えています。

それくらい。

宮田くんが書きたかったことが。

キチンと描かれている。

そんなライトノベルではないかと思いました。



この作品の残念な所について

処女作ということもあるのですが。

文章力が、内容に追いついていない場面が多いと思いました。

特に私が気になったのは、冒頭

キョウスケの外見や年齢層が、イマイチつかめませんでした。

まあ物語を追っていったら。

どういった人物像なのかは分かるのですが。

やはり最初の部分で。

「キョウスケの外見や年齢といった情報」をキチンと書いて欲しかったかなと。

そう思いました。



最後に

物語のキーとなる、お調子者のカイについてですが。

作者様のあとがきによると。

どうやら。

アイドルグループである。

Snow Man(スノーマン)の佐久間大介くんをイメージして創られたそうです。

私的には、佐久間くんのことはあまり詳しくないのですが。

物語に出てくる、カイと連想して。

かなりぐいぐい来て。

それでいて、決めるときには決める人なのかなという想像を。

勝手にしてしまいました。

もし詳しい方がいらっしゃるなら。

コメントで報告してもらえると、うれしかったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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