マガジンのカバー画像

zephyrの詩

31
運営しているクリエイター

#エッセイ

私は星の下で聴く

私は星の下で聴く

生きている

私は今日

この時間を生きている

私の肌をみれば

透けた管を伝いとくとくと流れているのを感じる

陽を浴びれば

じんわりと体が温まるのを感じる

風が吹けば

花々や木々の命の香りを感じる

空を仰げば

青い朝から 紫の夕暮れへの色づきを

真っ白な雲が

視界の端から 端へ流れるのを

揺れる薄水色の水面

足元には咲いたばかりの蒲公英

幸せを祈る鈴蘭を胸に抱いて

大地

もっとみる
ねぇ完成してないね

ねぇ完成してないね

ねえ完成してないね

でもその未熟さが好きみたい



ふわりと私の瞼を染めたの



純真な天使をみせてよ

ぜんぶ見透かされてるのなんて

ほんとは気づいてたよ

とっくにね

不完全なものって

どうして愛おしいの

なんて

どうかしてる

ほんとは気づいてるの

私の生きる歓び

この

この尽きる事のない

幸せと悲しみは

相反する

このゆれる天秤は

私であり自然である

もっとみる
窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁
水彩画の滲んだ夕焼けの先は

無垢な少女の
亜麻色の眼 紅く染まった頬

とても美しかった

色はあらゆるものを彷彿とさせる

そんな奥行きのあるものだと思う

どうしようもない空白を感じたら

想像をはたらかせ色を操る

私はそういう感覚で繋いできた

夏は終わった

秋の訪れを囁いた風が
色づいた木の枝の上で踊っていたあの日

あの日の夕暮れは涙がでるほどに美しかった

無垢な少

もっとみる
tada yo i shira se te

tada yo i shira se te

心からの救いを、願いを、

許しを乞うことができる私は

恵まれている

どこを探しても

見つけることはできないだろう

私のオアシス

近い存在は

つまり最も遠い存在であって

すべてのはじまりとおわりを

漂わせる

どこまでも 澄んだ空は

静そのもの

貴方は私のオアシス

harunomegami

harunomegami

春風をまえに少しの秘密

虜 それはとけるような髪

瞳 それは檸檬の光の粒

それから

それからね

曖昧な淡紅色 それは私と貴方

瞼にのせた花弁 それは空想の窓

春風には少しの秘密を

仄かに香る魅惑には心からの愛を

これは私だけの秘密

私の想いをのせて運ぶ 

それは 曖昧な春風

それは 微笑む春の女神