ウェルカム・スプリング

きた、きた、春がきた。
日本にいた頃には、無縁だった胸のときめき。オランダに来てから、春の訪れにわくわくするようになった。

理由は単純で、ここの冬は寒くて暗くて憂鬱だから。特に暗いのがいけない。朝は8時ぐらいにやっと明るくなって、夕方5時にはすっかり暗くなる。こんな日が続くと、気分まで落ち込んでしまう。

イースターは春の訪れを祝うお祭り。いまなら、なぜお祝いしたくなるか身に染みてわかる。日の光のぬくもりに、地面から顔をだす草花に、腹の底から喜びを感じずにはいられないのだ。

今年もまた花見をしたいな。アムステルダムの近くに桜の木がたくさん植わっている場所があるのです。それに、Keukenhof(ザ・オランダなチューリップをはじめお花畑がいっぱいのテーマパーク)にも行きたい。ああ、春ってすばらしい。

夕方六時を過ぎても外が明るい、この事実の素晴らしさよ。アムステルダムからユトレヒトへの列車に揺られながら、ひとりしずかに春の到来をお祝いしています。


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