りさ

オランダでぼんやり生きている

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マガジン

  • ユトレヒト便り

    ユトレヒトで出合ったもの・こと・人について書いていきます。

  • オランダ留学日記

    2020年9月より、オランダはユトレヒトに留学に来ています。留学中のあれこれを記録していきます。

  • おべんきょう25日チャレンジ

    2020年5月から1ヶ月間、集中して「環境」と「数学」の勉強をする記録。

最近の記事

英語がうまくならねえ

春が来た。 昨日から、冬時間から夏時間に変わった。日が長くなった。 三寒四温はオランダも然りである。 昨年の八月から、ご縁があってオランダで働いている。 ソフトウェアの会社で、小規模だけどインターナショナルなところ。 英語をつかって毎日仕事をしているが、しかしまあ英語がうまくならねえ。こっちで修士をとって、半年以上英語で仕事しているけど、まだまだ目指すレベルにはほど遠い。 ビジネス用の教材を買ってやってみたりはしているけど、なんだろうか、切迫感が足りないのか、あまりモノに

    • Only thing I can control

      留学のはじめごろ、画面越しで展開される高次元の授業についていくのに、たくさんの課題をこなすのに、とにかく必死で、くるしかった。 心の奥底からにじみ出てくる不安、劣等感、恐怖をひと時でも忘れさせてくれたのが、趣味の時間だった。絵を描くこと。エクササイズすること。極めつけは、料理をすること。料理は、目の前のことに集中させてくれて、さらには自分のお腹まで満たすことができる行為だ。つらさに耐えきれなくなりそうな時や気分転換をしたい時、わたしはキッチンに吸い寄せられた。 茄子は火が

      • 電子マンガ沼

        さいきん、はまってしまった。 『コミック・シーモア』。 電子コミックなんて真新しいものではないが、わたしにはこのタイミングで波が来た。 凝り性なので、はまりそうなものには最初から手を触れないようにしている。ゲームもアイドルもマンガも。でも、たびたび見かける電子広告の誘惑に負けてしまった。今ではすっかり虜になっている。この2カ月で1万円は使っている。 海外生活も3年近くなってきて、仕事も辛い日もあったりして、なんか違う刺激を求めているのかもしれない。今まで閉じていた蓋を開け

        • ウェルカム・スプリング

          きた、きた、春がきた。 日本にいた頃には、無縁だった胸のときめき。オランダに来てから、春の訪れにわくわくするようになった。 理由は単純で、ここの冬は寒くて暗くて憂鬱だから。特に暗いのがいけない。朝は8時ぐらいにやっと明るくなって、夕方5時にはすっかり暗くなる。こんな日が続くと、気分まで落ち込んでしまう。 イースターは春の訪れを祝うお祭り。いまなら、なぜお祝いしたくなるか身に染みてわかる。日の光のぬくもりに、地面から顔をだす草花に、腹の底から喜びを感じずにはいられないのだ。

        英語がうまくならねえ

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        • ユトレヒト便り
          12本
        • オランダ留学日記
          28本
        • おべんきょう25日チャレンジ
          25本

        記事

          プラントベースドがあたりまえの選択肢になっていく

          冒頭の画像はオランダのバーガーキングより。 さいきん、すべてのビーフバーガーのパティが"ふつうのビーフ"と"veggie"すなわちプラントベースドミートと選べるようになったよ、とのこと。値段はどっちも同じ(メニューを一見したかんじ)。 職場の近くにバーガーキングがあって、たまたまその日お昼ご飯を忘れたので、veggieバーガーを試してみました。試したのはこちら、VEGGIE* DOUBLE CHEESEBURGER XXL、8€くらい。 お味は、ハンバーガーそのもの。食べ

          プラントベースドがあたりまえの選択肢になっていく

          観流

          流れゆく日々を岸辺から眺めています。とくに流れに干渉することもなく、大きな不満も充足感もないままに、ただそれを見つめているのです。 アムステルダムのコーヒー豆販売会社でのインターンがはじまってはや2カ月。コーヒーのサプライチェーンに含まれる人権(侵害)に関するリサーチと、諸問題に対する具体的なプランづくり。調べものと報告が主だから、大学院でのリサーチの経験がだいぶ活きている。その分ストレッチはあまりない。だけどセールスとか専門外のことに足を突っ込みたいわけでもない。サステナ

          クリスマスとお正月

          とくに大きなことが起こったわけでもないけど、最近の身の回りのことを書き残しておく。 クリスマス パートナーの家族が住むドイツで一緒にクリスマスを過ごさせてもらいました。オランダに渡ってから、誰かの家族といっしょにクリスマスホリデーを過ごすのってはじめてだな、そういえば。この2年間、クリスマスの時期には仲のいい友人は実家に帰っちゃうし、コロナのせいで気軽にお呼ばれできる感じでもなかったし。 わりと感慨深い。大きな家でクリスマスツリーとディナーを楽しみ、Too Hot to

