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#展覧会レビュー

オラファー・エリアソンの眼差しで How you look the world through Olafur Eliasson's eyes

オラファー・エリアソンの眼差しで How you look the world through Olafur Eliasson's eyes

自粛から再開された2日目に開館時間と同時に訪れた東京都現代美術館。待ちに待った「オラファー・エリアソン-ときに川は橋となる- 」展へ。

オラファー・エリアソンはテクノロジーや様々な分野の知性をアートに結びつけて、時にプリミティブであったり最先端であったりの手法で、自然環境との共存や人類にとって持続的に必要なものに気づかせてくれる。

現代アートにありがちな、とんがって挑戦的に一部の人たちへ発信す

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憧れのフレンチテイスト

憧れのフレンチテイスト

*花のある風景/FLOWERS*

Bunkamuraギャラリーと渋谷パルコ、2つの会場で開催の笹尾光彦さんの個展。
Bunkamuraの「花のある風景」は会期が終了し、パルコでは「FLOWERS」が12/6迄開催中ですが、両方の会場を訪れることができました。

マティスの絵や画集、花やリンゴ、カラフル雑貨が並べられたセンス良い部屋の一角を額縁の中で切り取ってみせる、とにかくお洒落で、素敵な絵を描

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満天の星に

満天の星に

*満天の星に、創造の原石たちも輝く*

素敵なタイトルがつけられたアール・ブリュット2020特別展が東京都渋谷公園通りギャラリーにて開催中です。これが素晴らしかったのです。

サブタイトルは、
カワル ガワル ヒロガル セカイ

予備知識を入れて作品見たくないので音声ガイドは普段使わないのですが、今回は使用。
音声ガイドというより、のんさんが作品について語るトークが、なかなか良いのです。

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おしゃれだけど、ざわざわ

おしゃれだけど、ざわざわ

*ベルナール・ビュフェ回顧展@Bunkamuraザ・ミュージアム*

第3波の拡大がささやかれる中、
最近本国フランスでも人気が再燃している
ビュフェのお洒落な絵でも見に行きますか、と、いざ、初日に!

太い黒い、印象的な輪郭の彼の絵、
子供の頃に見た時は何だか『ざわざわ』した
気持ちになった記憶が。
初めてこんなに多くの作品を鑑賞しましたが、
あの『ざわざわ』は正しかったのでした。

画家の作品

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時の流れに思いをはせて

時の流れに思いをはせて

*アイヌの美しき手仕事*

アイヌ民族の衣装、道具や宝飾品の展覧会へ。
自然界にあるカタチに祈りを込め美しい模様に。丁寧な手仕事で作られたものに最後に施された
模様の美しさは、とても豊かなもの。

ひとつひとつ仕上がるまでの長くて静かな時間、実際の暮らしで人びとが使っていた時間、その後こうやって目の前で展示されている時間。
アイヌ民族の苦難の時間も含めて
長い時の繋がりを手仕事の作品から感じとれる

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あるがままのアート -  l’Art Brut, art as it is

あるがままのアート - l’Art Brut, art as it is

「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−」に訪れたのは、またもや熱波の日。

楽天家とは言え、出口の見えないこの状況と、
長い梅雨の次には酷暑続きに何だか気力も、、、そんな時にアール・ブリュットのエネルギーを感じたかったのだと思う。

展覧会で絵を真剣に見るって、実は消耗することでも、ある。
いつもは心地良い疲労になる体験も、弱っている時にアーティストの生のエネルギーがぶつかって来そう

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また会えて良かった@アーティゾン美術館 Great seeing you again @ ARTIZON MUSEUM

また会えて良かった@アーティゾン美術館 Great seeing you again @ ARTIZON MUSEUM

ブリヂストン美術館改め、リニューアルオープンしたアーティゾン美術館へ。
ずっと気になっていた所蔵コレクション展示はどうなっているだろう?
しかも、クレ一のコレクションを一挙公開だなんて!

個人的感想としては、リニューアルして「随分すっきり爽やかになりましたね」の印象。すっかりモダンな空間に。
ミニ大英博物館、いや、プチ・ルーブルと勝手に呼んでいた古代文明の発掘品コーナーが常設からなくなってたのが

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