マネされ作家の心情日記

ハンドメイド歴17年。幾度にわたる模倣に嘆きながら自分を削って活動してきた心情を綴りま…

マネされ作家の心情日記

ハンドメイド歴17年。幾度にわたる模倣に嘆きながら自分を削って活動してきた心情を綴ります。

最近の記事

手作り品にオリジナリティーはないは本当か

マネされ作家の心情日記 10 皆様お元気でしょうか?久しぶりの投稿なので、今回はちょっと軽いウォーミングアップ的な感じになるかと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。 ≫ 手作り品のオリジナリティー ”手作りのものにオリジナリティーなんてないのだから、似てしまうものであり、真似されても仕方がない(だから真似ても良い?)” ネットの情報の中にはこんな感じの意見が散見されます。 手作り品には本当にオリジナルティーは存在しないのでしょうか? 私の個人的な見解をざっく

    • 売れっ子の条件

      マネされ作家の心情日記 9 量産型の販売が当たり前になった昨今のハンドメイド業界。 月の売り上げが1万にも満たない人が大勢いる中、5万10万30万なんかを軽く超える100万~300万といった莫大な売り上げをあげる人もいるとのこと。 手作り品をハンドメイド、作り手をハンドメイド作家と呼ぶのが主流なのだと思いますが、(だからこのブログのタイトルにもつかってる) 個人的にはあまり好きではなくて、タイトルに作家という言葉をつかっているのは第三者からみて伝わりやすいと思うからと

      • 日本のサブカルチャーの力

        マネされ作家の心情日記 8.5 鳥山明氏が亡くなって早半月が経ち、世界中がその死を惜しみ追悼しています。 ドラゴンボールが英語に翻訳されたのも束の間、その後は他の言語にも翻訳されコミックは世界中を駆け巡りました。 それは、ドラゴンボールという作品が人類の壁を壊した瞬間だったのかもしれません。 ≫日本の漫画のいいところ 日本人が生み出した一つの作品が、こんなにも沢山の人に愛される事実には感動しかなく、なんだかあったかい気持ちになります。 偉大なアーティストが亡くなる

        • 真似したくなったら

          マネされ作家の心情日記 8 このブログのテーマは模倣や盗作についてなのですが、もう8回目なんですよね投稿が。 最初始めたときは、3日坊主か3回目くらいで書くことがなくなるのではないかと、自分でも思っていたテーマでしたから、 こんなに長く書いていることに驚きです。 読んでいただいている方の中にもきっと、そう思っていた方いらっしゃるのではないでしょうか…? そんなかんじで、ここまで書いてきたわけですが、、、 ここでもう一度何を伝えたいのかをまとめたいと思います。 ≫

        手作り品にオリジナリティーはないは本当か

          デジタル時代との親和性

          マネされ作家の心情日記 7.5 毎回箸休めになるはずのこのテンポラリーな刻み回。 短めには書いているつもりなのですが、、、 内容が本編とかぶっていたりもするので、もはや箸休めという感じも薄いなと、書いていて思います。 でも今回は短めになりそうな予感。 それは感覚的な話だからです。 今回の話はサイコパスに関して。 サイコパスってどんな人かというと、ものすごく簡潔に伝えるならば〖自分の利益のみを最優先し良心をもたない人〗。 このブログでお話している、努力をせず真っ

          デジタル時代との親和性

          それバレてます

          マネされ作家の心情日記 7 なんでもすぐパクる人って…本当に一ミリも努力したくなくて、身近なところでパクる人を見つけようとするんですよね。 AIが同じような商品を見つけておすすめしてくる機能が今はどこにでもあるので、パクってる人は知らないだろうけど、 パクられた側には恐らくすぐに発見されていると思われますー。 ≫作り方を知る方法は? 作り方がわからない人は、地域の文化センターなどで定期的に行われているワークショップに参加するとか、習い事として教室に通うとか…あるんで

          模倣する人に欠けているもの

          マネされ作家の心情日記 6.5 このブログはハンドメイドにおける模倣に焦点をあててお話しているのですが、 大きなくくりでいうと世の中にあふれる虐めや嫌がらせなんかも、同じカテゴリーの中に入っていると思っています。今回はそんな感じの0.5刻みの回。 ≫ 尊重するということ 自分がされて不快に感じることでも、他人にはそれを行うことができる人。 このような行動をとる人に欠けていると感じること。 それは”想像力”です。 何かを作る、生み出すためには絶対必要な能力。 想

          模倣する人に欠けているもの

          模倣は心の安定剤

          マネされ作家の心情日記 6 結構はじめの方の記事に書いている”模倣する側の心情・目的”ですが、 それに加えてもう一つ。 今回は、模倣を繰り返す人の心情と目的の続編です。 ≫ 前回のおさらい 前に書いた模倣(マネ)する人の心情や目的をおさらいするとこんな感じでした。 楽したいから(試作とかしたくない) アイディアがないから 盗んでもバレないから 材料費を節約したいから 売れればなんでもいいから 相手の気持ちは関係ない、自分さえ良けできればOK それで、こ

          本当にそれでいいの?

