手作り品にオリジナリティーはないは本当か

マネされ作家の心情日記 10

皆様お元気でしょうか?久しぶりの投稿なので、今回はちょっと軽いウォーミングアップ的な感じになるかと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。

≫ 手作り品のオリジナリティー

”手作りのものにオリジナリティーなんてないのだから、似てしまうものであり、真似されても仕方がない(だから真似ても良い?)”

ネットの情報の中にはこんな感じの意見が散見されます。

手作り品には本当にオリジナルティーは存在しないのでしょうか?

私の個人的な見解をざっくりいえば、ないこともあればあることもあるよね。というかんじなのですが、きっと他の方に聞いても”どちらでもない”と答える方は多いのではないでしょうか?(※あくまで手作り品と呼ばれるものすべてを対象にした場合のこと)

どうしてそう思うのかというと、

それは目の前にある品物に、価値を感じる方もいれば感じない方もいるのと同じように、そのものにオリジナリティーがあるかどうかというのは、人によって随分見方が分かれるものだと思うから。

≫ オリジナルとは?

オリジナルのイメージを言い換えるなら、個性的な、唯一無二の、みたいな言葉が浮かんできますが、ネットで検索するとこんな感じ↓

(複製・模写・翻訳などに対して)原型となるもとのもの。原作。原物。
※独創的なさま ※original

出典:Oxford languages

複写されたものがあるからオリジナルが存在し、またそれらは独創的であるということかな…なるほど。

原型という捉え方は、言われてみればそうですね。そうなるとオリジナル性は英語でオリジナリティーとなるのでしょうけど、今回の話はどうやらこのオリジナリティーがあるかどうか?という話になりそうです。

始めに上げたようなネットで見掛ける考えからすれば、”手作り品はオリジナリティーはない(※大した違いはなくみんな同じようなモノ)”…ということになるのですが、

オリジナリティーがあるかどうかを決めるのは、個人がそれぞれに持つ価値観や経験によって大きく変わるものであり、究極に言ってしまえば、

これは手作り品に限らずとも、そこに絶対的な個性も唯一無二なオリジナル性なんてないという見解もあり得るのかなと思います。究極に言えばですが。

ですのである意味、

このネット上にある”手作り品にオリジナリティーは存在しない”という見方も100%間違っているとは言えませんね。

ただ、ここで問題にしたいのはそこではなく、

オリジナリティーはない→似てしまうものであり、真似されても仕方がなく、また真似してもいい…?

この意見のなにがおかしいかって、それは完全にオリジナリティーはないと断言し決めつけられてることや、

だから似てもしょうがない、真似ていいって…それは違いますよねってことです。

≫ オリジナリティーの有無は誰が決めるのか

それは制作者本人ではなく、周りが決めるものであり、いくら自分で個性がある、これは独創的だ!と感じていても、第三者からの評価がそうでなかったら、そうではないとなります。

自己満足でいいならそれでいいのですが、商品としてまた一作家として認めてもらうには、やはり他者の”オリジナリティーがあるもの”として認識されることが必要不可欠ではあると思います。

だから、作り手の皆様は何度も試行錯誤を重ねては、その個性やオリジナリティーを高める努力をされています。

そんな過程を知っていると、上記のような安易に”手作り品はみんな同じ”のような捉え方は間違っているといわざるを得ません。

作っている人が違えば、いくら同じもののように見えたとしてもやっぱり、違うんですよ。これは作ることや買うことを”商品・金儲け”の視点でのみ捉えていると見えない価値です。

購入する側は知りようのないことなので仕方ないですが、せめて作り手側はお互いの尊厳を軽視することのない活動をしてほしいですね。

人は生きている、存在しているだけでそれが個性であると理解したら、マーケティングやSNS運用に忙しくすることはなくなると思いますし、ましてや人の作ったものや著作権を無視してまで、それを真似て自分の利益にしよう!…なんて考えには絶対ならない。

ずるい事を考え、人をあざむいて自分だけを満たそうとしてもそこに本当の成長も学びもないと私は思います。

本当に手作りが好きな人は、表面の豪華さや周りの評価(いいねの数やフォロワー数etc…)で、その手作り品の価値が決まらないと知っています。

≫ さいごに

久々に文章を書いて、なんだかすっきりしました。

模倣や真似について思うことは沢山ありますが、どれも日常の中で過ぎ去っていってしまうものなので、こうやって書き留められることは自分にとっても貴重な機会です。

今回の話の結論を簡単にまとめると、、、

『 本物の手作り品には必ず個性・オリジナリティーが存在する 』

…というのが私の個人的な見解です。本物のってところが味噌。

では今回はこのへんで!ありがとうございました。

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