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          ひきつづき勉強する口実ができました

          みなさんこんにちは、りさです。 こちらオランダは冷え込んでいます。−2,3℃の日が続いていて、ただでさえ寒がりのわたしには厳しいです。ほら、そこらの運河にもうすく氷が張っています。はやく春にならないかな。 さて今週から、オランダ語の試験、Staatsexamenがはじまりました。試験は読解、記述、聴解、会話の四部門で、それぞれ別の日に設定されています。 今週だと、聴解と記述の試験がそれぞれユトレヒトとアムステルダムの会場でありました。あったのですが、受験したのは聴解だけ。

          ひきつづき勉強する口実ができました

          次のステップへ

          こんにちは。 ブログを書くときはきまって、何かの節目を記録したいときかもしれません。今回書き残したかったこと。今週から正式にインターンシップが始まりました。 オランダで仕事さがし、むずかしい というのが、この約3カ月の職探し期間後の所感です。といっても、一概に難しいというわけでなく、いまは売り手市場で仕事は十分あるので、わたしの場合は難しかったということです。特に、オランダでの職務経験がなく、希望の職種もサステナビリティに関するもの、と絞っていたからだと思います。 とく

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          オランダ語の試験 (Staatsexamen NT2)

          こんにちは、りさです。 秋めいてきましたね。天気がよい日は、秋特有の澄んだ空気とだんだんと色づきはじめた木々と運河の風景がとっても美しくて、自転車で横目で見ながらうっとりしています。 そして、だんだんと寒くなってきました。今住んでいる家の断熱があまりよくないのですが、ガス・電気代が先月より3,4倍高くなると聞いて、怖くてまだ暖房をつけていません。 ひと区切り さて、9月の終わり、歴史ある大学の講堂でMScの学位を受け取り、正式にユトレヒト大学を卒業しました。 卒業式はとっ

          オランダ語の試験 (Staatsexamen NT2)

          就活とオランダ語と

          こんにちは、りさです。 暑いですね。オランダもおなじく、30度を超える日がちらほら。 さて、先月末、大学院を卒業しました。長かったような短かったような道のり。 わたしにとって、この2年間はとってもチャレンジングでした。 単身で馴染みのない土地に来て、慣れない言語で新しい学問を学んで。1週間が過ぎるのがものすごくゆっくりに感じて、日々を生き抜くために必死でした。でも、ついにそれも終わり。ちゃんと修論を書きあげて、修士号を手に入れました。 めでたし、めでたし。と締めたいとこ

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          やったやった、終わった

          みなさん、こんにちは。 半年かけて心血を注いでいた修論が、2日前にようやく終わりました。 テーマは日本のサーキュラー・エコノミーのディスコースについて。華々しく政策やビジネスに取り入れられ始めたサーキュラーエコノミーという「資源を循環させ続けて、汚染を減らして、サステナブルな社会経済を目指す」という概念が、どのような語られ方をされているのか、そこにある問題はなんなのか、を探求しました。 たびたび、「この研究、本当に形になるのかしら」、と心が折れそうになりました。1月にコロ

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          オランダでレッチリを観る

          みなさん、こんにちは。 タイトルのまんまですが、昨日6月10日、ワールドツアー中のレッチリ (red hot chili peppers)のライブを観に行きました。NijmegenのGoffertparkにて。 レッチリはわたしの青春であります。 中学時代に"Dani California"のStadium Arcadiumから入り、YoutubeでPVやライブをなめまわすように観て、高校時代にはコアな昔の盤をブックオフであさっていました。 そんな彼らを拝めるなんて。オラン

          オランダでレッチリを観る

          なんだかやる気のでない日

          なんだかやる気のでない日、ってあります。 寝不足?風邪?ホルモンの関係?―理由を見つけようとすれば見つけられるけど、そのために時間を割くのもめんどくさいくらい、やる気のない日。 今日がそんな日でした。 とはいえなんもしなかったわけじゃなくて、約束を守ったり家事をしたり、やることはやりました。だけど、肝心の修論に全く手をつける気分になれなかったのです。 まあ、そんな日もあります。そんな日があって、適度に落ち込めるのは、ある意味ぜいたくなことでもあります。それだけの時間のゆと

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          王さまのお誕生日

          去る4月27日はキングス・デー(koningsdag)、オランダの国王の誕生日でした。この日は国民の休日となっていて、国はお祭り騒ぎ。家々にはオランダ国旗が掲げられ、街はオランダのナショナル・カラーのオレンジのものを身に着けた人たちで溢れます。 オランダの政治・文化は世俗的でリベラル・先進的な国という印象があります。なのに、旧来的な権威の象徴である国王の誕生日は国民全体でお祝いするという、ふしぎなギャップ。まあ、心から国王の生誕を祝っている人はほんの一握りで、ほとんどの人が

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          オランダ語を(今さら)学ぶ

          こんにちは、りさです。ごぶさたしてます。 1カ月前に日本からオランダに帰ってきました。 日本に帰国したときはホテル隔離で時差ぼけに苦しみましたが、オランダに帰って来た時には隔離もなく、十分な日光と睡眠のおかげですぐ治りました。 今年の春は晴れの日が多くて、とってもいい感じ。 3月から4月にかけては、クロッカスやスノードロップなどの球根が地面から芽吹き花を咲かせて、桜やマグノリアといった街路樹の花も満開になって、それはそれは楽しいものでした。 日本人でカトリックにも親しみの

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