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エッセイ

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文章をまとめています。 トピックは、様々です。 意識の状態の良いときに生まれてくる、呼吸の通った文章を残せるようにと思っています。
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#今こんな気分

思いは伝わる

思いは伝わる

誰かが自分を、自分の思う通りに動かしたいと思っている、

ということを感じ取ると、

人はその人から離れたくなるのではないか、と思う。

人をコントロールしたいという欲や相手を常に監視していたいという欲も、依存の一形態だと思う。

そこには、相手に対する敬意がない。

エゴが一人歩きしている。

人だから、誰しもエゴはある。

生物としての自己保存欲求があるし、それは「他を犠牲にしてでも」という但

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おかげさんで

おかげさんで

おもてには表れていないけれど、

かくじつに、影響しているもの。

今のじぶんを、作ってくれたもの。

じぶんが苦しかったとき、優しいことばをかけてくれた人。

助けてくれた人、

支えてくれた人。

本当は、その人だって苦しかった、悔しかっただろうに、

そのときは、その人が踏んばるしかなかったから、

涙をのんで、

悔しさをのんで、

人をささえるがわにまわった。

そのときは、相手が力をひ

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"ふつう"を信じていない人のほうが面白い

"ふつう"を信じていない人のほうが面白い

"ふつう"の枠内において自分がいかに優れているか、みたいなことを自慢してくる人って、多い。

でも、私が救われるのはいつも、"ふつう"ではない人たちの方だ。

"ふつう"なんて、本当は存在しない、

そのことを知っている人たち。

自分の育った家庭環境しかり、学歴とか、人生における"失敗"とか、人から踏みつけられた経験とか…。

そういう、"ふつう"じゃない経験をしている人たちの方が、自分の頭でも

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"結婚"ってなんだろう?

"結婚"ってなんだろう?

婚姻制度も、人間を管理するための一つの方法だと思う。

性の管理を社会システムのなかに組み込みことは、重要だろう。

"家族"には、色々な機能が期待されていると思う。

昔は、"結婚"といえば、家同士の取り決め事。

親の決めた相手と結婚するのが、日本でも"普通"のことだった。

結婚式当日に顔を合わせた人が、自分の生涯の伴侶となる、ということさえあったかもしれない。

今は、"恋愛結婚"が"普通

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自分の中心にいる

自分の中心にいる

「皆が着手しはじめた頃には、撤退しているくらいが望ましい」

ということを言っていたのは、ある資産家の人だったと思う。

その通りではないかと思う。

多くの人が世の流れに沿って、なんらかの言動をし始める。

世がそのような流れになってきたから、自分もそのような行動をとることにリスクがない。

むしろ、時流に乗ってないと、安全でない。

だから、突然なにかの物事を批判しはじめたりする。

抗議活動

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自分のなかに神はいる

自分のなかに神はいる

病気になったら、人は離れていく。

お金も、社会的な肩書きも、そうかもしれない。

自分が「良い」時には、人はちやほやしてくれる。

みんながもてはやしているからなんとなく安心だし、

皆が評価する誰かとは、付き合っておいて損はない。

「悪く」なったら、どうか?

人は、離れていく。

その人と付き合って自分が得られるメリットどころか、

デメリットが瞬時にして、計算される。

人は、基本的には

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言葉の後ろにあるもの

言葉の後ろにあるもの

言葉の使い方は、人それぞれだと思う。

そもそも、言葉で自分を表現することを、あまりしない人もいる。

自分の思いを、その人にとっての的確な言葉に難なく変換することが得意な人もいれば、

本当は言いたいことは違うのに、

わざと汚い言葉を使ってみたり、

相手を挑発するような物言いをする人もいる。

言葉を発する人の、その時の意識の状態によっても、(思考が全面的に前に押し出ている状態か、あるいは頭

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夢追い人

夢追い人

人の夢は、人の夢だと思う。

若い頃、外国人の留学生と付き合っていた。

私よりも一回り以上上だったから、私は20歳そこそこでだいぶ大人の男性と付き合っていたということになる。

彼には、夢があった。

大学院の博士課程で、研究をしていた。

とても勉強熱心で、漢字が大好き、落語や相撲が大好きだった。

留学までするくらいだから、当然私の英語力よりも彼の日本語力の方が格段上。

初めの方は会話は英

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過去の積み重ねの上に、これから私に何ができるだろう

過去の積み重ねの上に、これから私に何ができるだろう

丸の内の外資系の事業所様でも、ヨガのレッスンさせていただいていました。

拙い英語でしたが…。

あの頃も、必死でした。

とにかく実績を作らなきゃ、と動きまくっていました。

過去を振り返っても意味がないと思って、あまりヨガ教えていた時のことは書いていませんでしたが、

なんだかここに来て、ヨガ教えていた頃が懐かしくて仕方ありません。

あの頃だって、大変大変と思いながら、たくさん失敗もしながら

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子どもはどこから生まれてくるの?

子どもはどこから生まれてくるの?

2011年の震災では、多くの人たちが亡くなった。

親を亡くした子も、たくさんいる。

"幸せ"の"モデル"って、本当に存在するんだろうか?

自分ではどうしようもないこと、

天災やら社会的な人災やらで窮地に立たされた子どもたち。

彼らを守ることができるのは、

結局のところ、家族や親戚だけ。

世間の同情は、優しいかにみえるけれど、

本人は闘っていると思う。

自分の運命と。

でも、そん

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女神の恩恵

女神の恩恵

苦しい思いをするからこそ、苦しんでいる人の気持ちがわかる。

この世で、"幸せ"といった場合には、それは基本的には自分の"エゴ"が満たされることをいうと思う。

誰しもに、エゴはある。

私たちがこの"肉体"という物質性をもって、この世に存在している以上。

世の中がある程度平和であれば、その"エゴ"はある程度オブラートにおおわれて、

他者のエゴとそこまで露骨に衝突することを、免れるかもしれない

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