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黄金をめぐる冒険(連載小説)

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SFと純文学の間のような小説を目指してます。
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#長編小説

黄金をめぐる冒険㉔|小説に挑む#24

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 夢を見た。とても奇妙な夢だった。 その…

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黄金をめぐる冒険㉓|小説に挑む#23

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 台所に戻ると、既にコップも水も机から片…

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黄金をめぐる冒険㉒|小説に挑む#22

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) いつの間にか空の微量な明るさは失われ、…

黄金をめぐる冒険㉑|小説に挑む#21

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕は心の中で「行ってきます」と言った。…

黄金をめぐる冒険⑳|小説に挑む#20

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) ”地獄の道”は、僕の体を食事というエネ…

黄金をめぐる冒険⑲|小説に挑む#19

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 「新六合目」。そこには一軒の山小屋があ…

黄金をめぐる冒険⑱|小説に挑む#18

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 宇宙距離を隔てた目の前にいる目玉はこの場所に”長く居る”ようだった。長い間、独りこの道を登り続けている目玉。きっと僕よりも多くのことを知っているに違いない。現に目玉はレインジャケットを着て、”ここは雨風が強い”と言っていた。ならばこれから雨が降ってくるのだろうか。 目玉は加えて、僕の心を見て”大丈夫”とも言った。何が大丈夫なのだろうか。僕ならこの先に進める、という安心感を与えてくれたのだろうか? それとも僕のような山に相応

黄金をめぐる冒険⑰|小説に挑む#17

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕の認識は門という存在そのものに圧倒さ…

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黄金をめぐる冒険⑯|小説に挑む#16

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 果してこれで良いのだろうか。 足がうま…

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黄金をめぐる冒険⑮|小説に挑む#15

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕はまた独りになった。 まるで平凡な悲…

黄金をめぐる冒険⑭|小説に挑む#14

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 目の前に映る光が、暗闇に慣れた目を刺激…

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黄金をめぐる冒険⑬|小説に挑む#13

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 六日目の朝がやってきた。 正確には朝で…

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黄金をめぐる冒険⑫|小説に挑む#12

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) ある詩人が地獄について語った詩がある。…

黄金をめぐる冒険⑪|小説に挑む#11

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) しばらく月を見ていない気がした。 月は地球の周りをまわる唯一の衛星である。地球から約38万4000キロメートル離れた場所に位置し、だいたい27.3日をかけて献身的に地球を一周する。 月の公転周期と自転周期はほぼ等しい。それゆえに、地球にいる人類は約38万キロメートル先に浮かぶその小さな球体のうしろ姿を見ることは無い。 大気の存在しない月の温度は、人類にとって過酷そのものである。昼間は気温が100℃を超え、夜間は-150