悪質なデザインの盗用・模倣のセオリー

マネされ作家の心情日記 2

模倣の話で良くされる議論。

マネすることは悪い事なのか?について。

個人的な見解から答えを出すなら、当然ながら悪い事なんですが、、、世間的にはそう単純に答えは出ていない様子。

行われる行為が悪いかどうか、、、皆さんはどう判断されていますか?
その答えはきっとみんな違いますよね。

だから、、、

搾取すること、横取りすること、模倣することなどが世間の見解において賛否があるのだと思います。

ここに書いている見解もその中の一つでしかありません。

けれどもこれを読み終わった後、今とは違う未来や世界になればいいなと思ってもらえたら嬉しいです。

≫善か悪かはどう決める?

ネット上での販売が当たり前になってきた現代では、”バレずに盗むこと”なんて簡単にできてしまいます。

そしてそのハードルは年々低くなってきているように感じます。

前回も書きましたが、盗む側はただ楽していいものを作り、楽して儲けたい。ただそれだけのために行動しているので、

そこに信念とか良心なんて微塵もない、だからできるとも言える。

おそらく模倣する側にとって、模倣の善悪についての議論は煩わしいだけでしょうが、

悪意を持って人のアイディアを搾取し、自分の利益だけを追い求める人達は、自分の模倣行為が一体どれだけの真面目な、そしてものづくりに純真な気持ちで向き合っている人達を悲しませているかなんて想像もしないでしょう。

悪意のある模倣行為が、善なわけがありませんよね。

幼稚園生でもわかる話。

どうして幼稚園生でもわかるのか…?

それは心が傷つくからです。

傷つけられたら泣きますね、悔しいですね、怒りが湧き、悲しくなりますよね。だからやってはだめだとわかるんです。

そう、善か悪かを決めるのは心。

相手が傷つくかどうかで判断できます。

…でも世の中の大人は全くできていませんね。

自分だけが良ければいいですか?

それが模倣してはいけない理由であり、悪である理由です。

≫事業規模は関係ない

バレなければ模倣していいとか、もう論外ですが、個人だけでなく企業も素人のアイディアなんて搾取しまくっているのが現状です。

世間から認知されている度合いにより、その搾取が搾取でなくなり正当化される。

世の中にある全ての業界に事の大きさに大小はあったとしても、こういった搾取は権力の裏で少なからず存在するのだろうと推測します。

特にハンドメイドは著作権が認められなかったり、そもそも知的財産権というものを守るためには結構な費用がかかることもあり、実質守れないことの方が多いです。

今のところお金を掛けず悪意ある模倣からアイディアや商品を完璧に守る方法は、無法地帯であるネット上にあげてしまえば(もしくはデバイスに保存しただけでも)残念ながら見当たりません。

≫ 模倣のセオリー

セオリーとは、辞書によると学説、理論、意見、理屈、考え…などの意味をもつ英単語ですが、次にあげるようなセオリーを耳にされたことないでしょうか?こんなかんじの ↓

”アイディアには価値がない”
”出世するやつは模倣する”
”ビジネスでは模倣は当たり前”

上記と似ているものに、”ネット販売もしくはハンドメイドの業界では模倣されるのが当たり前”もよく聞く模倣のセオリー。

これらの考え方は最近でなくもう何年も昔から言われ続けている事で、長い間ビジネスにおいて盗むことは良しとされていました。

今もそう考える人、そしてこの考えを新人に教える人がおそらく沢山いるのでしょう。そして後世に伝わっていくという構図です。

先にあげた3つのセオリーの例のさいごには同じ言葉が続きます。

”アイディアには価値がない”  
”出世するやつは模倣する”    > だから盗んでもいい
”ビジネスでは模倣は当たり前” 

…おかしいんですこのセオリー。

≫ その常識は誰得か

どんな理由があるにせよほとんどの場合、
上記のような言葉を放つ人は自分を正当化したい人です。

つまり自分がやっていることだから、正しいということにしたい、しなければいけないんですね。

それがこのセオリーが受け継がれる理由です。

あなたはこんな間違った考えをまだ後輩に伝えますか?子供に教えられますか?…世の中のこういった利益がらみの常識は、それらを常識にした方が得な人のためにありますよ。

≫ そろそろまとめ

模倣に限らず、世の中にある真実を見抜くとき”誰得”なのかを考えると理解しやすいです。そして大勢の偉人が教えてくれているように、子供のころに植え付けられた常識は一度疑ってみることです。

善か悪かの答えに迷ったときは、相手の心、自分自身の心が傷まないかを、実行に移す前に一呼吸おいて考えてみてください。


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