          マネされ作家の心情日記 5 ≫真意の謎 SNSを眺めていると流れてくる動画によくある、『パクられた』『丸パクリされた』という投稿。 そしてその最後にはこう締めくくられます。 『パクってくれてありがとう』『どうぞパクってください』 …と。 個人的には全く意味がわからないですが、、、投稿主がこのような発信の裏で何がいいたいのかを仮に想像してみました。 解釈1: 『私は模倣を気にするような小さい器ではない』 解釈2: 『かわいそうな私』 解釈3: 『模倣されるほど魅力

          本当にそれでいいの?

          ハンドメイドとマネーゲーム

          マネされ作家の心情日記 4.5 やってまいりましたこのちょっとブレイク、、的な0.5刻みの回。 今回も短めに思ったことを書いています、どうぞお付き合いください。 ≫ものづくりの本質 ハンドメイドは儲けるためのツール、手段。だと考える人が近年はほとんどで、家にいながらものを作って家計が助かるのなら、みんなが始めたいと思うのも当然ですよね。 人間関係性を良好に保つことは、気を遣うし疲れるのも事実。 いつだったか忘れましたが、当時職場の労働環境や方針に対して不満がつのって

          ハンドメイドとマネーゲーム

          模倣する側が失っているもの

          マネされ作家の心情日記 4 ≫ 模倣はある意味癖か中毒か 模倣する人はずっと模倣しつづけます。 その内容は人が考えたデザイン・配色、文章の言い回しに選ぶ言葉、写真の構図や撮り方などなど、あらゆることに対して行われます。 ものづくりと真剣に向き合っている者からすると愚かで恥ずかしいことです。 なぜかって? だって自分がない、自分は空っぽですと表明しているようなものだから。 今日も某フリマサイトで発見した私のデザインと構図。私があげたっけ?と思うようなものを発見しま

          模倣する側が失っているもの

          良心のゆくえ

          マネされ作家の心情日記 3.5 3.5回目の今回は、noteでなにを伝えたいのかをちょっとだけ書いてみようと思います。よかったら聞いていってください。 ≫いまの世の中で成功を手にするためには… できる限り人をあざむき、あらゆる手を使っていかに騙し、いかに悪行を隠し通せるか… それを考える方が近道で、それらを平然と行える者が勝っていくという社会の構造があります。 でもこういった人が人をもの扱いし、まるでお金にしか価値がないというような風潮はいつから始まったのでしょうか

          模倣する側の頭の中

          マネされ作家の心情日記 3 模倣し搾取する側の言い訳がいつの頃からかセオリーと化し、それが商業主義的な考えの常識のひとつとして現在も受け継がれてきました。 昔は企業だけに行われていたサービスも、資金さえあれば事業規模に関わらず個人でも発注可能になり、 本当に資金さえあればなんでもできる時代になりました。 その最たるものがハンドメイドコンサル。 ハンドメイドにコンサルって…? 今回は急増している資金重視のハンドメイド事情について。 ≫ ハンドメイド販売の今と昔

          悪質なデザインの盗用・模倣のセオリー

          マネされ作家の心情日記 2 模倣の話で良くされる議論。 マネすることは悪い事なのか?について。 個人的な見解から答えを出すなら、当然ながら悪い事なんですが、、、世間的にはそう単純に答えは出ていない様子。 行われる行為が悪いかどうか、、、皆さんはどう判断されていますか? その答えはきっとみんな違いますよね。 だから、、、 搾取すること、横取りすること、模倣することなどが世間の見解において賛否があるのだと思います。 ここに書いている見解もその中の一つでしかありません

          悪質なデザインの盗用・模倣のセオリー

          2024年の幕開け。いかがお過ごしでしょうか? 今年はなにかと大変な年となりそうですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

          2024年の幕開け。いかがお過ごしでしょうか? 今年はなにかと大変な年となりそうですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

          模倣する側の心理とは?

          マネされ作家の心情日記 1 最初にマネられたと気付いたのは、ハンドメイドを販売し始めた頃。 だからもう17年前になりますね。 それ以来、 新作を出せば文章やタイトル、写真のアングル、デザイン、色彩構成などなど、、、ほとんどをマネされる始末。 そして極めつけには、 どうやって作ってあるのかを調べるために購入する人、嫌がらせのレビューを書くため(評価を下げるため)に購入する人も。 ( なんでわかるのかって?わかるんですよ、空気感とか購入の仕方、アカウントの履歴なんか

          模倣する側の心理とは?